ふき畑の幻
85歳の澄子、現在の趣味はドラマ(国の内外問わず)、ナンプレ、料理・・・まあ、立派なものかな。
我が家の愛猫ゴンちゃんは私と、父・喜朗、三人の中で澄子に一番なついている。
と言うかアテにしている。
水、ごはん、草、おもちゃ、ちょーだい、ちょーだい
と言われるのはほぼ澄子。
そう言う訳で夜も熟睡できない。
なので昼も朝も寝ている。
そして何故か昼も朝も夜も夜中もテレビを点けている。
眠っているのかいないのか。
そんな毎日。
今朝「窓の外に山上さんが立っている夢をみた」と言った。
山上さんとは町内の、澄子と同世代の男性。
澄子よ、それは夢ではない。
うちの窓から丸見えの空き地に生えているフキを、いつ採りにこようかと成長を確認しに来ている現実の山上さんだ。