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俺たちは強い!ABCDがスラムダンクだと気がついた話 

ジブン株式会社ビジネススクール、chapter7のテーマは”ABCD”というフレームワークです。木下さんの授業から、自分が今働く製造業の例で考えを広げて、更に自分の状況に落とし込みます。色々考えを巡らせていたら工場の仕事からスラムダンクに迷い込みました笑

1.木下さんの授業とそのポイント

Asset based Community Development(ABCD)
・1990年代のアメリカで提唱されたまちづくりの考え方
・ないものを補おうとするのではなく
・既にあるものを考えて伸ばす事をベースにして地域を良くしていく

この考え方はキャリア戦略にも当てはまる。
Asset Based Career Development(ABCD)
・自分の弱みを補おうとするより
既にある自分の強みを伸ばして自分の人材価値を高めていく戦略

ジブン株式会社ビジネススクール9月

自分の強みを”資産”に見立てるの鋭い視点だと思います。キャリア戦略で強みとは自分がお金や時間をかけて身につけたスキルや仕事を通じて勝ち取ってきた信頼や実績です。それを資産に見立てるわけですね。

ここでのポイントは今時点で存在しない資産に目をむけるのではなく、既にある資産を活用して企業や個人の価値を高めた方が良いという所。

2.我田引水 工場の話に置き換える

この考え方は自分が仕事をしている製造業(工場)では鉄則中の鉄則。
実際の所、資産の取得って工場にとっては劇薬です。

工場が新しい資産を取得するのは主に工場や加工機械への”設備投資”という事になりますが、これはやり方とタイミングを間違うと会社を傾かせる損失につながる恐ろしいものです。もし売上が足りないとか、PLを良くするということの解決策として検討しているのであれば、絶対やめた方がいいです。体が弱っている時に強い薬を飲んだら負けて死ぬのと同じように、設備投資はそれに絶えきる強い組織とお財布が必要です。まずは既存の資産を活用し状況を改善する事が基本中の基本です。

3.設備投資は本質的に無理ゲーである?

建設や設置の為の時間的、資金負担、完成後の償却負担がしんどいのは言うまでもないですが、なによりは人的エネルギーです。これ、本当にじゃぶじゃぶ消費します。やれ新工場のレイアウトはどうするだ、やれ採算性を役員に説明しろだ、やれ業者との交渉してコスト下げろだと現場のエース級人材を片っ端からプロジェクトと打ち合わせで拘束する事になります。逆にそこに手を抜くとコストだけかかって残念な工場や設備が誕生し、後の世に後悔と負の感情を残す事になり、それは何がなんでも避けなければなりませんので逃げ道はありません。つまり設備投資を検討したり、実施する間は日々の生産とその問題解決をエース不在で戦わなければなりません。スラムダンク的に言えば流川、桜木不在のままインターハイを戦わなければならない湘北高校のようなものです。

まして、新しい工場レベルの大規模な設備投資となれば”うち2軍メンバーで決勝までいけるけど?”位の勝者っぷりがなければ乗り切れません。しかし、そんな山王工業みたいな会社はそうそうありません。新工場竣工から程なく会社が傾く事例はよく見られますが、さもありなんです。人手不足、人材不足の現代日本で、そんなに層の厚い会社は稀だからです。まして中小企業となると状況は絶望的でしょう。

4.人生(設備投資)とは無理ゲーへの挑戦と対話である

とはいえ、難しいのは既存の資産だけでやっていけばいいかというとそうはいかない所があります。事業をスケールアップしたり生産効率を一段上のレベルにあげるのに設備投資は避けて通れないものです。また前向きな話だけでなく、工場や資産は老朽化しますので既存の資産もいつまでも同じように使えるものとは思ってはいけません。つまり、適切なタイミングでの設備投資が必要であり、先送りすれば将来それ相応の代償を支払う事になります。事業とラインの寿命はバスケットに青春をかける高校生の3年間と同じくらい短いものです。選手たちは瞬く間に引退し卒業していきます。絶えず来年、そしてその先を見据えて試合に臨まなければいけないのはバスケットも工場運営も同じです。

よく古い工場の方が儲かるという事が言われますが、それは実にその通りです。必要な設備投資やその為の活動を先送りにすれば当然月々の利益が大きくなります。しかし、そんなことばかりをしていれば生産性や品質面での競争力は落ちますし、事故だっておきちゃいます。利益はとりたいけど5年、10年先を考えればやらなくては!と”断固たる決意”で挑むもの、それが設備投資です。

工場の運営上の設備投資の結論としては、まず既存の資産をフル活用しお金を貯め人材を育てるのが先決。その強くなったチームでタイミングを見極めて挑むという事になります。これは弱者から強者への進化における通過儀礼であり、育ってないチームが挑んではいけない海南大付属との練習試合みたいなものです(最初の練習試合を陵南高校にしといたというのも大事なポイントだったと思います)。

少し深掘りすると物語の序盤で成長する前の桜木を起用するリスクをとったからこそ、湘北高校は層を厚くして中盤以降の躍進が可能となりました。安西監督は流川入部、他メンバーの成長などでそんな桜木起用というリスクをとる余力を確保したタイミングを見極め、桜木を段階的に起用していったのではないでしょうか。設備投資だってそんな安西監督レベルのデリケートな判断をしてGOサインを出している、、、はずです、多分。

5.じゃあ、自分は何をする?

ここで工場とスラダンから離れ、自分のキャリアに焦点を戻してみます。
工場における設備投資のしんどさは人的エネルギーの消費だという話を書きましたが、キャリアの場合もこれは同じでしょう。個人のエネルギーと時間もまた有限です。この事は前の課題図書での学びでもありました。1日で使える時間は有限です。

ただし、しんどいからといって全くやらないと成長できないばかりか後々代償を支払う事になるという視点も大事です。個人のキャリアで言えばどこかで自分の資産を増やす判断と努力をせずに、今ある資産だけで売上を追いかけてばかりいたら事業(🟰自分)が先細りになってしまうという事でしょう。たしかに、木下さんはオーストラリアに行ったり絶え間なく旅をされて自分に新しい資産を増やそうと努力されていますね。

自分が今取り組んでいるのは”英語でしか発信されない情報をわかりやすく解説を交えつつ発信する”というものです。

まずは今の自分の英語力とコンテンツで何とか売上を上げる事を実現するのが先決です(その意味で10月のジブン株式会社ビジネススクールのテーマ、営業というのは重要です)。noteの発信を継続するとともに売上に結びつける営業を意識して強化していこうと思います。

6.自分の安西監督を見つける

ただ書く事で稼ぐという部分が自分にはまだやりきれておらず、まだ書いて満足という事に陥りがちです。これは3月くらいに同じ反省をしており、このままでは解決しません。そう、私にも安西監督が必要です。反省だけではなかなか人間は変われないんですよね。

そこでライティングというアウトプットで稼いでいる具体的な人物を目標を設定する事にしました。この方は自分に不足している要素を備えていらっしゃるという直感でしかないですが、これから3ヶ月は”俺はネテロさんになる”位の勢いでフォローしていきたいと思っています。

7.今は手は動かす

そして体力(お金)を蓄えたタイミングを見極めて設備投資を行うという戦略ですが、その設備投資の実行を何にするのか、そして何時にするのかを決めないといけません。このあたりは以前文章化していたので、それをブラッシュアップしてみました。ただ、今日の学びでもありましたが、その前にまずは今の資産で戦っていくタイミングです。そこをまずはこの3ヶ月でやりきりたいです。

ちなみに計画している内容は以下2つです。相応のコストはかかりますが、きっと次のステップに活動をレベルアップするきっかけになるはず!それを楽しみにまずは稼ぐ所、営業活動に取り組んでみます。

・英国人を解説者としてゲストに迎えること
 (今の発信にない会話、音声の要素)
・大学院
 (今のキャリアにない学問的な取り組みという要素)

だいぶ脱線気味でしたが、以上が自分が消化した”ABCD”となります。
これでジブン株式会社ビジネススクールの9月分の課題がようやく終わった事になります。10月期は既にはじまっており、なんとかキャッチアップしなければ!



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