這ってでも行く?
社会人になって1年目、近所のおじさんから私に選挙の投票立会人をやって欲しいと依頼があった。
何故私に?
私が留守の時だったから親も適当に理由をつけて断ればいいのに、引受けてしまった。
父or母じゃ何故ダメなの?
いぎだぐね〜
何の相談もなく引受け、事後報告。
ふてくされながら話を聞いた。
日当10,000円(当時)だって。
…全然…いぎだぐね〜
引受けたんだからちゃんと行ってよ。
は?
すっぽかす勇気もなく初冬の体育館に朝6:30だったか集合した。
役所の人?にお若いですねって言われた。
若いんです。
他の2人は60代位のオジサマ。
お昼のカツ丼だったか弁当代が引かれたお手当を茶封筒で手渡された。
開場前に投票を済ませて、数回の休憩をはさみつつ夜8:00まで座りっぱ。
当時ジェットヒーターなんてあったかな〜?クソ寒くて開場してすぐ投票に来た母に頼んで後でカイロと膝掛けを持ってきてもらった。
それが初めての選挙だった。
社会人1年目、あの当時は副業禁止。
”日当”いただけるなんてそりゃ嬉しいさ、でも同級生とか来るかもじゃ〜ん、それがイヤなんだよ〜と内心思ってた。
幼なじみには話していたけど、前もって選挙には行かない宣言されていたし、先輩とか少し年上の知り合いは誰も来なかった。
私の休憩見計らってどどっと来てたとか?
んなわけない。
みんな選挙に来ないんだ…。
すっかり暗くなった田舎道をチャリで帰った。
立会人を経験して以来、支持政党はないが反骨精神的に選挙は毎回行っている。
友達や職場の若めの人に、選挙行ったよと言うとダサさを秘めた蔑んだような眼差しと、行っていない罪悪感?が少々混ざった雰囲気になるがそれは一瞬でサラリと躱される。
若者の投票離れのニュースを聞く度に虚しくなった。そんな20代。
年食って30代。
色々世の中見てきて、体感して疑問だらけ。
知らなくていいことも知ってしまった40代、ようやく世の中の滞りの源泉がわかった気がして選挙への向き合い方が変わった。
あまりというか全く尊敬できない経営者がいる。
みんなが?なりたい富裕層。
選挙なんて行ったって変わらねーよって仰っていたがその言葉の裏には選挙で世の中変えてもらっては困るという気持ちが隠れているように思える。元公務員の候補者とかは仕来りを変えてもらっては困る方々に支援されているんじゃなかろうか。
街頭インタビューもやめて欲しい。
行かない理由なんて聞きたくないし、流してほしくない。
期日前投票もあるし、投票所は朝から開いているんだから。
若い小娘だった私に立会人という貴重な体験をさせてくれたFさんは中々のスカウトマンだ。
感謝です。
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