看護学生に予備校は必要か?
そもそも私は塾に行ったことがない。
「予備校講師なんだから、元々優秀なんでしょ?」といわれるが、そんなことはないです。
成績で言えば、偏差値50は確実に切っていました。通信教育は溜めまくってしまうような子供でした。
そんな私が講師になった時、先輩の講義を聴講してこんなことを思ったんです。
「予備校って、こんな丁寧に教えてくれるもんなの?すげえぇぇぇ。」
単純に、感動でした。
学生の時にもっとこういう講義聞きたかったと、シンプルに思ったのです。
そこから『ライブや映画を見にいくような気持ちで受けられる講義』がモットーになり、予備校に行くだけでワクワクしてほしいと思うようになりました。
看護学生に予備校は必要か?
果たして、看護学生に予備校は必要なのか?
教え子にも「夏期講習行った方がいいですか?」とよく聞かれます。
私個人としては、予備校は必要だと思います。
「金儲けのためか!」と言われそうですが、そうではありません。
学校の授業のキャパシティと、国家試験の難易度が確実に合ってない現実があるからです。
看護学校の授業と国家試験
私は国家試験対策だけでなく、毎年学校と契約して単位認定授業(いわゆる学校の授業)も担当しています。
学校のカリキュラムやシラバスに沿って、指定された授業内容を教えています。
しかしシラバスは各学校ごとに作成しています。
どこからどこまで教えるのかは、学校のさじ加減次第なのです。
教える内容は学校ごとで多少なりムラができてしまうのです。もちろん、授業時間にも限りがあります。
「この病気について学校で習ってません!」という学生さんがいるのですが、無理もないです。
でも国家試験では平気で問題に出てくるのです。
そうなってくると、「やはり予備校って必要だな。」と感じるんです。
勉強に余裕がない人こそ
先輩の講義を聞いて「やっぱり私って知識足りてないんだなぁ。」と痛感しました。
今振り返っても「もっと塾とかセミナーに参加して、1人で解決しなくても良かったんだ。」と思います。
自分に余裕がない時は、人に頼ってみる。
社会人だって、余裕がない時は上司や同僚、家族に頼ることだってあるのに。
それが学生時代に必要だったと今更ながら気付いたのです。
わからないことを自分1人で解決するのは難しいです。ヒントぐらい欲しいもんです。
そんな時、予備校に頼ったっていいじゃないか。
頼りたいと思ってもらえる人になれたら、幸せだと思う今日この頃です。