OMORI 感想(ネタバレあり)
OMORI グッドエンドの感想
前からゲーム実況でちらっと見て気になっていたOMORIを満を持してプレイ。
先日、サニールートを無事クリアしたが、プレイ後の後味がすごく良かったのに、手軽に感想を言おうものならネタバレの嵐になってしまうので、ここで一気に吐き出しておく。
殴り書きです。
メインストーリーについて
このゲームの核心とも言えるストーリーは、やはりサニーが引きこもりとなってしまった原因は何なのかということ。
サニー編が始まってすぐに、オモリ編で出会ったピクニックお姉さんのマリがサニー(オモリ)の実姉で、既に亡くなっていることが明らかになる。
そのマリの死が原因で、サニーが引きこもり状態になってオモリ編の夢の世界を生み出してしまっていることや、オモリ編で行方不明になっていて、サニー編でも挙動不審なバジルがマリの死に関わっているんだろうなということは進めながら考えていた。
バジルが何か言ったかやったかして、それが引き金となってマリが死ぬ道を選んでしまったんだろうな、というくらい。
徐々にストーリーが進んでいき、マリの死がきっかけで崩壊していた、オーブリー、ケル、ヒロとの友情も取り戻していく。
サニーとしても、これをきっかけに最愛の姉の死という現実から立ち直っていくのかな、とぼんやりと考えていた。
最終的にはバジルの罪を赦す、そんなストーリーなのかな程度。
そんなこんなで迎えた最終場面。
全てがひっくり返る結末が待っていた。
まさか自分(サニー)自身がマリの死の直接的な原因で、バジルと協力して自殺に偽装していた、というもの。
引きこもりになってしまった原因が、マリが死んでしまった悲しみではなく、マリを殺してしまったとそれがバレるかもしれない恐怖から来ていたものだということを知らされる。
しかも、マリと言い争いになってしまった原因が、友達が皆がサニーのことを思ってプレゼントしてくれたバイオリンという事実が何より心に刺さった。
サニー自身はバイオリンが上手く弾けない現実と、それを仲良しの皆の前で披露しなければならない現実の中で、精神的にかなりまいっていたんだと思う。
楽しみにしている皆の前で、下手な演奏をして失望させてしまったら…そんな気持ちを抱えている中で、プレッシャーに負けてしまったんだろう。
結果として、大切なバイオリンを破壊してしまい、マリから叱責を受けているなかでつい突き落としてしまうと。
サニーがマリを階段から突き落としてしまったのが不運なのかわざとなのかという話については、不運なのかなと思っている。
あれくらいの年齢だと、自分の想像以上に力をつけていて、軽くどけようとしたくらいの感覚で、結構なパワーで押してしまうということはある。
その後のバジルとの隠蔽工作については、最悪の選択はしてしまったとは思うけど、階段から落ちた時点でマリが亡くなっていたとしたら、どう転んでも絶望的な結果にはなっていたとは思う。
実はあの時マリはまだ生きていて…なんて話は怖いので考えたくはない。
死因が食い違って…、いうのは確かにある(-_-;)
マリの死の真相が出てからというもの、仲の良かった6人の回想が挟まるたびに心が痛めつけられた。
サニー自身が原因で、6人の幸せな日々を破壊してしまっているのだから。
最後に罪の告白を、友達皆の前でするところでエンディングを迎えるわけだが、ここでの皆の反応をあえて描かずにプレイヤーに委ねる演出は個人的には好きだった。
エンディング後にバジルに向けた笑顔からも、そこまで悪い結果にはなっていないように感じる。
ケルもヒロもオーブリーも、4年という月日を経て成長しているし、引きこもりになってしまったサニーの境遇も理解してくれるだろう。
赦されているといいね。
バジルを赦すストーリーかと思いきや、自分を赦すストーリーだったとは。
オモリ編のストーリーとかについても書きたかったが、思ったより長文になってしまったので終わります。
あとがき
周回に時間がかかるから1回きりで終わらせる予定だったが、現実世界の全てを把握した上での2周目をやってみたいと感じさせるゲーム。
じっくり考察しながら2周目はやります。
スイートハートのその後が気になるので、オモリルートもやらないと…。
ありがとうございました。