無くならない記憶と悪夢と獏
久しぶりにハードな悪夢をみた。目覚めた瞬間に夢の中で抱いた嫌悪感を上回るほどの嫌悪感を感じる程の悪夢をみた。
だから獏にあげた。家にある獏の置物に。「獏にあげます」と3回唱えて。獏は悪夢を食べてくれるらしいので。
以前私はいわゆる心の風邪をひいたことがある。
その風邪の原因菌の一つであった人が突如夢に現れた。
ナゼ今突然?急にナニ?しばらく存在を忘れていたのに。ナンで?
心の風邪をひいてた時のある日、目覚めた瞬間に大きな得体のしれない不安に襲われた時があった。あまりの不安に覚醒した感覚をいまだに覚えている。「大丈夫、大丈夫」と自分で口に出して自分を励まさないと動けないくらいヤバイ状態だった。
その時に感じた感覚が今朝訪れた。悪夢から目覚めた瞬間、恐怖とか不安とか嫌悪感とかいろんな負の感情が私の体をまとった。
なんなんだろう
時間が経ってもう薄れたと思っていた
でも全然薄れていなかったことがわかった。結局何も消化できていなかった。
”時間が解決する”というが、それはただ単に”記憶の棚”の中で後ろの方に陳列されていただけで、無くなったわけじゃなかった。
ナニモノかが奥から取り出して前に陳列すればまた視界に入る存在になってしまう。
棚から抹消することはできないのだろうか。。
よく「相手を許すことで自分も救われる」といわれるが、誰でもできるものではない。そうしようとがんばってみても、世の中にはどうしても許せない事情や状況のものもある。
全部が全部、みんながみんな、それができるわけじゃない。
許せるものなら許して自分も楽になりたい。できないから苦しんでいるし、またこんな悪夢みて余計に苦しむ。
だから獏に頼った。今は薬に頼っていないから。薬の代わりの獏。頼むよ獏。
夢とわかっていれば一発殴ってやったのに。そしたら獏に頼らなくて済んだかもしれない。
そして、もしかしたらちょっとは許せたかもしれない。
マンガやドラマにある「(許してやるから)代わりに一発殴らせろ」は実際やったら本当に有効なんだろうか。試してみたい。