仮想世界について
朝日新聞より
成田祐輔さんによる仮想世界についての記事です。
なんだか凄い世界になりそう…
*ネット産業は「次の産業革命」だと期待されてきたが、これまでのところ、人類の経済生産性を思ったほど伸ばせていない。
*ネットで私たちがしていることと言えば、Twitterで揚げ足取りをしあい、インスタでイケてる自分を演出し、広告まみれになることだ。
*ネット産業は作業やコミュニケーションの効率化を生んだが、同じ時間の浪費を生んでいるともいえる。
*この失望を仮想世界が変えられる可能性がある。ブロックチェーンや機械学習、人工知能などの技術変化が組み合わさって、ネットに基づく産業革命が花開くかもしれない。
*経済やビジネスだけではない。差別や平等に対する感覚や価値観も変わる。性別や年齢や人種にとらわれずにアバターを着せ替えることで、差別される側の疑似体験ができるからだ。
*恋愛も過激に変わるだろう。
*こうしたアイデンティティの変化は、個人だけではなく、家族やパートナーの在り方、肩書、職業に影響し、国家も影響を受ける。現実世界で国家の徴税能力や法律が機能するのは、生身の人間を刑務所に送るという脅しがああるからだ。
*だが、仮想世界ではアバターを投獄することはできない。アバターがどの個人、法人に結びついているか確定が難しいことで、課税や法の適用がしにくくなり、国家の強制力が変質するかもしれない。
*現実世界は、効率が悪く、不条理で、遅く、解像度が低く、ウイルスに感染したり事故にあったりする面倒な空間になっていくのではないか。
*現実世界の価値がなくなるかといえばわからない。私たちは辺境の土地に観光地としての価値を見いだしたり、実家や故郷に帰ってその効率の悪さや不合理さを見て、微笑んだりもする。
*現実世界は、私たちの起源にふれるような「実家的な空間」になっていくのかもしれない。
なんだかSFの世界です。でもこれ、現実に変化している最中。
変化には時間がかかるから、今の私たちには見えていないけど、
どうなっていくのだろうか?
未来を知りたいです。不可能だけど。
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