若手部会論文④~外来診療を中心とした総合診療科が病院内での存在意義を高める方法~
論文紹介第4弾です。
Yamashita S, et al. Increasing the status of hospital general medicine departments with emphasis on outpatient care in Japan. Int J Gen Med. 2022: 15; 6599-6602.
(IJGM_A_368021 6599..6602 (nih.gov))
以下、1st authorである山下先生からのコメントです。
超高齢社会を迎えた日本では、総合診療の需要が高まってきています。日本の総合診療科の果たすべき役割は病院によって異なり、なかでも外来診療が中心の総合診療科の診療報酬は少なく、病院内での立場を確保するのは困難になりえます。そこで私たちは、千葉大学医学部附属病院総合診療科の生坂正臣前教授の御指導の下、外来診療を中心とした総合診療科が病院内での存在意義を高める方法についてまとめました。
(1) 外来での診断能力の向上
(2) 医学生・研修医への教育
(3) 診断困難または社会的問題をかかえる症例への積極的な関与
(4) 総合診療科の広告やブランディング
これらの4点に積極的に取り組むことで、外来診療中心の総合診療科をはじめ、すべての総合診療科で、病院内での存在意義を高められるようになることを期待します。
以上、ご参考になりますと幸いです。
ご相談事がございましたら、是非若手部会(公式LINE(https://lin.ee/ysEXHp5))にもご連絡ください。