ヤングライオン5番勝負が最高にたぎる
明日から始まる新日本プロレスのシリーズはKIZUNA ROAD
今回のスポンサーは、映画『ゴジラvsコング』のため、大会名がちょっと面白くなっている。
プロレスラーが闘う興行なのであるが、一見ゴジラとコングが闘う興行に見えなくもない。『vs』って単語がついてるのはややこしい。
今シリーズも多くのタイトルマッチが組まれるようであるが、個人的な一番の見どころはなんといってもヤングライオンと新日本プロレストップ選手とのシングルマッチ5番勝負であろう。
今現在日本にいるヤングライオンは辻陽太選手と上村優也選手の2人である。
ヤングライオンは通常であれば、日本でデビューし、しばらくすると海外武者修業に出かけ、そこから数年後凱旋帰国をして新日本のレスラーとなる。
しかしコロナ禍の影響で海外武者修業に行けず、ずっと日本で先輩レスラーと闘って力をつけてきた。
新日本プロレスのレスラーは世界的に見ても非常にレベルが高い(らしい)。
よってそんな世界トップレベルのレスラーと日々闘っていれば、下手すれば海外修業に行くよりも実力と経験はつめるのかもしれない。
現に辻選手、上村選手ともに"ヤングライオン"という肩書が良い意味で全然似合わなくなっている。
黒のショートタイツと黒のシューズ、そしてセコンド業務をしている姿で、あぁヤングライオンだったな、と思う。
そんな世界の情勢の影響もモロに受け、なかなかヤングライオンを卒業できない2人だが、ここにきて新日本プロレスのトップ選手とのシングルマッチ5番勝負が組まれたのである。
これは団体としても目玉にしているのであろう、2人の今シリーズにかける意気込みのコメント動画がアップされた。
辻陽太選手コメント
辻陽太選手とは
上村優也選手コメント
上村優也選手とは
2人ともこの5番勝負の各対戦相手について語っている。
辻選手は鍵となる相手は棚橋弘至選手と。
辻選手がプロレスラーになるきっかけは棚橋選手である(その辺の話は上のコメント動画で語られている)。
そして新日本プロレスに入団し、棚橋選手の付け人を3年間やっている。
辻選手にとって棚橋選手は師匠であり、縁深い人、運命の人なのである。
そんな人と5番勝負の初戦で闘う。最高にエモい。
そんな棚橋戦に対して辻選手は以下の様にコメントしている。
"恩返し"とは自分がいかに成長したかを観て貰いたい、という意味がこもっている。
だから辻選手は棚橋選手を焦らせなくてはいけない。そうじゃないと恩は返せない。
そして恩を返すべく、辻選手は以下の様にもコメントしている。
なかなか言うじゃないか。
セコンドは選手が気付いていないところが気付いている、見えている。
棚橋選手のセコンドにずっとついている辻選手が、棚橋選手が気付いていなくて辻選手だけが気付いているところを突いて、師匠を焦らせ、恩を返してくれることを楽しみにしている。
そして上村選手であるが、上村選手は鍵となる相手は全部とのこと。そりゃそうだな。辻選手みたいに、誰かひとりとても縁が深い選手を選ぶのは難しいよな(上村選手は永田裕志選手の付け人)。
私が目を付けたのは、辻選手の相手にはなっていなく上村選手だけが闘う選手に、"キレると格段にヤバい選手"が2人いるということ。
それは鈴木みのる選手と飯伏幸太選手である。
上村選手は鈴木選手に対して、試合中もボコボコにされ、リング外(ヤングライオンとしてセコンド業務をしている時)でも理不尽なことをされている(上村選手本人が理不尽と言っていた)ので、
と言っている(笑)
ぜひとも日頃の溜まりに溜まったものを爆発させて欲しい!
そしてもう1人のキレたらヤバい選手である飯伏選手に対しては
とのこと。
飯伏選手はそんなに毎回毎回キレているわけではない。とっておき(?)の時にキレる。
だから、もし本当に飯伏選手をキレさせたら大したものである。
飯伏選手は後輩には基本優しい。だからキレさせるための第一歩はまずは飯伏選手の中にある先輩後輩の関係を忘れされるぐらいの状況にしなくてはいけない。そこからやっとキレ飯伏選手への門が開かれるのであろう。
キレ飯伏幸太と遭遇できる道のりなはなかなかに厳しいであろうが、先日"Murder飯伏幸太"が現れたばかりである。もしかしたら、"Murder飯伏幸太"はまだ近くにいるかもしれない。
ぜひとも上村選手にはがんばって、もう一度Murder飯伏選手を呼び出して、呼び出せなかったとしても、せめて振り返らせて欲しい。
辻選手と上村選手は、この5番勝負が終わったらもしかしたら海外武者修行を経ずにヤングライオン卒業とかあるのだろうか?
コロナが世界的に落ち着くのなんてまだだいぶ先である。そこから武者修行に数年行って、凱旋帰国して、、
って、どんだけ卒業に時間かかるねん!留年しまくってる大学生じゃないんだから、と思う。
コロナ禍のこの状況は前例のない状況。
だからヤングライオン卒業も前例には無かった方法で卒業になってもいいんじゃないかと思う。
海外に行ってる期間無し、凱旋帰国無しというと、ヤングライオンからイチ選手になる切り替えが難しいのかな?と思うところもあるが、そこも前例無き新しいシステムを生み出してもいいのでは?と思う。
何はともあれ辻選手、上村選手、期待しかない。
今シリーズはもちろん、シリーズ後の未来も。