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「お笑い芸人の言語学」を読んだ話

大学で認知言語学を学んでいるため、どのような言葉が笑いを引き起こすのかについて研究しています。その一環として、吉村誠の著書『お笑い芸人の言語学』を読みました。この本は、言葉という観点からトークにおける笑いを分析しています。

特に興味深かったのは、「面白いと感じるのは出来事そのものではなく、『自然に発せられた言葉』である」という指摘です。この考え方は、たとえば隣のカップルの会話が特段面白い内容でなくても、思わずクスッと笑ってしまう理由を説明しているように感じました。また、アナウンサーや校長先生の話が内容として面白かったとしても、笑いを引き起こさない理由とも言えるでしょう。

「自然に発せられた言葉」が笑いを生むという点は、私にとって大きな学びとなりました。

さらに、この本では言葉の観点からテレビのお笑い番組などにも焦点を当てており、非常に興味深い内容でした。

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