オーガニックコットンって何がいいの？
みなさんこんにちは、160cm前後の小柄メンズ向けファッションブランド「calm（カルム）」でアルバイトしています、須恵です。
本日は、最近よく聞く「オーガニックコットン」とはなんなのか。何がいいのか、いまいちよくわからないという方も多いと思いますので、ご紹介しようと思います！
オーガニックコットンとは
「オーガニック」と聞くと、「なんかよさそう」…こんなふうに、抽象的だけど好意的なイメージがあるんじゃないでしょうか。最近では「オーガニックコットン使用」と大々的にうたうファッションアイテムも多く出ていますし、目にすることも増えてきたと思います。
ではオーガニックコットンとはなんなのかというと、一言で言うと「安全性に配慮されて作られた綿」と言えます。
この「安全性」ってなに？というとろこですが、「オーガニック」と表示するには、各国の認証機関が定めている以下のような基準をクリアしている必要があります。
化学薬品の使用による健康負荷・環境負荷を最小限に抑えていること
労働者の健康や安全に配慮されていること
児童労働を禁止していること
つまり、人間や地球にとって環境面も倫理的にも配慮されて作られた綿花ということになります。
オーガニックコットンと通常のコットンの違い
では、オーガニックコットンを使ったお洋服って何がいいのでしょうか？なんとなく、「肌に優しいんじゃないか」「触り心地がよさそう」などのイメージを持つ人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここで衝撃の事実を言うと、実はオーガニックコットンも「オーガニック」とつかない通常のコットンも、肌への優しさや触り心地での違いはありません。…びっくりですよね。
なぜオーガニックコットンがいいのか
ではなぜオーガニックコットンを推奨するブランドや、ユーザーが増えているのかというと、以下の点です。
①環境に配慮した栽培方法
通常のコットンは、効率よく栽培するために、たくさんの化学肥料や農薬が使われます。一度にたくさんの綿花が栽培できる一方で、化学物質で土壌が荒れてしまうため、長期的に見ると環境によくないと言えます。オーガニックコットンは有機肥料で栽培されたり、一定基準をクリアする負荷の低い農薬を使うなど、決して効率よく大量生産できないかもしれませんが、地球に優しい方法で栽培されます。
②生産者の健康に配慮した栽培
綿花を栽培する際に、化学肥料や農薬を使うと、それを撒いている生産者の体はどうでしょうか。もちろん彼らも作業中に化学物質を大量に吸い込んでしまいます。実際にこれによる健康被害も多く報告されています。負荷の低い農薬を使うオーガニックコットンの場合、地球だけでなく人間にも優しいと言えるでしょう。
③生産者の倫理的、道徳的観点から
綿花の生産量は中国、インド、アメリカの順（※）で多いのですが、ニュースで中国の新疆ウイグル自治区のコットン問題について聞いたことはありませんか？中国政府がウイグル自治区のウイグル民族に、非人道的な強制労働をさせていることが判明し、国際的に非難された事件です。
新疆ウイグル自治区は大きな綿花の生産地で、日本の多くの大手アパレルブランドも新疆綿を使った洋服を販売していました。しかし、この件以降、新疆綿の使用を中止したり、第三者による監査を入れるなど、新疆綿の使用を控える傾向にあります。
この他にも、児童の労働や、低賃金での強制労働など、綿花栽培〜加工の現場では、残念ながら倫理的に守られた労働になっていないことも多くあるようです。
オーガニックコットンの場合、こうした生産者の労働条件も認証の必須条件となるため、人道的な労働環境で生産された綿花であることが担保されれています。生産者の背景まで想像できる生地を使った洋服なんだな、という安心感を得られるのがオーガニックコットンのメリットであると言えます。
※（参照）https://www.globalnote.jp/post-5785.html
calmTシャツのオーガニックコットンとは
calmTシャツも実はオーガニックコットンからなる生地を使っています。calmTシャツはインド原産の綿花を使っており、手で紡いだような風合いのある生地が、Tシャツならではのカジュアルさを出しています。
”オーガニックだから”ということではないですが、柔らかく、伸縮性のある天竺生地を採用しているため、肌馴染みがとってもよく、ゆったりしたいおうち時間にもおすすめです。よかったら商品ページのほうも見てみてくださいね。
ちょっと長くなってしまいましたが、今回はこのへんで！
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