一旦離れないと進展しない
こんにちは。きらりです。
「想定外の事態にテンパる」に書きましたが、好き避け男性は基本的に目の前のことしか見えていません。
貴女とのコミュニケーションの反省点を洗い出し、次回はこうしようああ言おうと考えをめぐらせ、その繰り返しで手一杯になっています。
好き避け恋愛を進展させるためには、今後のことについて彼に考えさせる時間がどうしても必要になります。それには貴女との接触を一時断たなければなりません。
男性は自分の感情に女性ほど敏感ではありません。時代の変遷とともに徐々に意識が変わってきてはいますが、幼少時から「男は泣くな」とか「男の子なんだから我慢しなさい」と感情を抑圧するような育てられ方をしているので感受性が鈍化しているのですね。
「会えない時間が愛育てる」という言葉が昔の歌にありましたが、女性は会わなくなると次第にテンションが落ち着き冷静になっていくのに対し、男性は「会えなくなって寂しい」ということに気付くまでにまず時間がかかります。
女性の目線だと会わなくなるとどんどん忘れられていくという感覚なのでつい構いすぎてしまうのですが、そうすると彼は前述の通り日々の反省会でキャパオーバーになり、肝心の自分の内面にまで目が行き届かないのです。
距離を置くタイミングは自然に訪れる
では彼との接触を控えるタイミングがいつ来るかというと、これは女性側がなにかするというより彼がパンクした段階で自然に訪れます。
そもそも職場の同僚であったりあまり恋愛関係になることが手放しで歓迎されない理由があって好き避けが始まるので、彼は常に「貴女に近付きたい」という欲求と踏みとどまろうとする理性との狭間で揺れに揺れます。
感情のアップダウンが激しくなり限界に近づくと、全く余裕が無くなった彼は疲れ切って決定的な突き放しをしてきます。それは「彼女がいる」という嘘であったり「もう話しかけないでくれ」といった拒絶であったり一概には言えませんが、女性側が「もう駄目だ」とショックを受けるような出来事です。
ここに至るまでに「最近情緒不安定だな」「会う度に態度が違う」という前兆が出ますので、女性側は不穏な空気を感じ取っていつも以上に明るく振舞ったりつい顔色を伺うようなことをしてしまいがちなのですが、基本的に貴女がどうこうというより彼が空回りして疲弊してしまっただけですので、例えその時彼が貴女のせいにするような事を口走ったとしても貴女は気にしないことです。彼の言葉の表面的な意味に囚われず、ただ
「今は私とは関わり合いたくないんだな」
という事実のみを受け取って何も言わずに引いてください。
この時貴女が「どうしてそういうこと言うの?」と深掘りしたり焦って謝ったりするのは逆効果です。
貴女が引くことにより彼は自分の気持ちに気付く
彼は貴女を理不尽に突き放したことは理解しています。ここでその行為自体を追求してしまうと彼はどうにもならなくなり逃げるしかなくなります。ですのでそっとしておくのが最善です。
引くとはとりたてて冷たい態度をとるとかあからさまに避けるという事ではなく、業務連絡以外で話し掛けない、彼と鉢合わせしそうな所へは行かない、なるべく彼の方を見ないといった程度です。
貴女と接触しなくなって初めのうちは彼はこれでやっと落ち着けると安堵しますが、日が経つにつれジワジワと寂しくなってきます。
彼が寂しさを覚えるようになるまでの期間は貴女はあまり目立たないようにした方が良いでしょう。ここで他の男性の影をチラつかせたりノーダメアピールで楽しそうにしていると「なんだ俺が居なくても全然平気なんだな」「俺じゃなくても良かったのか」と思われかねません。
彼らの周りには「誰でもいいから条件のいい人と付き合いたい」と考えて近付いてくる女性が一定数いるので、突き放しは好き避け男性が自分の気持ちと相手の女性を見極める試金石でもあるのですね。
女性側が慌てず騒がず焦らず淡々と接するようになって二週間もすると彼はなにか物足りないような心に穴が空いたような感覚に陥ります。
それまで彼の中には貴女からの好意的な言動で満たされていた部分があったのですが、貴女と離れることによりそこが空洞になってしまったのです。
貴女と接しているうちは常に満ちた状態のため、空っぽにならないと自分の中にそんなスペースがあったことにすら気が付かないのですね。
元々プライドの高い彼らにとって、自分を好いてくれている女性構ってくれる相手というのはとても有難い存在であり、自信の源でもあった訳です。
好き避け男性は元々他人に心を開き難い性格のため、他人が自分に及ぼす影響というものに無頓着に生きていたので、「彼女がいなくなるとこんなに辛いのか」ということに初めて気付くのです。
ですから接触を断つことは必要不可欠です。
彼との関係をリセットする
貴女は、彼が酷い突き放しをしてきた時点で一旦彼との関係は終わったと心の中で区切りを付けてください。
恋人同士ではありませんがもう別れた相手と思ってなるべく彼のことを考えないように仕事に打ち込んだり服装やメイクの系統を変えてイメチェンしてみたり趣味を楽しんだり本気で気持ちを切り替えましょう。
彼への期待や今後の可能性に縋る気持ちが残っていると待ちの姿勢になってしまい、離れている期間がただ辛いだけのものになってしまいます。
突き放されたり冷たい言葉を投げつけられるのは貴女にとって決して愉快な経験ではない筈です。
悲しいとか腹立たしいとか自分の中に湧き上がる感情をしっかり受け止め、そこで一旦二人の仲はこれでおしまいにすることで、直ぐにリカバリーしなければならないという焦りを手放すのです。
恋人同士が別れてからおよそ二週間で女性は立ち直り始め、二週間で男性は寂しさを実感するというデータがあります。
つまり彼が寂しさを覚えまた貴女に目を向けるタイミングは、貴女が彼とのことを一旦区切りが付けられて他のことに目を向けられるようになったタイミングとほぼ一致しています。
そうすると、彼の目には彼がいなくても日々充実している貴女のことが映り、貴女が自分の手の届かない存在になってしまうような焦りを感じ、怖々とですがまた少しずつ歩み寄ってきます。この時彼の中では以前は無かった貴女を失うことへの恐怖・独りになることへの怯えが芽生えています。
プライドの高さゆえに即追いかけて来ることは期待できずギリギリまで我慢しますが、おおよそひと月から三ヶ月ほど経つとまた貴女の周りをうろつき始めます。
突き放しは何度も続くこともある
彼がまた貴女に絡むようになってきたら、貴女は過去の突き放しは無かったことにして蒸し返さないように気を付けた方が良いでしょう。
恋愛に不慣れな彼らは自分のやらかしを逐一蒸し返されると心が折れます。ビビりながらも貴女に向かってくる気持ちに免じて見逃してあげましょう。
また新たに彼との関係を構築するつもりで、彼が寄ってきたらこちらも好意的に返す、彼が引いたら業務連絡以外で話し掛けない、と彼のペースを優先させてあげてください。
距離が近付き過ぎると彼はまたテンパりキャパオーバーになるので、再度突き放してくるかも知れませんが、その度リセットすれば良いのです。
リセットがうまく出来ていれば、リセット期間も短くなります。
一度「彼女がいなくなるとこんなに辛いのか」ということを痛感して貴女を失いたくないという気持ちが芽生えているので、距離を置くという選択肢を選べなくなってくるんですね。
場当たり的な対応に追われていた頃と違い、慎重にいかなければ本当に見放されると気付きます。
そうすると今までは即座に断っていた誘いも、「断ったらまた離れていってしまうのでは」という危惧が脳裏をよぎり、にべもなく断ることが出来なくなります。
この付かず離れずの距離で貴女の気持ちが掴みきれない時期が彼らにとって狩猟本能を掻き立てられる一番燃える時期なんですよね。
ただ恋愛経験が少ないため彼がシュートを決めるには女性側のアシストが欠かせません。
貴女が水を向けて彼が決める関係は変わらないと思った方が良いでしょう。
好き避けする男性はコミュ力が低い
散々書いていることですが好き避けする男性はコミュ力が低く恋愛経験があまりありません。人と本気でぶつかった経験に乏しいんですね。
ですので女性側が譲歩して成長を見守ってあげるくらいの度量がどうしても必要になります。
「お母さんじゃないんだけど…」
と思われるでしょうが実際彼の周りで彼に理解を示してくれる異性というのは母親くらいしか存在しないかも知れません。
基本的な接し方は反抗期の息子に対する母親の態度と似ていますしね。
それでも貴女は母親ではないので
「この人には私が付いていてあげなくては」
と思う必要はありません。
好き避け恋愛はどうしても長期化するので、リセットのタイミングで他の男性を本当に良いなと思うこともありますし、彼に愛想を尽かすことも有り得ます。
恋愛は凄いパワーを消費しますのでずっと全力で走り続けることは難しいのです。
節目節目で一旦お終いにすることでまた走る気力も沸いてきますしお互いに自分の気持ちに向き合う時間を持てます。
何事も休み休みいきましょう。