医療界にバーチャル美少女ねむ降臨!?滋賀医大精神医学同門会講座に登壇
2024年9月21日(土)、滋賀県にある「琵琶湖ホテル」にて表題の講座が行われました!
前半パートはメタバース文化エバンジェリストのバーチャル美少女ねむによる「メタバースの基礎:アバター、コミュニケーション、VR感覚」について
後半パートは医療メタバースエバンジェリストうぇあによる「メタバースの医療への応用」について講演を行いました!
本記事では、最後の質疑応答について(覚えている範囲で)まとめます。
懇親会では精神科の先生へ、突撃インタビュー&アンケートを行い「臨床家の生の声」も拾ってきました!
「質疑応答」
Q1.アバターはリアルな自分をそのまま3DCGにしたものを使えるのか?
A1.超リアルなものからアニメ風なものまで、何でも使えます。(プラットホームによるが)
Q2.女性アバターが多い理由は??
A2.理由は3つ。①ファッションとして。見た目の好み。②コミュニケーションの容易さ。③LGBTQなど。変身願望的要素。
Q3.ファントムセンスの利用例や発現しやすい人、条件は?
A3.ファントムセンスはメタバースの利用時間に相関あり。尻尾のファントムセンスを利用した高齢者のバランスを補助する研究。触られる感覚によるヒーリング効果など利用例も
Q4.VRボクシングやフィットネスなど良さそう。そういうのは一般的なのか
A4.ソーシャルVRや、医療VRでもいくつか事例や研究の利用が見られる。医学的には運動量増加に加え、精神的な満足度や運動好意度(またやってみたい。など)の向上も見られる。
Q5.海外のメタバース診療事例は?
A5.事例を持ち合わせて居ない。海外では「医療メタバース」という分野もまだ無いと聞く。オンライン診療においては海外事例を参考に、有効性を検証している場合もある。引き続き調査していく。
Q6.リアルでのいじめで居場所が無くなった子どもがメタバースに。しかしメタバースでもいじめにあう…など「メタバース内でのいじめ」は無いのか?
A6.結論、あります。特に「不登校」などセンシティブな社会課題に対するメタバース活用には、医療専門家の参加や、心理的な安全管理下での利用が望まれる。
Q7.依存症的なものにならないのか?対処法はあるか?
A7.長時間使用するケースや、それに伴う睡眠不足によって心身に不調を起こす可能性は否定出来ません。医療に用いる場合や、子どもの場合などは使用時間を決める、用途を限定するなど適切な管理の元行うことになるかと考えます。
Q8.メタバースからの離脱症状で、鬱症状が悪化するなどの研究はあるか?また、誤診を招くのでは?みたいなネガティブな方向の研究はありますか?
A8.現状、そう言ったデータは持ち合わせていません。医療としてのエビデンスには害と益の両方が必要だと考えています。研究を続けていきます。
「懇親会」
Q1.様々な姿、声で、多様な働き方をする。全てが自分であり自分で無い。みたいなそんな未来は来るのか?
A1.可能性としては十分あります。厚労省の提唱するムーンショット計画やサイバネティックアバター計画などもあります。
Q2.若い世代が精神科を選ぶ理由に「楽だから」というのも増えている。診療や診断など、医療的な奥深さを理由にする人は減った。
メタバースやVRに興味を持つのは、案外若い世代より我々(院長クラス)かも。
A2.概ね同意します。研修医などの若い世代の方と接してみて、同じように感じることがあります。若手の方は、目の前にある「専門性」や「権威性」の獲得について優先度が高いのでは?もっと前段階の、医学生のうちからメタバースに触れるのが良いかも知れません。
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「若い世代へのアンケート(6名)」:研修医なりたての精神科医(26歳〜約30歳くらいの幅)
◽️VRやメタバースに興味があるか?
◽️活用したいと思うか?
興味はある&少しあるが5名
(ゲーム的で面白そう)
活用:使いたいとまで思わない。(5名)
理由:困ってない。現場の診断の方が治せると思う
「院長クラス(50代以上)へのアンケート&インタビュー」:6名
◽️VRやメタバースに興味があるか?
◽️活用したいと思うか?
興味あるが5名
活用したいと思う4名
(現実には予算的に厳しそう。院内の多方面を説得するのに労力が必要)
活用は慎重派1名:
そこで活動する医療者の質を担保しないと、現SNSのように誤った情報から「スティグマ:偏見」を強めてしまう可能性も。
線引きや、依存に対する対策を講じておくべき。
(私も同意見です。認定VRカウンセラーやメタフィットトレーナーのような、分かりやすい資格制度があると良いかも)
※質問内容はうろ覚えの部分があるので、ご容赦ください。
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精神科の先生方は、非常に優しく好意的な方ばかりなので話していて楽しかったです♪( ´▽`)
活用するためにどうすれば良いのか、前向きで建設的なご意見を沢山頂きました!
この経験を活かして、医療メタバースの発展をさらに加速できるよう頑張ります!!!
講演、研究サポートなどなど、個人&企業問わず広く対応しております!
まずはコチラより、ご相談から宜しくお願い致します!
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