若手部会論文②~症例報告を論文化するTips~
論文紹介第2弾です。
”Yamashita S, et al. Five tips to help young, non-native speakers of English write reports of cases presented at academic conferences. J Hosp Gen Med 2022; 4 (1):36-9.”
(Volume 4-1 (jst.go.jp))
以下、1st authorである山下先生からのコメントです。
総合診療領域では、学会発表された症例報告のうち、論文化されているものは5%未満とされています。我々は、学会発表から症例報告執筆までに何らかのハードルがあると考え、そのハードルを越えるためにどのような意識づけが必要かを議論し、その5箇条を5Tipsとして提唱しました。
① 執筆で得られる利点を認識する
② 論文の重要性と意義を認識する
③ 執筆前から症例をネガティブに考えない
④ 単独で執筆を開始しない
⑤ 執筆前に患者と家族から同意を得る
この報告をきっかけに、画像論文執筆の仕方、full case reportの執筆の仕方、症例報告が臨床推論に重要な7つのスキルを向上させること、症例報告が診断向上にどのように使えるかなどのいくつもの論文が生み出されることになりました。
今後も定期的な論文紹介を行ってまいります。