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子育てと仕事 両立のカギは戦略的な学び
(加筆・修正しました。2025年1月31日更新)
本日もみなさんとのご縁に感謝。
たかはしです。
子育てと仕事に追われ、気づけば自分自身のことは後回し。そんな日々を送っている方は多いのではないでしょうか。ライフステージの変化が働き方に与える影響を、誰しも少なからず感じたことがあると思います。
私にとっては結婚や出産、子育てといったライフイベントはかけがえのない貴重な経験。一方で、仕事との両立やキャリアの進め方については悩む場面がたくさんあります。結婚や出産は私自身が選んだ道であり、その選択を後悔しているわけではありません。ただ、どんな選択にも喜びと同時に予想以上の課題がついてくるものだということを痛感しています。
今回は、子育てと仕事のバランスを試行錯誤する中で得た気づきを、私なりに言語化してみようと思います。
ライフステージによって他者からの評価は変わる
私が一度目のキャリアを中断したのは、パートナーの転勤が理由でした。医療保育士という専門性の高い仕事をしていたため、どの地域でも続けられるわけではなく、地方への移住によりキャリアを終えるほかありませんでした。
ただ、「これも良い転機!」と前向きに捉え、未経験分野への挑戦も視野に入れながら未来を描いていました。
その後、自営業の手伝いを経て第二子が一歳になる頃、社会復帰を目指して転職活動を始めました。資格を生かすなら「保育士」への復帰が早道だったかもしれませんが、私は一般的な保育園で働いた経験がなく興味も薄かったため、せっかく転職するなら自分の興味のある地域の発展的な企業に挑戦したいと考えました。
しかし現実は厳しく、キャリアコンサルタントから「まだ小さい子どもがいる母親」という立場では採用が難しいと一言。「チャイルドペナルティ」という言葉が頭をよぎり、自分の考えが甘かったことを痛感しました。
今でこそ、企業によって雇用環境の改善が大きく進んでいるものの、企業側から見れば、急な呼び出しや休みが発生する可能性のある母親は、依然として「使いにくい人材」と見られる傾向があります。ましてや地方では、まだまだそのような考え方は根強いようです。
ライフステージによる「制約」は、雇われる立場である以上、当然覚悟しておかなければならない課題だという現実を痛感しました。私のようなマイナーな職種を、最初のキャリアとした場合はなおさらです。
このままでは、キャリア形成どころか収入は減少していく一方。副業もいくつか試すものの、どれも成果を出せるほど時間を投資できない現状。やはり本業の見直しが一番の課題だと考えました。
そこで私は「学び」を軸にキャリアの再形成を目指しました。時間が限られているからこそ、戦略的に学びを深め、自分自身が「価値」ある存在になることが、未来を切り開くカギになると気づいたのです。
とはいえ、自分自身にどんな「価値」あるのか、なんて考えたことがなかった私。もうかれこれ10年ほどは、子育ての始まりと共にそちらにシフトした生活をしていたため、期限の厳しいタスクをこなしていくような毎日でした。ですが「学び」を重ねていく中で、希望の光を感じ始めるのです。
自分自身の価値とは
様々なパーソナリティーの方が活躍されるVoicyですが、昨年出会った平川理恵さんの「『教育・子育てのツボ』ラジオ」という放送を聴き始めて、より具体的に自分自身を振り返ることができるようになりました。
平川さんはリクルート出身で、留学斡旋会社を起業されたり、全国初の公立中学校民間校長や広島県教育長を務めた異色のキャリアを持つ方です。その一方で、一人娘を育て上げた母親でもあり、子育てとキャリアを両立させてきたその姿勢には、まさに「働くママ」の理想像が詰まっています。これまでの豊富なご経験をもとに、乳幼児期の教育を全ての根源として教育のあり方を考えられており、教育や子育てに関する具体的なエピソードや考え方を提供してくださるので非常に学びが多いです。
また平川さんご自身も、仕事と家庭の両立には試行錯誤がつきものだとしながらも悩みながら進んできたことを率直に話してくださるその姿勢には、大きな勇気をもらいます。
中でも、「生きることそのものがキャリアになる」と語られていたことは印象的でした。家事や子育てを通して、マルチタスク能力やマネジメント力、調整力や忍耐力は向上しており、それを自覚するかどうか、というまさに私の考えている「物事は捉え方次第」というところと通じ深く納得できました。子育てや介護など、制約とも捉えられることを「キャリアのブランク」ではなく「経験値の蓄積」と考えることで、それは生かされキャリア再形成につながると思います。
そこで私は、これまでの人生を一度丁寧に振り返り、積み重ねてきた力を、まずは自分自身が理解することを始めました。
すると色々と見えてくることがありました。自分にはどんな強みがあるのか。反対に弱みは何なのか。この作業が私にとって大きなターニングポイントとなったのです。もちろん前述した通り、「子育て」の経験は武器となり得ると思いますが、その経験だけが人生で身につけた力ではありません。それぞれの価値観の上にある、興味や関心が生んだ千差万別の人生には、掘り出せばいくらでも武器となり得るものが転がっていて、それを拾い上げるのは紛れもない自分自身なんだと気付いたのです。
主体的な学び
それではその「武器」を、自分の「価値」として実装していくフェーズで私は次のことを始めました。
自分自身が「どんな未来を望むのか」を明確にしたのです。私の関心事は、主に社会や教育。長年、特殊な環境にいる子どもと関わることを通して、様々な社会問題にも興味がありました。また地方移住を機に、地域社会や経済にもその関心が広がりました。子育て世代として見える景色も加わり、よりその興味関心は深まっていました。
次に、働き方です。私はしばらく「扶養内」という働き方も選択しました。これは育児にシフトしている実感があり、この経験も大切だったと思います。しかし収入面からみると、やはり家族を支えていくためには十分ではなく、常に不安と隣り合わせ。このような精神状態が私には合っていないと判断して、子育てと仕事のパワーバランスを再検討しました。今や在宅ワークや起業という選択肢も増えてきている中、それを視野に入れてはいましたが、何せ自分の関心事がマッチしていないことも理解していたので、やはり地域の企業でキャリア再形成に挑戦したいという気持ちが固まりました。
ここまでくると、SNS情報に右往左往する自分はいなくなったのです笑
こんな風に未来像を描いていくと、自分に足りないスキルがはっきりと見えてきます。これまでの自分に、何を掛け合わせて「価値」にしようか?という、戦略的な学びが生まれます。
もちろん、学びというものは「戦略的に」得られるものばかりではないことは理解した上で、明確な目的をもった主体的な行動として学ぶ時間を確保していったということです。
SNSを見ると、「働くママはみんなこれを学んで!」と言わんばかりに、同じような情報商材がレコメンドされる昨今ですが、自分自身を理解して得た『自分軸』があれば、冷静に取捨選択できます。
私も実際、Instagramで見つけたオンライン講座で Webデザインのスキルを習得しましたが、しっかりと目的を持った受講でしたので、いわゆる「資格は取ったけど実際に活用できていない」といった状況は免れています。
さいごに
未来を切り開く鍵は自分の価値をどう見出し、それをどう活かすかにあると思います。過去の経験や子育てを活かすために、自分自身と具体的に向き合うことで、戦略的に新しい学びを掛け合わせることができ、どんなライフステージにおいても可能性を見出すことができるのだと気付きました。
もちろん本能的に飛び込んだ先にある「学び」も大切に。さらに戦略性を持った「学び」を通して、自分の人生の舵を切ることができるマインドをも育んでいきたいと思います。
私自身まだ道半ばですが、主体的に選んだ道を歩むことで、未来への希望を持ち続けています。もし今同じような立場で悩んでいる方がおられるとしたら、一度自分自身をポジティブに見つめ直すことが、次の一歩につながるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。