セピア色の桜
行く道には、桜の花々が沢山並んで咲いていました。
「セピア色の桜」という難しい題材と今日、私が見た桜とをコントラストしてみたい思いが募ってきてしまったので、書くことにしました。
これだけの沢山の桜の花々を見てしまった私は、どうしても書かずには
いられなくなってしまいました。上手には書けませんでしたが、
どうか、お許し下さい。
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セピア色の桜
今日は曇り空
曇り空の中で
桜の花々はあまり喜んではいない
真面目に咲いているだけだ
ただ真面目に並んで咲いているだけだ
まるで義務を果たしているだけのようだ
ごく薄いピンク色の桜の花々は
これから訪れる日暮れには
セピア色に変わっていくことだろう
セピア色の桜の花々は遠い昔の数々の
私の失恋の姿を思い起こさせそうだ
私はその苦い思い出を一身に引き受ける覚悟でいる
どうなるのだろう
辛い、苦い、やりきれない、
茫然自失してしまうかも知れない。
ただ、真面目に咲いているだけの桜の花々は
日暮れにはセピア色で
私の暗い暗い思い出だけを
容赦なく
連れてくるだけのものでしかない。
哀しい。