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IHの火力について検証してみた(自由研究)

こんにちは BOKUです。
IHキッチンを使っている方思い出してみてください。
「料理するとき、IHの火力の強さはどうしていますか?」
僕はこれまで料理するとき弱火でじっくり煮込む時以外は、中火5(強さ5)の強さ(初期に表示される火力)をなんとなく使ってきていました。
それも、中火が一番経済的だと、昔どこかで聞いたことがあるから。
でも、実際のところ、火力強さにはどんな関係性があるのでしょうか。
そこでやってみました!自由研究!
*以降、IHの強さの程度については、「強さ◯」と表現していきます。


実験内容と予想(仮説)

実験内容
水500mlが沸騰する時間とコストを測定する。
IHの強さ(火力)を変えて同様にデータを取る。1〜9段階
沸騰しているかどうかは、主観的なジャッジ。(沸騰のイメージのようなブクブク感があれば沸騰と判断)←あやふやでスミマセン。
*なおコストは電源を切るたびに参考表示される数字があるので、その数値を記録します。

予想(仮説)
500mlの水が沸騰するために必要な熱量はどの検証でも一定なので、
強さ1で沸騰に要する時間を1とすると、強さ2の場合は1/2時間。強さ5の場合は1/5時間。つまり火力の強さに比例して、沸騰する時間は短くなると予想
肌感覚ではあるが、中火が省エネのような気がするので、コストは中火の方がかからないと予想。弱火は時間がかかるのでコスト高に、反対に強火になればなるほど、一度に必要なエネルギーが大きくなるので顕著にコストがかかると予想。

結果はいかに

では、検証結果どうだったか。
表にまとめてみました。

IHの強さと沸騰時間の関係

まさかの、強さ1の場合は沸騰しませんでした
ただただ水が蒸発していくだけ。ずっと眺めていましたが、小さな気泡が鍋底についているだけだったため、これ以上変化はないと思い30分で打ち切りました。強さ3の時でも、常に気泡が出てきているけれども、ブクブク感はなく、沸騰してると思われる?という状態でした。強さ1と3の状況から強さ2の検証は端折りました。

コスト面についてはなんと、火力の強い方がコストが低いという結果になりました。中火が一番経済的と信じていたので覆る結果となり驚きです。

グラフにしてみた

強さと沸騰するまでの時間について、グラフにしてみました。
曲線(トレンドライン)については、スプレッドシートにあった「べき級数」がバチッとハマりました。ちなみに、べき級数が何者なのかわからずに使っています。

グラフ

グラフを見ると、直線ではないですね。きれいな曲線が描かれています。
強さに対して反比例になるという予想は少し違ったようです。
熱量の公式のような単純な式には、表せない他の要素が含まれるということでしょうか。
そしてお湯を沸かすために、弱い火力を使うことはナンセンスだとデータが証明されてしまいました。煮込料理をする際には、初めは強火で沸騰させてから、火力調整すると良さそうですね。(弱火から初めてしまうと、一向に火が通らないということに・・・)

https://shiroyasu.github.io/teaching/2018s/math-slide03-s.pdf

上記サイトに「べき級数」について書かれてあります。

まとめ

強さを変えて、ひたすらお湯を沸かすという実験をしました。

今回の実験結果は予想通りの結果だったでしょうか?予想を裏切る結果だったでしょうか?

ぼくは、今まで強火を避け、弱〜中火を多用してきていましたが、これからは強火もどんどん使っていこうと考えが改まりました。
特にお湯を沸かす段階では、強火は経済的かつ時短になるので、使わない手はないですよね。

そもそも、なぜ中火神話的なミスリードがあったのかというと、
おそらく、ガスとIHの話がごっちゃになっていたからでしょうか。
「中火 経済的」と検索ワードで調べてみると、以下の文章が検索結果にありました。

一般的な大きさの鍋ややかんなら、炎がはみ出さずに鍋底全体に当たる中火が、最も効率の良い火加減で経済的なのです。また、弱火だと沸騰までの時間が長くなるので、強火で沸かすよりさらにガス代がかかります。

出典 不明

炎がはみ出るとロスになるので、炎がはみ出ないように中火が一番経済的というガスの場合の考え方。IHだとそもそも電気なので、炎をはみ出すにはならないですよね。おそらくこの昔からのガスの考え方に囚われていたのだと思います。

久しぶりに興味本位を突き進むことができたので、満足で有意義な時間になりました。興味の赴くまま自由研究やってみると面白いですよ!

最後まで読んでくれてありがとうございます!
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