据え膳は食わない
こんにちは。きらりです。
「据え膳食わぬは男の恥」という言葉がありますが、今どき結婚適齢期の男性は据え膳に手を付けません。好き避けをする男性であればまず食わないと思われます。
インターネットが普及して、ベッドに横たわりながらスマホをポチポチするだけで、あらゆる地域のあらゆる情報を入手することができる現代。作られた「あざとさ」や「モテテク」のからくりなんて嫌でも目に入ってきますし、素直に騙されるのは余程モテないか情報弱者の男性だけです。
「奥手な彼には女性から積極的にアタックを」
等という文句をよく目にしますが、見え見えのアプローチに彼らは乗ってきません。
好き避けする男性は恋愛経験が少ないしシャイかもしれませんが、堂々とアプローチしてこないのは貴女の気持ちがわからないからではなく、自分の覚悟が出来ていないからです。その状況で私は断らないよとアピールされても進展はしません。むしろこれ幸いと貴女を振り回します。貴女に好かれている状況を楽しむだけで終わります。
好意を仄めかすことは必要ですが、好きバレしてはいけないのですね。接し方としては、
「俺のことを好きなのでは?」「いや勘違いかも…」
の塩梅が3:7くらいでちょうどいいのではないかと思います。
彼はあからさまに不自然な態度を取っているのですが、自分では好きバレしていないつもりなのです。
好き避けされる女性は感性が鋭いので、「私のことが気になって仕方ないんだろうな」と見抜いてしまうのですが、彼は貴女の気持ちを揺さぶりたいけれど、自分の気持ちは隠しておきたいのです。ですから言質を取られるような言動は避けますし、アプローチには乗ってきません。
進展させるには、自分の意識を変えなくてはならないことを彼自身もわかっています。彼が変われば周囲の自分を見る目も変わります。諦めるのが最前の安全策と知っていながら、どうしても諦められない、理性と感情の落とし所が好き避け行為です。
「別に君のことは好きじゃない」という逃げ道を確保しつつ、辛辣な言葉や素っ気ない態度で貴女の心を掻き乱し、自分のことを気にかけて欲しい、あわよくば好きになって欲しい。そうすれば何も失わずして恋愛を楽しむことは出来る。徹頭徹尾彼の都合に過ぎません。
恋愛は焦った方が負けます。
貴女は安全なところから小石を投げてくるような彼の作戦に乗せられてはいけません。
彼の言動を真に受けて一喜一憂せず、事務的にかわすこと、ムキになった彼が妬かせてこようとしたり、滅茶苦茶な要求をし出したりダメ出しをしてきても、淡々と応じること。
好き避けされる女性は彼の醸し出すギスギスした空気や圧に耐えきれず、つい場を和まそうと頑張ってしまいがちで、そういうところも彼は好きなのですが、
「俺の顔色伺っちゃって可愛いな」
と悦に浸られても貴女に得はありません。
そこでスっと引くことで、彼も小手先のテクニックは通用しないということを少しずつ学習していきます。
彼が貴女とのことを真剣に考え、自分と正面から向き合うのは、そこからなのです。
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