
結婚相談所が結婚に向いてない理由──「幸せな独身者こそ結婚していく」説
こんにちは。
「結婚相談所に入会すれば、結婚できる確率高くなるんじゃない?」と思ってる方も多いんじゃないでしょうか。ところが実際には、結婚相談所の成婚率って意外と低いって知ってました? その名前とは裏腹に、実は“結婚するのにそこまで向いていないか?”っていう矛盾があるんです。
今回は、その理由を「交流通貨論」という視点から考えてみましょう。最後には、ちょっと意外かもしれませんが「幸せな独身者こそ結婚していく」という結論にたどり着きます。ぜひお付き合いください。
1. そもそも“交流通貨論”ってなに?
まず、結婚相談所と結婚の相性を語る前に、サクッと「交流通貨論」をおさらいしておきましょう。
これは、人間関係でやり取りしている“価値”を6つの通貨に分けて考えるフレームワークです。ざっくり言うとこんな感じ。
現金通貨
お金や物質的支援など経済的価値
恋愛通貨
ロマンチックな気持ちや性的魅力、ドキドキ感
親愛通貨
存在そのものへの愛着、家族愛や信仰心に近い無条件の愛情
信頼通貨
約束を守る、誠実さ、協力などから得られる信用・安心感
快楽通貨
一緒にいて楽しい、面白いと感じる満足感
社会通貨
地位や名声、SNSのフォロワー数、肩書など社会的評価
結婚というゴール(実際にはスタートでもあるんですが)に至るには、これらの通貨をどう交換し合うかがものすごく重要になってきます。
2. 結婚相談所が抱える“数字と条件”の落とし穴
“条件の数値化”に偏りすぎ
結婚相談所では、最初から「年収」「職業」「学歴」など、いわゆる社会通貨や現金通貨を中心に条件がガチガチに設定されます。そりゃあ結婚にはお金も安定も大事ですけど、それだけで幸せな結婚ができるかというと、ちょっと違う話ですよね。
恋愛通貨や親愛通貨の「この人なんかピンとくる」「無条件で一緒にいて落ち着く」みたいな要素は、数値化しにくい。そもそも“相談所”という仕組み上、最初から条件ありきなので、微妙に恋愛ムードが起きにくいわけです。
“スペック比較”になりがち
さらに、結婚相談所の会員同士はお互いのスペックを比較しがちです。
「あの人より、この人の方が年収高いな」
「でも歳はちょっと上だから、どうしよう…」
……と、スペックに振り回されて本来の快楽通貨(一緒にいて楽しいか)とか、信頼通貨(誠実そうか)を後回しにしちゃう。結果、数字では“そこそこ条件がいい”人を選んでも、実際に会ってみたら微妙……なんて事態が多発するんです。
3. 成婚率が低いのはなぜ?──“交流通貨”の視点から
恋愛通貨と親愛通貨が育ちにくい
結婚相談所では“さあ結婚相手を探しましょう”と、最初から目的が明確すぎるため、「自然に恋愛感情を育む」というステップが飛びがち。
恋愛通貨をいきなり短時間で大量発行しようとすると、むしろ不自然になってしまう。
また、親愛通貨は「なんとなく一緒にいるだけで落ち着く」「この人だから無理なく支えたい」といった感情がベースにありますが、短期的なお見合いスタイルでどこまで深まるのかは疑問です。
信頼通貨の蓄積も乏しい
結婚相談所に登録しているだけで「ある程度、信用できる」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それはあくまで書類や経歴上の話。
実際には一緒に困難を乗り越えたり、長期間同じ時間を過ごしたりして得られる信頼通貨がまだまだ不十分。写真やプロフィールだけでは測れないところが多いんですね。
4. “幸せな独身者”こそ結婚していくワケ
自分の“通貨”をすでに十分持っている
なぜ「幸せな独身者こそ結婚していく」のか?
それは、自分の人生にある程度満足していて、快楽通貨や親愛通貨を自分自身で充足している人は、相手に過剰な期待を押し付ける必要がないから。結果として自然体で交流でき、恋愛通貨や信頼通貨をスムーズに築きやすいんです。
一方、焦って結婚相談所に駆け込むタイプの人は、「とにかく結婚しなきゃ」「これでダメだったら人生終わりだ」というプレッシャーが強く、逆に相手を身構えさせてしまうケースが多い。
条件じゃなくて“通貨のやり取り”で判断する
幸せな独身者って、基本的に社会通貨や現金通貨だけでなく、信頼通貨や快楽通貨をちゃんと持ってることが多い。「自分一人でも割と楽しいし、仕事も充実してる」っていう状態ですね。
だからこそ、相手にも「条件」ではなく「一緒に楽しめるか」「お互いを尊重し合えるか」というポイントで選べるわけです。結果として、自然なかたちで結婚に至る可能性が高い。
5. まとめ──結婚相談所に頼りすぎず、自分を満たすことから始めよう
結婚相談所は一見、「結婚したいならここ!」と思われがち。でも実際はスペック重視で、短期的に数字と条件を比べる仕組みがメイン。
交流通貨論の視点で見ると、恋愛通貨や親愛通貨、信頼通貨といった要素が育ちにくい構造的な欠点がある。
結果として成婚率が低く、「名前負け」している部分が大きい。
それよりも、自分の人生をまず楽しみ、快楽通貨や親愛通貨を自分で豊かにしていくと、自然に結婚のチャンスが巡ってくることが多い。
結論:**「幸せな独身者こそ結婚していく」**という現象が起きているのは、自分の通貨が充実しているからこそ、相手を“条件”ではなく“交換したい価値”として見ることができるから。
結局、結婚はスタートラインのひとつであって、“結婚さえすれば幸せ”なんて方程式は存在しません。焦るよりも、「今の自分を充実させて、そのうえで自然に交流通貨を回していこう」というスタンスでいた方が、結果的に素敵なパートナーと巡り合いやすいんじゃないかと感じますね。