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外見の力 〜無職、スーツを着て都庁を歩く〜
こんにちは、無職(退職予定の休職野郎)です。
今日はスーツを着て新宿都庁を歩いてみたいと思います。
何かスーツを着る予定があったのかって?
仕事の面接とか、打ち合わせとか?
…いや、特にないですよ。
ただ単に、「無職」が「スーツ」を来て「都庁」を歩いただけです。
何かおかしいですか?
「何もおかしくないですよね」みたいな顔をしてわざわざ問いかけをしている時点で、書いている本人が自身の状況を最も「おかしい」と思っています。
ぶっちゃけ、本当におかしいと思います。
火曜日の昼2時。
ランチタイムが終わってみんな午後の仕事を始めている時間帯に、私はコツコツと革靴の音を軽快に響かせながら新宿を歩く。
スーツを着たのは本当に3ヶ月ぶりくらいでした。
当然だが、普段は私服でスエットとかを着て出歩いています。無職だから。
いつもは半袖のシャツの上に薄手の上着を羽織り、靴は緑色のランニングシューズを履いている。
当然、とても動きやすい。
スーツなんかに比べてベルトもしないし、固っ苦しいジャケットも着なくて済むし。
なにより、革靴なんかよりもランニングシューズは軽くて通気性も良くて歩きやすい。
けれど何故でしょう。
今日履いている革靴はスニーカーよりも歩きづらいはずなのに、なぜか気持ちは少しばかり軽いんです。
物理的には絶対にスーツの方がいつもの服装よりも動きづらいはずなのに…
「スーツを着ている」というだけで心が軽い。
服装の不思議な力
服装は不思議な力を秘めています。
スーツを着ていると不思議と自分の行動に自信が出てきます。
なぜだか「間違ったことをしていない」という自信が出てくるから、
何をしても堂々としていられました。
正直、平日の真っ昼間にスエットで出歩いているとなんとなく世間の反応は少々悪いんです。
実際は休職中なので、
健康保険上は“会社員”で済むけれど、
店員や病院の人の対応がなんとなく冷たい。
実際はそうではないかもしれないし、
私がただ可哀想な勘違いをしているだけかもしれないけれど…そう思ってしまう。
一つ言えることは、
「平日昼間に私服で何をしている人か分からない人」
よりも
「スーツを着て今日も仕事をしている人」
として相手に認識された方が、
“ちゃんとしている人”として扱われる確率が上がる、ということ。
正直、私がサービス業(営業)をしていてもなんとなくそう思います。
外見で人を判断するような器のちいさいことを言っていると思う。
けれど、そう思ってしまう自分を認めてあげるしかほかないとも思うし、
そもそも会話を交えない知らない人を初見で判断するときに外見以外の要素などありません。
外見は内面の一番外側
正直、服装などの外見だけで他人を判断したり、
自分の自信が左右されるようなことがあってはいけないと心のどこかでは思ってはいるものの、
事実それをしてしまっている自分がいます。
けれど、
「人は見かけによる」ということも事実である
ということもおそらく認めなければならない。
「外見は内面の一番外側だよ」
なんて言葉を見たことがあるが、これは正解でもある。
髭を剃り、眉毛を整え、髪の毛をセットする。
匂いに気を遣い、綺麗な服を着て、腕時計をする。
そんなことをしなくても魅力的な人がこの世に存在することはわかっている。
実際、私はひろゆきとか好きだし。
でも、私はそうじゃない。
取り繕わないで魅力的な肩書きがあるわけでもなく、
そういうキャラクターで世間から愛されるわけでもないということを
きちんと認めなければならない。
だから、“せめて”第一印象だけは良くしたい。
清潔感があり、表情が明るく、人を不快にさせないという最低限のことは誰にだってできます。
第一印象が勝負というような営業や接客業をしている人にとっては特に大事なことでしょう。
あと、個人的な話だが、数少ない私の長所でもあります。
第一印象をよくするということに関しては、なぜか上手くいってきました。
なぜか上手くいくことはきっと本当に得意なことなんだろうと思います。
得意なことは自分でちゃんと認めてあげないと、自分が可哀想です。
外見をよくする利点は他にもあります。
それは、
外見をよくする努力ができる人は、気を遣えるだけの余力がある
という安心感を他者に与えることができるという点です。
余裕がなさそうな人には仕事を任せたくない、
採用もしたくない、
きっと言い訳ばかりで他人のせいにするだろうし、
なんて思われるかもしれません。
逆にいつも清潔で身なりが整っていて笑顔を振り撒けるような人は、
自然と周りが「この人なら大丈夫」と思ってくれます。
安易だが、事実そうなんです。
だから、上司から「ちゃんと仕事ができているのか?」なんて無駄に監視されたり、
目をつけられたりすることもないから、
自由にできたりします。
利点しかないはずのことをしない理由はないよね。
今日からちゃんとしようね(自戒の念)。
ありのままを好いてくれる人などいない
ありのままの自分を好いてくれる人など親くらいだ、
という事実を私たちはしっかりと受け止めるべきです。
なぜなら、その親も「ありのまま」だけで社会を生きてこれたはずはないのだから。
今度はあなたが誰かの「ありのまま」を愛する番にならなきゃいけない。
最後に、
もしこれを読んでくださった方がいたら
もう忘れてくれていることを願うばかりだけれども、
私は今日「スーツ」で都庁を歩いてきました。
やってきたことは、
パスポートを受け取る、というとても大事な用事でした。
なぜわざわざスーツを着たのかって…?
それは、
「仕事でもないのにスーツを着て出かけたらどんな感じなんだろう」
と気になったからです。
しかも、タケオキクチのオーダーメイドです。
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みんな、こんな大人にならないように、無理せず楽しく生きようね。
おわり