確固たる孤独の戦士
ここ最近不安定な少女は、
今日もそういう背中で自室に戻る。
少しして様子を見に行くと
涙が顔を出しはじめた。
「泣きな。沢山泣きな。」
そう言って隣にいた。
少女は小さな声を漏らし泣いた。
身を委ねることはなく、
慌てて刃物を探した。
それはもう
完全に一人で戦う背中で入る余地もなかった。
私は動くことも、声をかけることもできず
ただそこにいた。
あまりに確固たる孤独な心に
今の私の言葉が全て無意味だとわかりきった。
すごいなと思った。
隣にいる人にすがることもなく、
そんな選択肢、鼻からないと言わんばかりで
もぅずっとこうしてきたんだと。
それ以外の方法なんて知らないんだと。
ただそれだけが
孤独の戦士の叫びが
私には聴こえた。