ダウン症に特化した児童発達支援にじいろ
🟢はじめに
みなさんはダウン症に特化した児童発達支援施設があることをご存じでしょうか?
ここでは、ダウン症ファミリーがもっと幸せになるためのサポートを目指す企業として、児童発達支援「にじいろ」を紹介します。
私は大学で国際学部に所属しており、普段の授業内では児童発達支援とは関わることは無いのですが、私が知っている企業で是非紹介したいと思ったので取り上げました。
🟢きっかけ
きっかけは実際に私がにじいろにお手伝いをしに行ったことがある、公式snsをフォローしていて、毎日様子を見ているという2点です。ダウン症の子どもたちはとても穏やかで、優しい性格をしています。家族や地域でそのような子どもたちを支え合っていくことで、ダウン症という障害を持つ人やその家族が安心して暮らしていける地域づくりができると思うので、この企業の取り組みが多くの人に伝われば良いなと思っています。
🟢ダウン症とは?
にじいろはダウン症に特化した児童発達支援の企業なのでまず、ダウン症について簡単に紹介します。
ダウン症は赤ちゃんの細胞の中の21番染色体が1本余分になること(21トリソミーという)が原因で発症します。
ダウン症の赤ちゃんは700人に1人の割合で生まれていて、普通遺伝することはありません。家系内にダウン症の子どもがいなくても生まれることがあるそうです。
特徴としては心臓の疾患、消化器系の疾患、甲状腺機能低下、眼の疾患、難聴などを合併することがあります。
ここで課題になるのが、成長速度が異なるので、一人一人の成長に差が生じることです。
保育園や幼稚園に通うと、周りの子供のペースについていけなくなるケースがほとんどです。
そんな問題を解消しようと取り組んでいるのが、ダウン症に特化した児童発達支援にじいろです。
場所は神奈川県藤沢市です。
🟢三つの取り組み
にじいろは主に三つの取り組みを行っています。
一つめは乳幼児期の発達・食育・摂食指導です。
例をあげると腹部マッサージやコップ飲みの練習があります。ダウン症の赤ちゃんの特徴として低緊張のためお腹に力を入れることが苦手なので、自力排便が難しいです。なので全身に触れ刺激を与えて、腹部マッサージで自力排便をうながしたりします。
この横の例は全員にやってるわけではなくて、一人一人の能力に合わせて行っています。
二つ目は集団療育・発語です。ここではオノマトペカード、朝の会、帰りの会です。
三つ目は運動・生活の基本動作です。衣服や靴の着脱、つかまり立ちなどがあります。
🟢ここがすごい!にじいろの特徴
なんといってもにじいろにはたくさんのイベントがあります。そこで私が選ぶにじいろの特徴を二つ紹介します。
一つ目は多様な外部講師の方を招いて週2回の療育プログラムを実施しているます。
例を挙げるとサニーフラワーダンスの日や英語で遊ぼうの日です。
ダンスの日を少し詳しく説明すると、ダウン症や自閉症といったハンディを持った方と健常者の方が一緒に楽しく踊ることを目的としたダンススクールの方が来てくれています。
講師のあきら先生はお母さんと一緒のダンサー、いづみ先生は2020年オリンピックの開会式のダンサーとして出場していたそうです。
二つ目は家族交流会を実施していることです。
季節ごとのイベントを大切にしていて、家族交流会は二カ月に一回のペースで開催しています。夏には夏祭り、冬にはクリスマス会などが挙げられます。
また私が面白いと思ったことは、ダウン症児パパ会っていうのがあることです。
ここではダウン症の子供に対してどう接しているのか心境など打ち明けて不満や不安を少しでも失くせるように、お互い支えあえるようにという、施設の代表の方が作った取り組みもあります。
🟢にじいろのまとめ
・ダウン症一人一人の成長に合わせた療育プログラムを組んでいる。
・「乳幼児期は″人の心と体の基礎″が育っていく大切な時期」ということに焦点を当て、その大切な基礎作りの時期に様々な経験を重ねていくことを重視している。
・外部講師を招いたり、家族交流をひらくなど、地域や家族とのつながりを大切にしている。
⬆️にじいろの公式SNS