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エールフランスにオーバーブッキングされた話


10泊13日のイタリア・フランス旅行。
日本ーフランス間はエアチャイナを利用しましたが、フランスーイタリア間の移動は、イージージェットとエールフランスを利用しました。



イージージェット

パリのシャルルドゴールー空港からから、ヴェネチアのマルコポーロ空港に行く際に利用するイージージェットは、日本への乗り入れがなく馴染みがないうえに、ヨーロッパのLCCということもありロストバゲージなどの不安がありましたが、特に何の問題も無く乗ることができました。

機内も奇麗で、客室乗務員の方も感じが良く、想像していたよりもずっと良い航空会社でした!

また事前に視聴したYouTubeで、「凄く寒くて、白い冷気が見える」と言っていた方がいたので心配していたのですが、温度も適温でした。

夢のマッカーサー方式

今回はボーディングブリッジからではなく、搭乗口からバスで直接飛行機の近くまで移動し、自分で階段を上って飛行機に乗りました!
憧れのマッカーサー方式!(この乗り方を何て言うのか知らないからマッカーサー方式と呼んでいる)


エールフランス

オーバーブッキング発覚

イタリアのフィレンツェ=ペレトラ空港からフランスのシャルルドゴールー空港へ戻る際は、エールフランスを利用しました。

エールフランスは日本で馴染みのないイージージェットとは違い、日本への乗り入れもあり、CMなどでも見かけるため、何だか親近感と信頼があり、特に何も不安がありませんでした。

しかし心配していたイージージェットではなく、エールフランスでトラブルが起きました。
オーバーブッキングです。

チェックインカウンターに行きパスポートを見せ、手続きをしてもらっていたのですが、何だかいつもより時間がかかるなと感じていました。


すると、

「君たちの席はオーバーブッキングしてるから乗れるか分からない。とりあえず搭乗手続きはして荷物は預かっておくから、中に入ったら搭乗ゲートの前で待ってて。離陸の30分前になったら乗れるか乗れないか分かるから。
もし乗れなかったら自分たちで荷物回収してね。」

と言われてしまいました。

予約をしてお金も払っているのに、他の乗客にも座席を売ってしまい、私たちが乗れない可能性があるということです。にも関わらず、全く申し訳なさそうな素振りはありません。
それどころか、私たちが事態を飲み込めず何度も色々な質問をすると、「とにかく30分前まで分かんないから、ゲートの前で待ってて!」と、あしらわれてしまいました。
特に申し訳なさそうでもなければ慌てる素振りもなく、よくあることのようで慣れた手つきでした。

登場手続きをしてくれる方はエールフランスの社員ではなく空港スタッフだからなのかな?なんて思っていましたが、最後まで誰にも謝罪はされませんでした。

ここまで愚痴のように書いてきましたが、「これこそヨーロッパ!フランス!」とある意味楽しんでいましたし、こういうハプニングこそ海外旅行の思い出ですね!いい経験になりました。


手続きは普通に済ませる

座席はないものの、前述した通りパスポートを見せチェックインをし、荷物を預ける、というところまでは通常通りの搭乗手続きと同じです。
それらの手続きが終わると、いつも通りチェックインカウンターでチケットがもらえるのですが、そのチケットが普通のチケットとは少し違います。

赤色で囲ったSBYに注目

通常のチケットでは、大きく座席番号が書かれていますが、このチケットには座席番号が見当たりません
代わりに「SBY」という文字が見えるかと思います。

これは「Stand-by」、スタンバイの略のようです。
座席はないもののチケットは貰えたので、このチケットを使って保安検査場に行き、検査を受け、搭乗ゲートの前まで行きます。

搭乗ゲートの番号も離陸時間のギリギリまで分からず、いったいどこのゲートで、どの職員に聞けば、自分たちが予定されていた飛行機に乗れるのか乗れないのかが分からず、ソワソワしました。

その後無事に搭乗ゲートが分かったので、指定された搭乗ゲートに行き、職員にオーバーブッキングされた旨を伝え、私たちが飛行機に乗れるのか乗れないのかを聞くと、
「まだ分からないから待ってて。」
と言われてしまいました。

この時、既に離陸時間の30分前は経過していました。チェックインカウンターでは離陸の30分前になったら分かると言われていたのにどうして…涙

とりあえずオーバーブッキングの旨は伝えたので、あとは職員から案内されるまで待つしかありません。


果たして予定されていた飛行機には乗れるのか!?

不安を抱きながら待つこと10分。
ようやく搭乗ゲートの職員から声がかかりました。

とりあえずパスポートを求められたので、職員に預けると、何やらパソコンを操作しています。緊張が高まります。
するとパソコンの横の機械から、ウィーンと細長い紙が2枚出てきました。
「お、これはもしや!!?」と期待を高めつつ、渡された紙を確認してみると、座席が印字されたチケットでした!しかも予定されていた便です!

思わず友人と「やったー!」と大きな声を上げてしまいました!

ちなみに、流石にチケットを渡される際に謝罪や労いの言葉があるのかなと思ましたが、職員のお姉さんたちは「よかったじゃん、乗れるよ」という感じの態度でした(笑)

無事に座席ゲット

とはいえ私は4列目だったのですが、友人のチケットは20列目で離れていました。
おそらく時間までにチェックインカウンターに来なかった人や、直前キャンセルをした人がいたのでしょう。ありがとう!

約2時間程度のフライトなので、席が離れていても特に問題はありません。とにかく予定していた飛行機に乗れるので、空港で待ちぼうけ、なんてこともなく安心しました。

そんなことよりこの時点で出発時刻の15分前。
こちらの便も、ボーディングブリッジではなくバスで搭乗口まで行くのに、予定通りの時間に離陸できるのでしょうか?

さらに待つこと5分。ようやく搭乗ゲートが開きます。
もうこの時点で定刻には出発しないな、と思いましたが、案の定20分ほど遅れて離陸しました。

無事に乗れてなにより


謎の汚れ

無事に飛行機に乗れたので、自分の座席に向かいます。
座席に到着すると4列目の座席、3席全てに謎の白色の粉が見えます。

謎の粉

はらってみると、おそらくパンの粉でした。
前の人がお昼に食べたパンの粉の残骸でしょう。

エールフランスはお客さんが降りた後、掃除してないんか?
まぁ、これぞ海外の飛行機っていう感じがするので、これはこれでいいでしょう!


シャルルドゴール空港に到着

飛行機は20分ほど遅れて離陸しましたが、何故だかシャルルドゴールには予定通りの時間に到着しました。

私は以前、少しだけフランスで暮らしていた時期があるのですが、シャルルドゴール空港に降り立った瞬間、懐かしいフランスの香りがしてきて感動しました!
フランスの香りというがどんなにおいかを説明するのは難しいですが、香水の匂いに近い気がします。
正確には、VALENTINOのBORN IN ROMA CORAL FANTASY UOMOの匂いにそっくりです。

フランスで暮らしていたころは、フランスの匂いというものを特に意識したことが無かったのですが、いざ久しぶりにフランスに降り立つと、懐かしい匂いを感じ取ることができました。

よく外国人が日本の空港に降り立つと、「日本の匂いがする!日本の匂いというのは醤油の匂いだ!」と言っているののを聞いて、「は?何言ってんの?」と思っていましたが、確かにその国には、その国特有の匂いがあるのだなと感じました。

初めて訪れたイタリアの空港では特に何の匂いも感じなかったのは納得できますが、不思議なもので、日本に帰った時に「醤油の匂いだ!」とは思わなかったのですが、これは当たり前すぎて逆にわざわざ認識できないのでしょうか!?

何はともあれ、こうやって第二の故郷のような懐かしい匂いというものを感じ取れる場所ができて嬉しかったです。


まとめ

フィレンツェ上空

ということで、心配していたイージージェットは完璧で、逆に期待していたエールフランスは、オーバーブッキングはするし定時に出発しないし、座席は汚いしで、なんだか想像とは違いました。

あんなエッフェル塔を駆け上がるお洒落なCMやってるのに…

とはいえ本当にこういうトラブルは海外ならではで、今回の旅を彩ってくれました。これもまた良い思い出!

とにかくオーバーブッキングしても、「座席があるかどうかが確定しなてい」以外は何も変わらないので、チェックインカウンターでの手続きをはじめ、保安検査を受け搭乗ゲートの前で待機している、というところまでは通常と何も変わりません。

この記事を見つけた人の中には、今まさにオーバーブッキングで困っているという方たちもいるでしょうから、とにかく無事に乗れることを祈っています。

窓からの景色

ちなみに、ずっと飛行機が苦手で窓側の座席に座れなかったのですが、今回窓側の座席しか空いておらず、強制的に座らされたことにより、窓側の座席を克服しました。

思ってたより怖くなくて景色が奇麗でした。
「夜に離着陸する便で、窓側に座っていたら夜景とか奇麗だっただろうなぁ」、なんて今まで通路側に座っていたことを後悔しました。

トイレに行きづらいというデメリットもありますし、やっぱり飛行機は怖いので、今後もわざわざ窓側に座ることは無いと思いますが、少しづつ克服していきたいなとは思えるようになりました。

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