革製品を長く使うのと合皮製品を数年で買い換えるのと広い視野で考えるとどっちがサステナブルか
コロナ禍きっかけで働き方が在宅勤務に切り替わったおかげで、外に出る機会が減り、その影響で服もカバンも買わなくなった。
そんな中で先日思い切った買い物をした。
出かけるために必要な服ではなく、着ることを楽しむための洋服を。
これまで持っていなかったような服。
次にくるのは「これまでもっていなかったカバン」である。
そう、この服に合うカバンを持っていない。
こうやって芋づる式に被服費というのがかかっていくのだなぁ、と思いながらカバンを買いに出かけた。
この服に合うカバンを探すためにはこの服を着ていった方がいいよな、ということで、このお気に入りの革ジャンを着て出かけた。
やっぱり思い入れのある服はいいな、買ってよかったな、とあらためて思いながら高揚感に浸りながらお出かけした。
欲しいカバンのイメージはあらかじめ持っていた。革ジャンと不釣り合いにならないような、ちょっとイイものっぽく見えるもの。
ブランド物は手がでないけど、それなりに見えるもの。
となると、やはり革製品になるかな、ということでそういったもので探した。
そんな中、とある店で店員さんにカバンの素材を聞いて「合成皮革です」と回答を頂いた後の店員さんのフォロー?の一言
「最近は環境問題の関係で革製品は少ないですね」
え、、、
革製品は環境問題の影響で少ない。。つまりこちらのお店で革製品を扱わないのは環境問題へ配慮しているからと言いたいのか?お店で扱う品の価格帯の関係じゃなくて?
そして何より、今あなたの目の前にいる私はめっちゃ革ジャンを着ているのですが、、、
あ、もしかして遠回しに革ジャンを着ている私を批判しているのか?そういうこと!?
批判されているのか、それともサービス業としてのスキル(目の前のお客さんへの配慮)が出来ていない人なのかわからなかったけど、とりあえずそのお店を離れた。
確かに環境問題?動物愛護?の観点から、革製品を大量に消費するのが良くないことはわかる。
実際この革ジャンを買う時にお店の人から聞いたのだが、このブランドでは毎年販売する革製品の量を絞っているらしい。余るぐらい大量に作るということは、それだけ無駄に動物を革製品にしていることになるので。
ただ、SDGsの観点から見ると、あまり長く使えない合成皮革の製品を数年で廃棄して買い替えるよりも、革製品を長く使い続ける方が、今問題となっているマイクロプラスチックも減らせるので良かったりするのかな?とも思ったりする。
その一方で、革製品を無くせば革製品になる動物は守られる。
でも革製品を無くすって、、、
野生の動物を革製品にしているのではなくて、革製品の為に育てられている動物なのか?肉牛とかも食べるために育てられているわけでそれと同じ?
あれ?牛肉食べるのも動物愛護の問題にひっかかるのか?
・・・と、カバンひとつ買うことで、こんなにも考えさせられた。
色々考えさせられたが、とりあえず今は「この革ジャンに合うカバンが必要」という最初の目的を優先し、革のカバンを買った。
上述したいろんな問題を考慮すると「カバンは買わない」という結果に陥りそうだったので。
そんなこと気にせずに好きなもの買えばいいじゃん、と思うこともできる。
でも、そんなことを気にする人、実生活の中で気が付いていく人がひとり、ひとり、と増えていけば、SDGsが進んでいくんだろうなとも思った。
もっと色々調べたり勉強しよう、と思わせてくれたカバン。大切に使おう。