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2024敗者復活戦見に行った

敗者復活戦で披露した

『地球最後の日』

というネタのよすぎた部分を書き残しとかないと、「良すぎ」しか残らないと思ってキーボードを叩き踊ってみます

サムネ分かってますね
爪先立ちしててかわいいし


まずもって、オズワルドは2024年にネタを作りまくっていた!
単独で7.8本、それ以外でも観葉植物や今回のカレーとか、全部で15本はいかないくらいあったと思う

おばけ!こんなに作れんじゃん!
謹慎も悪くないね!

謹慎してなったら……というのがよぎり続けるのが謹慎のダメなところだからやっぱり二度とダメ


真空の2本目、アンジェラ・アキを見て、

怖さと笑いが二律背反ってのは本当だ

って思った
某マツヒトもそんなこと言ってたけど


オズワルドだって、ものすごいそう
畠中さんの怖さが軸じゃん

で、
でね?

なんでネタでも優しい畠中さんが'怖い"かって、その"優しさ"に根拠がないからだと思ってね

オズワルドの漫才を真剣に味わうようになってから

人の優しさって必ずウラがあるんだよなぁ

って切ない真理に部屋でひとり向き合わされてしまうほどに
普段人の優しさに恐怖を感じないのは、ちゃんと理由があるからなんだって思わされる

今回の敗復のネタなら、
畠中さんは伊藤さんの幸せな最後の1日のために、自分の同じく大事な最終日を捧げてしまいますよね?

んまあ相方の幸せな最後の1日のためなら自分の身を捧げるくらい当たり前にあり得て欲しいんですけどオタク的には(早口)

それが、「最後の晩餐かぁーオレ母ちゃんのカレー食べたいニコ」って感じの、極めて漫然的な日常会話のひとつにガチ執着して、
本当に自分の最後の1日を[相方のお母さんの口をカレーにする]というくだらない行為に消費しそうな勢いを持ってるのが 怖い んですよ


余談だけど、日本語の
「〜の口になる」
って表現おもしろいよね

カレーの口になる 🟰
My mouth become curry mouth??
そうはならないはず

「〜食べたい」を直球で言えない奥ゆかしさとかも感じますね うむ、良い日本語
分かってそうです、オズワルドさんは。
「カレーの口にしてくる」って日本語がよく考えるとじわじわおもしろいのも……


畠中さんが怖いのはウラがないから
という提唱に戻りますが、

本来は【ウラがない】というより【畠中さんの理屈の中では優しさとしての理由が確かにある】んだと思います

漫才中の畠中さんって、毎回ちゃんと
なんで自分がその行動に挑もうとしてんのか、その発言に至ったのか、
をちゃんと説明してくれている

そのハタナカルールが、衆人のそれとはかけ離れてるせいで、見てる側は理由を見出せず、
なんでこんな優しいんだ……えこれ優しいか?優しいって一体、何?
って哲学に陥る

でも目の前で漫才が展開されてると、
見てる方って結構適当に全部飲み込めちゃうんだよね

いちいち「???」ってなる人は漫才見るの向いてないから、お笑いライブなんかにお金払わない

オズワルドを観てる時の客の心中は、
1.畠中さんの哲学にまず引く時間があって、
2.そのあと畠中さんの理屈をうっすら飲み込み始める、
という流れが大きく分けるとあると勝手に論じますね いきますよ

伊藤さんは冒頭、畠中さんの話を「何を言ってるんだこのアゴは」という顔つきで聞いてますから、1の段階で伊藤さんがお客さんと同じ心境でいてくれてる
だから、ツッコミがお客さんの思っていることの上位代弁として"的確"で超おもしろい^ ^

でも伊藤さんってたまにだんだん客を追い越す勢いで畠中サイドにいっちゃいますよね

お前も最後の日を大切にしろー!!!!

この時点でお客さんはもう畠中さんの世界に行ってしまった目の前の2人にウケるしかないんですよ あぁいっちゃったって


いっちゃった感が好きなら、2018の『しまもと』が1番良いです 宣伝です

伊藤さん、しまもととこのあとどこか遠くに行くのかも……というエモさというか余白がありますよね〜


YouTubeで「しまもと」って検索すると思ったよりいっぱい出てきて面白いです

ネタが終わってもしまもとが戻らないのは2018ver.だけなので、どれだけ画質が悪くても必見となっています

エバースと似てるって話はもっと喋れるんですけど、ちょっと話しとくと、
町田さんは佐々木さんの理論に参入!ってイメージで、伊藤さんは畠中さんの理論に連行されるイメージです

連行されていっちゃうネタ、今後もたくさん見たいですね〜


去年オズワルドが予選でキラめかせ続けていた『人骨炒飯』や、今年の『観葉植物』もモチロンこの"らしさ"に則ってるなと思ってます

テレビのm1に出過ぎているため、漫才の手の内晒しまくり状態なのに、この"らしさ"が見透かないのがオズワルドの手腕です

2024年の敗者復活戦で、審査員にもオズワルドらしい……的な講評頂いてたけど、
漫才見終わったあとに、

ああ、なんか オズワルドっぽかったなあ

ってなるふんわり思うこの絶妙さって
全部2人に仕組まれてるんだろうなぁって

私なんて、こんなに論じ上げてるのに、かつ何回も見た漫才だろうと、気がついたら背後を取られたみたいにオズワルドの術中に嵌って操られていますよ 堪らないですね

そういえば審査員の渡辺さんとあんな絡んでるの見るの変な気持ちになった
2021のファイナルラウンドが、、ずっと私の角膜に張り付いて世界が霞んでるんですよ・・・
早く優勝してください


ここからは今年の敗復のネタを詳細に語っていくぞぃ

見た目の話

TVerで見返したら畠中さんが襟足まっすぐで面白いね パーマあて続けてくれてありがとう

ただ会場のデカスクリーンに映ってる畠中さん、口周り青!勝負所なのに青!ってなった
オレンジのコンシーラーあげたい

伊藤さんは白髪増えたよね(さすがに関係なさすぎ)

にしてもジャケット衣装も良いよねー!!!
イギリスで漫才してそう!

ネクタイのお馬さんすき
色の組み合わせも、二人の好きな色?しっくりくる色なんだろうなーと思う〜

サスペンダーにしたのは、覚えてもらうため、袖から出てきただけで雰囲気を作るためって、なんかそんなこと言ってたけど、
いまだにお揃い要素を持ち続けているのは、、、ンフ

伊藤さんはお揃いのストライプのシャツより、去年の薄い青のダブルスーツに合わせてた青いシャツの方をよく着てるし、敗復もそっちだった
前日の大宮がオソロの方だったから、お揃い来るぞって思ってたけど
オタク的にも青い方が似合ってはいると思う
タブカラーシャツ、首が詰まるから
伊藤さんにはまずい、笑
そして青シャツに柄々のタイ締めてる方が遥かに反社会っぽい!借金取りみたいで似合う!

革靴も色違いでしたし、、◎

あと、形見のカルティエ失くすような伊藤さんなのに、囲碁将棋バッジは失くさず付けてたのうれしかった 失くすたびに貰ってる可能性もあるけど

ネタの話

私は去年のしまもとより今年のネタの方がすんなり入ってくるし面白かったなーって思ってるんですが、掴みは去年の方が好きでした 今年のもすごく好きなのに

去年の掴みは汎用性が高い点が、劇場立ちまくってるオズワルドならではって感じがして

あとでも触れますが、スタミナパンとは掴みの速さでちょい負けたのかなって
ほんとそれくらい僅差の名勝負だったと思います……

んでこれだけは提唱なんですが、

畠中さんがまず最初、伊藤さんからの質問に
「君は最後の日になにするか考えてんの?」
って聞き返すじゃないですか

あれ オズワルドないない ですよね

この現象ないですよね
いつものオズワルドに

畠中が伊藤の質問聞き返してる違和感なんて、大ファンしか抱かないのかもだけど、

お前はほんと俺に興味ないよな

って伊藤さんに言われてる畠中さん、脳裏にテロップ付きで思い浮かびますもん ことあるごとに言われてるから

そこだけは引っ掛かった
構成とかをどっちかどのくらい作ってるのかなんて基本知りたくもないんですけど、
この聞き返す構図はどちらが提案したのか気になりました 伊藤さんなら、ビンゴです



会場で実感した限り、

畠中さんの「俺は笑えないよ」と、伊藤さんの「お前も最後の日を大切にしろ!」

が1番ハマって爆笑取ってた
ほんと面白い

溜めてからのセリフとか、大きな声とか、顔とかがウケやすい あの会場はぜったい
それ意識してネタを叩き上げたなぁって思ってる
流石ですーーー!
2週間とかで!やっぱ天才なんですね

それで、
「俺は笑えないよ」に対する伊藤さんのリアクションがバラエティで既視感のある動きだったのが印象に残っている

佐久間さんのANNを思い出さずにはいられない 

けっこう全部喋ってた 佐久間さーん!

変わっていくオズワルドを漫才で感じれるのが生き甲斐ですよ 幸せ者です私は


あとは、

カレーを食えない君が..可哀想だろ!!!!

ここの強調、ライブ通えなかった敗復本番前1週間の間で変わっていた
畠中さんがやばい人の緩急上手くなっている事実がある 嬉しい

そして、

一旦辞めさせていただきます

が妙にもったいぶられてたことにも注目したい

会場にいて、周りのお客さんみんな
(おおいつものゆったぞたぶん)
ってなってた

いたやめソムリエとしては、
あれは初めてのいたやめでした

なんでしょうあれ
謹慎明けとか、学祭炎上とか(え?色々あったなぁ)、節々でしっかり言ってたいたやめ

敗復本番は、みんなの脳内に蓄積されたイメージを念動させるような澄んだ口パクで、なんか面白かったです
言いたいけど言ったら怒られる言葉みたいに言ってる近年のいたやめ1番わけわかんなくて
でも訳わかんない方が面白いんで、やめないで!


あとはオチ?
オズワルドってオチになると、オチの雰囲気になるっていうか、、

お、そろそろオトすぞこいつら

って見方に切り替わる瞬間が結構わかりやすくあって、可愛いんだけども

割と難しいオチだから、ちゃんとご飯食べて頭賢くさせとかないと着いてけないことがある

オズワルドの名オチ

「しまもとの大切さに気づくまで、ずっと畠中のままだから」
「いやこのままでいて」

オズワルド漫才「しまもと」【2022ver.】より

ちょっと考えなきゃ分かんないよこんなの!
てかすごすぎ、この掛けあい、文字に起こすと

本当に漫才??面白い?こんなエモい終わり方の漫才、大丈夫??


……面白いんだよなぁ

『地球最後の日』のオチもそう寄り 可愛い


2人が相方のお母さんの周りでカレー撒きながら終わっていく地球に、私も居たいもんです


敗退コメントの話

振り返って見たらシシガシラの敗退コメントに被せてる?
浜中さんと伊藤さんが満面スマイルで消えていく

お前が(腎臓)いっこしかねぇんだよ

って言ってる時のワザみたいな伊藤さんのツッコミの仕方がなんか好きです

単独タイトルの「あとひとつ」をここに見た
ということで100点の敗退コメントでしたね!

誰よりも敗退コメントしてきてますよ絶対
上手になってんのかなしい

去年のジャケット着せるやつも、よく考えるとあんまよく分かんない笑笑

敗退コメントに不器用なとこが好きだったのに……
と嘆きつつも、ハグがやっぱり全然バズってない、ブロマンス愛されない芸人の部分に笑いそうになる
会場で見たときはきゅんきゅんしたのになぁ

負けざまに肩で笑ってるの見るのもう辛いからやだ!やだぞ!

スタミナパンに負けるとは
所謂しゃべくりってあぁいう会場で難しいんでしょうね……って拗ねてもう一回録画見たら
ドンデコルテがフースーヤをストレートに打ちのめしていたので、深めのため息が出ました

もし決勝に勝ち上がってたら、なんのネタしたのかなぁ
今年はお母さんシリーズで、割と綺麗に2本揃ってたから、もったいなかったかなぁ

でもね、m1云々より、負けるともう劇場で見れなくなるのが嫌ですよ 来年も再来年もずっと今年の勝負ネタってやつを見てたいんです ほんと

言ってもどうしようもないので、
来年生まれるネタに期待しております

オズワルドさん、人気はなくてもオタクならここにひとりいます
来年は始球式仕事、ありますように

いたやめ〜。

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