イベント出店を終えて Ver1
6/23-25、つどい場あらほっで行われるラベンダーフェス。
ここでパンを売れたらすごいよな
そう思ったのは半年ほど前の12月。それが現実になるなんて自分に驚く。
本当に、言葉にするとちゃんと現実になる。自分を動かしてくれる。
あらほにあるピザ窯はかなり古くて、色々とガタがきているしピザ窯なのでもちろんパン向きではない。5回の試行錯誤を経て今回の形になった。
今回のパンも100%納得出来るものかといったらそうではないけど、フィールドワークとして自分のパンを世の中に出すには丁度よく仕上がったと思う。
本業の関係もあり21日(水)に焼成して23,24日で販売。
焼成日〜24日まで自分のパンを食べ続けて味の変化がわかったのも面白かった。
感想としては「やってよかった」それに尽きる。
よかった点を順々に、お話ししていきます。
アウトプットの話
話が100%わからなくても、身体や土地のことを思っている事が伝わっている感覚がわかったのでした。
てまえの羊の時からそうだけどイベントに出ることのメリットの一つは1対1で人と話せること。
全くの他人が自分に興味を持ってくれて、且つ質問をしてくれる。もちろん同じ質問が多いのだけど(なんで羊なんですか?や、なんでパン屋なんですか?とか)
それに対して答えているとだんだん自分の中で整理されてきて、答えがシンプルに簡潔になってくる。あぁ、この言い回しは他でもよかったな、とか
同じこと2回言ってしまってるな、本当にそれであってた?とか。
トライアンドエラーをさせてくれる、とってもありがたい話です。
今回もたくさん話をしたんだけど、特に自分がアウトプットの訓練ができたのは、小麦とか発酵の話。パン学校の授業でやったことや、1期生のinstagramから得た情報を練りこんで話せたことは自己肯定感爆上がり〜だった。
想像を形にする力の話
パンもそうだし、今回は屋台もまずまずでした!
うん!これでいい!一番いい!
まずはパンの話。今回の窯焼きを通して失敗をしていいんだと思えるようになった。
上でも書いたけど、本当に何回焼いてもうまくいかなかった。
焼く前に必ず「今日はこんなパンを持って帰る」「今日はこんな気持ちで帰る」窯の前で瞑想してからやってみた。けどそんなにうまくいかない。
かなりしんどかった、小麦にも申し訳なかった。
そんな私をみてスタッフも夫氏も「失敗できたね」「失敗楽しまないと」と言ってくれてこれ以上ない支えを頂いた。
切羽詰まると感謝の気持ちを忘れがちだけど、こうやって心を拾う言葉がちゃんと引き戻してくれるんですね。尊い。
話は逸れたけど!5回目(本番)でやっと想像していたものに近いものができた。
諦めないでよかった。今までの私なら3回も持たずに諦めていただろう。
今の自分にできる限りのことができてようやく失敗できてよかったと思えた。これは私にとってとても大きな収穫。
陽の為の陰。失敗中も成功することだけを考えて(信じて?)やってみた。
ちゃんと成功できるんだと言う経験が積めたことは必ずこれからの力になる。
そして屋台の話。背伸びはたまーにしてみるもんだ!と言うことらしい。
私は小物作りは得意だけど、基本的に自分の身の丈以上のものは作れない。建築科の出身なのに!笑
こう言う屋台にしたい、こういう風な雰囲気で。
想像だけが大きくなってワクワクしてこれは自分の期待に応えられなくてあとで悲しくなるやつだな。背伸びしているよ、と警告音が鳴ってた。
完成形に至るまでは紆余曲折あったけどヒントは現実に目を向けることにあった。あらほ、にもあらほで繋がる人たちにも沢山お宝があった。
机にする脚の部分は普段ラベンダーを入れているプラスチックのコンテナ
テントをかける骨組みはビニールハウスのパイプと金具
上にかける布はスタッフのお家で眠ってた古い布
パンを入れるカゴはコネ鉢
看板は壁に立てかけてあった廃材の板
プライスはスタッフのお家で眠っていた廃材の板
目の前にある壁が背伸びしないとと思っていることも、案外目の前のことを確実に掴んでいけばそんなに高くないのかもしれない。
宮城リョータみたいに身長が低くても足を活かしてみたりさ。
スラダンあんまり詳しくないんだけどね!
壁の向こう側の景色が見たくて背が足りなくて見えないなら目の前の壁ではなくて周りを見渡してみればいい。何かヒントが落ちていたり落ちていなかったり。笑
そんな、貴重な経験ができたのでした。
盛りだくさんになったので2回に分けます。
次回は発酵と味の話、繋がりの話、ハードパンの需要の話の3本です!
じゃん!けん!(チョキ!)
うふふふふ〜〜