SNSを現実の人や世界と繋がるツールとする
数か月前にTwitterで新しいアカウントを作成した。
そのアカウントはやりたかったことを発信するために作ったものなのだが、まずはフォロワー数を増やすべく、地元の情報を発信しているアカウントをフォローしたり、地元の情報をツイートしている記事に”いいね”をしたり、はたまた地元の飲食店やイベントに行ったレポートをつぶやいたりしている。
そういうことをしているうち、自分の生活に変化が起きた。
地元のお店に詳しくなり、そのお店に行くようになり、地元が好きになり、
と楽しいことが増えてきたのである。
このアカウントを作る前までは、地元には食べたり飲んだりできるお店は少ないな、と思っていた。いや”思い込んで”いた。
しかし、地域密着型のグルメ情報やイベント情報を発信しているアカウントが結構沢山あって、そういうアカウントをフォローしているとその思い込みは一掃された。
「あんなところにお店あるのか」「あのお店そういうお店だったのか」と自分の中の飲食店リストがどんどん増えていったのである。
更に、そういうアカウント同士でフォローやいいねをし合っているので、ひとつのアカウントのフォローだけでも情報が芋づる式に増えていくのである。
お店側もSNSで自ら発信してくれるところが多く、そのお店の顔とか温度感が伝わってくるので、受け取る側のこちらもそのお店に対する仮面性とかハードルが低くなる。
こうやって気が付けば「まだまだ行けてないお店がいっぱいある」となり、「来週はあのお店に行ってみよう!」と楽しみが増えている。
そして、住宅街である地元のお店では、ひとりで行くと「近くにお住まいですか?」と聞かれることが多く、”どこどこに住んでます”という答えから話が膨らむことが多い。そして居合わせたお客さんも地元の人だったりすると、地元の有益な情報を得られることもある。
こんな感じで日々過ごしているうちに、地元に愛着もわき、今までの生活になかった楽しみが生まれ、そして個人的に良い塩梅の距離感の人との縁が増えてきた。
(私は、人との付き合いは浅いのが好みなので、”お店で会って話す”ぐらいの人がちょうどよい)
SNSの世界はマイナスなイメージを持たれがちだけど、こんな風に、”実物の人”と繋がるためだったり、SNSの世界に閉じこもるためではなく外の世界を広げるための一次ツールとして利用するのは、多いに良いことだと思った。
ひとり身で毎日、寂しい、つまらないと思っていた気持ちが少し和らいだ気がする。
こんな感じになってきたので、だんだんとこのアカウントを新設した目的の「やりたいこと」が、自分の中でどうでもよくなりつつあるのは、困ったことではあるが、新たな”ひとりで生きていく方法”を知り得たのはよかったと思う。