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第2回所持デッキ解説・備忘録「遊戯さんごっこ(絵札ブラマジカオソル)」改造編

 自分は所持デッキが多い決闘者なのだが、久しぶりに使うデッキの動かし方やカードの採用理由を忘れてしまうことがある。
 そんな時のためにここに備忘録としてデッキ開設を残しておこうと思う。
もし自分のデッキに興味を持った方に参考にしてもらえたら幸いである。

 第2回は第1回の続き!(というか改築した)
 新造した絵札ブラマジカオソルに、実際に動かした感触のフィードバックを記載する。
 今回もアプローチは現代のカードプールを使って遊戯さんごっこを円滑に行うこととする。リンクや使ってないカードも入れる(特にエクストラデッキ)。


レシピのリンク↓
http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/member_deck.action?cgid=7a2270b0f5798901e5f7ef915f91f9f9&dno=10&request_locale=ja


【基本的な動きに関して】


 それぞれのテーマを沼地の魔神王と融合で繋いで事故を軽減しているため、手札によっては思った動きにならないところは依然として変わらない。ただし、メインの動きは絵札である。ジョーカーズ・ストレート、ジョーカーズ・ワイルドによって動き出せるため、比較的動きやすくはある。
 先攻の場合は絵札の動きでオシリスを構えるのが望ましい。展開でイゾルデを経由しているとカオス・ソルジャーをサーチできるため、3ターン目の返しに備えやすい。
 後攻の場合はトライアンフ、カオスソルジャーなどの除去ができるモンスターの展開をしたいところである。
 高速で展開するデッキタイプではないこと、ジョーカーズカードで手札が尽きないことから長期戦に強い。相手ターンにワイルドからストレートコピーで絵札を壁とすればやり過ごせる場面も多い。ただし制圧、妨害が硬い相手では突破口が少ない面がある(そもそも欲しいカードが揃わないというデッキの性質のため)。
 またフィニッシャーとなるのは伝説の剣闘士カオス・ソルジャーである。長期戦に持ち込んだ後にカオスソルジャー召喚からのフィールドリソースのデッキバウンスは継戦能力を絶つのに一役買う。


【3つのテーマのシナジーに関して】


雑に好きなカードを突っ込んだように見えるが、シナジーは存在する(前回とほとんど内容は変わらない)
①ブラック・マジシャン
 絵札はブラック・キャバルリーやイムドゥークを経由して竜騎士ブラマジなどの素材になることができる。またジョーカー系のカードはブラマジ融合体の効果発動のコストとして捨てても手札に回収が可能なため、実質ノーコストで効果発動が狙えることもある。
 カオス・ソルジャーはマスター・オブ・カオスやキャバルリーの素材にすることが可能。

②絵札
 インペリアル・バウアーやジョーカーズ・ストレートからイゾルデをリンク召喚することで、カオス・ソルジャーを手札に加えることが可能。
 融合素材にする分にはイゾルデの制約は無視できるため、ブラック・パラディンやマスター・オブ・カオスを出すのを安定させることができる(ただしジョーカーズ・ストレートを使った場合はEXに制限がかかるため注意)。
 また儀式魔法は高等儀式術を採用しているため、クイーンズ・ナイト2体で賄うことができる。ジョーカーズカードの効果でデッキに戻せるため、素材不足の心配はない。高等儀式術を使うため、当然③のデッキバウンスを使える。
 状況は限られるだろうが、ストレートを使う場合召喚権が残っているためブラマジのアドバンス召喚も行える(ストレートはメインデッキのモンスターに制約はかからない)。

③カオス・ソルジャー
 ブラマジとのシナジーは上記の通りである。絵札と属性が違うことやレベル5以上のため、イダテンやライジンの融合素材にでき、事故を回避できる。


【それぞれのカードの採用理由や枚数に関して】

メインモンスター

ロイヤル・ストレート・スラッシャー、マジシャンズ・ローブが追加。それに伴いバスター・ブレイダーが抜け、絵札の枚数に変更がある。
 

・ブラック・マジシャン(変更なし)

言わずと知れた遊戯さんのエース。
入れないわけがない(当初は絵札とブラマジを混ぜただけで遊戯さん名乗ってた)。 
採用枚数は2枚(融合2回できたらいいなくらい)。ガールも入れているので3枚だと事故る。またマジクリボーで使い回しができるため、そんなに枚数は必要ない。  

・ブラック・マジシャン・ガール(変更なし)

 竜騎士ブラマジガールやブラック・マジシャンズを活用するために1枚採用。
師匠と比べて融合素材としての活躍が少ないので抑えめで。


・マジシャンズ・ローブ(新規追加)

 ロイヤルストレートスラッシャーを用いるにあたり、追加したカード。ロイヤルストレートスラッシャーで墓地へ送るレベル2要員である。
 墓地効果があること、単体でブラマジを呼べること、ジョーカーズカードがコストとして噛み合うことから採用した。なるべく素引きしたくないため、1枚採用。
 ロイヤルストレートスラッシャーで墓地に送った後にジョーカーズ・ワイルドを相手ターンに発動をすれば②効果の条件は満たしやすく、①効果もジョーカーズ魔法罠をコストにすれば無駄がない。
 単体性能も悪くなく、素引きしてもブラック・マジシャンズの素材として墓地へ送ることも可能。


・マジシャンズ・ソウルズ(変更なし)
 1枚でブラック・マジシャンが飛び出す優れもの。ただしブラマジデッキではないため、特殊召喚先が少ないこのデッキでは2枚採用に留めている。
 また変わった動きとしては腐った手札の魔法罠をドローに変換する役割がある。ジョーカー系魔法罠は墓地へ送ってもエンドフェイズに回収できるため、状況によっては実質コストなしでドローが可能に。
 ブラックマジシャンズの素材になることもできる。またロイヤルストレートスラッシャーで墓地へ送るレベル1要員である。墓地効果があるマジクリボーがデッキに残っていない時に使いたい。

・マジクリボー(変更なし)
 受け身ではあるが、1枚でブラマジが呼べるカード。また使い回しができるため優秀。遊戯さんデッキならやはり1枚はクリボーを入れたい。
 採用枚数は1枚。2枚にするか迷ったが、ほかのカードと違い悪魔族なため、ブラック・マジシャンの融合体の素材になれない。そのため、ピン挿しに。
 またロイヤルストレートスラッシャーで墓地へ送るレベル1要員である。マジシャンズ・ソウルズより墓地効果のあるこちらを優先して墓地へ送りたい。

・オシリスの天空竜(変更なし)
 絵札で召喚する神。メインギミックが絵札であるため、召喚自体は容易である。ストレートやジョーカーズ・ナイトを使って先攻で出すと3000くらいの打点で制圧できることもしばしば。攻撃力2000でも4000クラスでないと突破は困難であるため、先攻を取ったら手札消費が荒くてもなるべく出したいカードである。
 しかしストレートやワイルドなしの状態で素引きしてしまうと、融合素材に使いづらいため腐りがち。唯一ガーディアン・キマイラの素材にはできるので、手札に来た場合は手札交換もかねて素材にしてしまうのもありだろう。できれば神速召喚を用いたいため、採用は1枚。

・アルカナトライアンフジョーカー(変更なし)
 もう一つの絵札ギミックの切り札。こちらは墓地からでも出せるため、ジョーカーズ・ストレートのコストや融合素材として墓地に送っても機能する。
 手札にきても使い道はあるが、状況に応じてなるべく自発的に手札に加えたいカード。イゾルデでもサーチが可能であり、ロイヤルストレートにも対応しているため1枚の採用で充分である。
 後攻の場合はオシリスではなく、能動的に破壊ができるこちらの召喚を優先したい。

・ロイヤル・ストレート・スラッシャー(バスター・ブレイダーからの変更)
 バスター・ブレイダーと入れ替わる形で投入されたカード。条件こそ厳しい(ジョーカーズ・ワイルドの効果でコピーしてロイヤル・ストレートでは出せない)が、相手のカードを全破壊できる。
 ブラマジと混成なため、レベル1〜3は無理矢理詰めこまなくても確保できている。また墓地効果があるものも多く、全破壊+αでアドバンテージを得られる。
 素引きをしたくないカードだが後生大事にしても腐るため、融合素材やコストにできるなら捨ててしまおう。幸いなことにロイヤル・ストレートは手札、墓地などどこからも出せるため、捨てても問題はない。ジョーカーズカードでデッキへと回収することも可能である。

・ジャックス・ナイト(変更なし)
 クイーン、キングから出る☆5モンスター。ほか2体と違い上級なため、腐らないように2枚の採用。1枚だと素引きした時にデッキの機能が完全に機能停止することと長期戦を見据えていることからも2枚が好ましいと判断した。
 素引きした場合は融合素材や手札コストにしたいところ。
 また、変わった役割としては切り裂かれし闇の②の恩恵を受けられる。状況によってはアタッカーとして使える。

・クイーンズ・ナイト(変更なし)
 ジョーカーズ・ストレート、高等儀式術の要であるため、3枚の採用。またブラマジと融合が揃っている状況の場合、通常召喚してリンク召喚でイムドゥークに変換することで竜騎士ブラマジが出せる。
 クイーンズナイトが3積みなのは新しく追加した高等儀式術との兼ね合いである。2枚だと高等儀式術の必要最低枚数となってしまう。加えて、クイーンズナイトはジョーカーズ・ストレートの発動に必須なため多めにしている。また、上述の通り他のナイトに比べて素引きが腐らない。


・キングス・ナイト(枚数変更あり)
 ジョーカーズ・ナイト、ストレートで必要なカードであるが2枚あれば充分使い回せる。効果モンスターゆえイムドゥークになれなかったり、ワイアームになれなかったりするため、素引きしても美味しくないので数を減らした。
 融合素材としては戦士族指定のキャバルリーなどには使える。

・ジョーカーズ・ナイト(変更なし)
 場に絵札を3体揃える要のカードなため3枚採用。攻撃力がそこそこ高く特殊召喚しやすいため、打点要員にもなれる。
 融合素材にする場合は特殊召喚してから融合素材にするとよい。コストとした絵札をデッキに戻しつつエンドフェイズに手札に返ってくるため、融合素材の消費を抑えられる。ブラマジ融合モンスターのコストとして捨てても絵札が墓地にいれば帰ってくるため、こちらでも消費を抑えられる。
 ほかに戦士族が手札にいればイゾルデがリンク召喚できる。またイダテンを出した時のサーチ先でもある。
 またロイヤルストレートスラッシャーで墓地へ送るレベル5要員である。ジャックス・ナイトはデッキに残したく、墓地効果があるジョーカーズナイトが優先される。

・インペリアル・バウアー(変更なし)
 フィールドにモンスターが存在しない場合、クイーン、キング、ジャックのうち2体を特殊召喚または手札に加える。戦士族版レスキューキャットのようなモンスター。
 手札にジョーカーズ・ナイトがいれば絵札を3種揃えられるが、揃うことは珍しく、強い展開にならないことも多い。2体特殊召喚できるのを活かし、イゾルデ召喚用として3枚採用する。イゾルデからカオソルサーチの動きは返しのターンのための強烈な捲り札を確保できる。
 ジョーカーズ・ストレートと役割が被るが、こちらはEXの召喚制限がかからない。そのためイゾルデでサーチしたモンスターを使ってブラマジ融合モンスターを出せる点で差別化される。
 またロイヤルストレートスラッシャーで墓地へ送るレベル4要員である。これはほかの絵札はなるべくデッキに残しておきたいためである。

・沼地の魔神王(変更なし)
 自身を手札から捨てることで融合をサーチする。このデッキにおいて3種のテーマを繋ぐ鎖のようなカードである。融合素材代用効果を持つため、ティマイオス系の融合モンスター以外ならば代替として使うことができる。
 融合をサーチして良し、代替にして良しであるため手札でダブっても腐りにくい。そのため融合ではなく、こちらを3枚採用している。
 またロイヤルストレートスラッシャーで墓地へ送るレベル3要員である。

・伝説の剣闘士 カオス・ソルジャー(変更なし)
 素引きしても1枚で儀式召喚まで完結するモンスター。高等儀式術で素材をクイーンズナイトで賄えるほか、融合モンスターの素材にできるため1枚採用では腐りにくい。
 イゾルデリンクによるサーチの制約が重くなく、次ターンに儀式魔法も揃う。そのためイゾルデを出す場合のサーチ筆頭候補である。
 高等儀式術を使うため、クイーンズ2体を儀式素材にする。クイーンズはジョーカーズ・ストレートを使う要だが、デッキに戻せるため相性がいい。また①のサーチ効果はドローロックになるため、絵札を素引きすることがなくなる。かつ、クイーンズを墓地に送れるため、デッキ圧縮に一役買っている。
 素引きして儀式召喚を狙うも良し、サーチして儀式召喚しても良し、融合素材にしても良し。色々な使い方ができるため、臨機応変に使用できる。特に2ターン目以降に③の効果を発動すれば盤面をひっくり返せる。


魔法・罠

カオス・フォームが抜け、カオスソルジャーからサーチするのは高等儀式術に変更されている。また、小回りを利かせるために増援が追加された。
ほかにもロイヤルストレートスラッシャーの追加に伴い、ロイヤルストレートが加えられている。

・死者蘇生(変更なし)
 初代の代名詞でもあり、遊戯さん(ATM)を敗北に導いたカード。制限なので当然1枚のみ。
 主な採用理由は融合素材として墓地に送ったブラック・マジシャンを蘇生するカードが少なかったためである。ブラック・マジシャンを主眼に置くなら毎ターン蘇生できる永遠の魂の方が強いが……ごちゃ混ぜデッキであるため死者蘇生の方が汎用性が高い(つまり永遠の魂だと事故る)。ほかにもオシリス、蘇生制限を満たした融合モンスターなどが対象にできる。

・増援(新規追加)
 新しく追加されたカード。ご存知小回りが利く制限カードであり、1枚採用。採用理由はインペリアル・バウアーを安定供給するためである。
 実戦をしてみた結果、思った以上に伝説の剣闘士カオス・ソルジャーが強かった。インペリアル・バウアーは1枚でイゾルデになれるため、カオス・ソルジャーを安定して構えるのに役立つ。つまり4枚目のインペリアル・バウアーとして採用した。
 ほかにもクイーンズナイトをサーチして素材にしたり、ジョーカーズ・ナイトを引いている場合はキングス・ナイトをサーチすると展開が補助できる。

・高等儀式術(カオス・フォームから変更)
 カオス・ソルジャーを呼ぶための儀式魔法として採用。基本的にカオス・ソルジャーは1回しか召喚を狙わないため1枚の採用。
 カオス・フォームから高等儀式術に変更したのはやはりリソース消費が荒いためである。いくらストレートで軽減できても、ストレート自体も手札を捨てなければいけないため重い。逆を言うと、カオス・フォームの場合はストレートを引いている前提でないと召喚できないのである。
 またカオス・フォームはブラック・マジシャンとのシナジーはあったが、レベルの合計ピッタリでないといけない。ロイヤルストレートスラッシャー採用によりレベルがバラけたこのデッキではカオス・フォームは扱いにくくなった。
 基本はカオスソルジャーの①の効果で手札に加えることは変わらない。使う素材はクイーンズ・ナイト2体である。ジョーカーズ系カードによってクイーンの枚数を調整すれば腐ることはまずない。
 素引きしてしまった場合はジョーカーズ・ストレートで捨てるか、ソウルズの効果でドローに変換してもよい。融合モンスターが場にいれば発動コストにしてもよい。



・融合(変更なし)
 沼地の魔神王とともに3つのテーマを繋ぐ鎖となるカード。サーチと代替効果のある魔神王を3枚にして、事故軽減のためこちらは2枚の採用にした。
 このデッキの核となるカードではあるが、融合から固定で出てくるモンスターはいない。融合先は手札次第であるため、ランダム性が高く面白要素である。
 絵札融合や黒魔術の秘技を採用したことしたこともあったが、融合先や素材が限定されているものは事故る。そのため、このデッキでは汎用的なカードである融合が望ましかった。また新規にガーディアン・キマイラを採用したため、対象耐性を与えるのに一役買うのも融合の利点である。

・切り裂かれし闇(変更なし)
 実はこのデッキの影の核カード。絵札、カオソル、ブラマジ、全てのテーマのサポートができる。便利なカードだが素引きするしか手札に加える方法がないため、2枚の採用。必須カードではないため、3枚採用は見送っている。
 ジョーカーズ・ストレートやインペリアル・バウアーによる特殊召喚や通常召喚でクイーンズ・ナイトを出すと1枚ドローができる。マジクリボーやソウルズによるブラマジの特殊召喚にも対応するため、①の発動条件は満たしやすい。
 また②の打点強化も使いやすい。融合モンスターのほとんどは通常モンスターを素材とするものであり、カオスソルジャーも高等儀式術によって通常モンスターを使って召喚する構築となっているからである。またレベル5以上の通常モンスターはブラック・マジシャンとジャックス・ナイトが存在する。


・神速召喚(変更なし)
 オシリスやトライアンフを使うためのカード。速攻魔法なので、相手ターンにストレートをコピーしたワイルドを使った後に発動やワイルドでこのカード自身をコピーして相手ターンにオシリスを出すことができる。
 基本的にオシリスを優先してサーチするカードなので1枚採用(トライアンフはほかに手札に加える方法があるため)。オシリスはジョーカーズ系共通の効果で打点を維持しやすく、高ステータスかつ制圧力がある。
 相手のフィールドを一掃したい後攻などの状況ではトライアンフを優先すると良い。

・ロイヤル・ストレート(新規追加)
 
ロイヤル・ストレート・スラッシャーを出すための専用魔法。ナイトジョーカーやトライアンフジョーカーにも対応している。状況に応じて使い分けられる点、召喚先のモンスターがどこにいても出せる点で使い勝手は悪くない。
 ただし、ジョーカーズ・ワイルドでこのカードをコピーしてもロイヤル・ストレート・スラッシャーは出ないので注意。ワイルドでコピーした場合はトライアンフかナイトジョーカーの2択となるため、ロイヤル・ストレート・スラッシャーを使う場合は素引きが前提となる。
 使い勝手は悪くないが、素引きするメリットが2択から3択に増えるだけ(しかも除去はトライアンフもできる)なので採用枚数は1枚。

・ジョーカーズ・ストレート(変更なし)
 絵札側の初動札。初動なので3枚採用。手札を切る必要はあるが、腐ったカードや墓地に送っても効果があるカードが多いので扱いやすい。
 先攻ならこのカードから優先して出したいのはオシリスの天空竜であるが、手札次第な場合も多い。アルカナナイトジョーカーは手札にジョーカーズ系カードが溜まっている時なら出しても強い。ほかの展開札がない場合はアルカナエクストラジョーカーを出すと良いだろう。エクストラジョーカーは後続が確保やジョーカーズ系カードの回収補助ができる。
 手札が整っていない場合、イゾルデをリンク召喚して次の自ターンの準備なども視野に入れて使いたい。また手札にモンスターがもう1枚ある場合はイゾルデを経由してからエクストラジョーカーになることも可能。
 発動後エクストラデッキからの召喚を制限されるため、ブラマジ融合モンスターを出す場合は先に出す必要がある。このデッキで噛み合わせが悪い部分である。

・ジョーカーズ・ワイルド(変更なし)
 疑似的な初動札になるカードのため、3枚採用。
 主なコピー先はストレートだが罠カードのため、自発的に使う場合は1ターン待つ必要がある。神速召喚を併用する場合は罠であることはさほど気にならない。先攻の理想的な手札はこのカードとストレートor神速召喚でオシリスを出せる布陣である(後攻ならトライアンフが選択肢となる)。
 罠だからこそ優秀な面もあり、相手ターンでストレートをコピーすれば最大3体の壁ができる(チェーン2でストレートをコピーしてワイルドを発動するとキングス・ナイトが時の任意効果なのでタイミングを逃すので注意)。大ダメージを回避しつつ、自身と墓地に送ったストレートをエンドフェイズに回収すれば返しのリソース確保もできる。
 手札が飽和していれば、単に回収できるコスト用のカードにしても良い。このデッキではコストを支払うカードが多い。

     

エクストラ


状況に応じて出すモンスターを変えたいため、基本的に1枚採用である。またジョーカーズ・ストレートの制約があるため、絵札以外のエクストラモンスターは基本的に先出しする必要がある。
新規追加はガーディアン・キマイラクララ&ルーシカ覇雷星ライジン。前述の3枚追加に伴い竜騎士ブラック・マジシャン、ギルティギア・フリード、ワイアームが抜けた。
 竜騎士ブラック・マジシャンの効果はブラマジサポートの少ないこのデッキでは活かしづらく、抜けることになった。ワイアームは硬いがブラック・キャバルリーでこと足りると考え抜いた。ギルティギア・フリードが抜けた理由はライジンの欄で説明する。

・超魔導騎士-ブラック・キャバルリー(変更なし)
 このデッキのテーマたちを繋いでくれる要のカード。
 ブラマジと絵札、カオソルを引いても融合があればキャバルリーが出せるため重宝する。効果もなかなか強力であり、①の効果で3000ラインを超え、③の耐性のおかげで場に居座ることもある。特に③のコストにジョーカーズカードを用いるといつまでも退かない騎士になる。
 総じて絵札カードと相性がすこぶるいいカードであり、このカードがなければブラマジと絵札を混ぜるシナジーがなかったほどである。

・超魔導剣士-ブラック・パラディン(変更なし)
 ブラック・マジシャンとバスター・ブレイダーが名称指定されている融合モンスター。バスター・ブレイダーが抜けたため正規の素材での融合は無理だが、名称が指定されているため沼地の魔神王が代用できる。
 このデッキでブラック・パラディンが強い理由はジョーカーズ系のカードをコストに充てれば、手札維持が容易なことである。理由自体はキャバルリーと同じであるが、対象を取る効果にのみ反応するキャバルリーと違って妨害ができる。ターン1がないため、大きく手札を消費すれば魔法を多用する相手の動きを完封することも可能。


・呪符竜(変更なし)
・竜騎士ブラック・マジシャン・ガール(変更なし)
・ミュステリオンの竜冠(変更なし)
・星杯竜イムドゥーク(変更なし)
 融合モンスターはいずれもドラゴン族とブラック・マジシャン及びブラック・マジシャン・ガールで融合する。メインデッキにドラゴン族は存在しないため、クイーンズやジャックスを変換するためにイムドゥークを採用している。キャバルリーほどではないが、同じく絵札とブラマジを繋いでいるモンスターたちである。
 呪符竜は中盤から終盤にかけて爆発力があるカードである。魔法の除外枚数は任意のため、繰り返し使いたいジョーカーズ・ストレートは除外しなくても済む。また後続を呼べることから継戦能力が高い。ただし沼地の魔神王で代用できないので、ブラマジと絵札(イムドゥーク)が揃っている必要があるのが難点。
 竜騎士ブラック・マジシャン・ガールは手札からコストを払えば相手ターンでも表側カードの除去が撃てるため、ジョーカーズカードと相性が良い。ジョーカーズカードは自分・相手のエンドフェイズに手札に戻るため、往復で手札コストを踏み倒せる場合もある。このデッキの性質の都合上率先して出したいカードだが、沼地の魔神王の代用ができない。ブラック・マジシャン・ガールをマジシャンズ・ソウルズなどで引き寄せる必要があるのが難点。
 ミュステリオンの竜冠は妨害効果があり、出ていると種族統一デッキには厄介なカードである。名称指定がないため沼地の魔神王は使えないが、魔法使い族側はブラマジでもガールでもソウルズ、ローブでもブラマジ融合体でも良い。そのため、ほかのドラゴン族との融合体に比べて小回りがきく。
 星杯竜イムドゥークは基本は通常モンスターの素材変換用だが、相手モンスターの位置によっては②の効果が活きる場合があることも覚えておきたい。

・超魔導師-ブラック・マジシャンズ(変更なし)
 ブラマジとガール+魔法使い族で召喚する融合モンスター。リクルートとドロー効果持ちであり、ほかに比べて持久戦寄りなカード。
 魔法使い族が少ないため出番は少ないが、ドローと後続確保は便利である。特にブラマジとガールはなるべく引きたくないモンスターであり、早めにリクルートしておきたい。またドロー効果でキーカードであるジョーカーズ・ストレートとワイルドを引き込みたい。特にジョーカーズ・ワイルドはセットしたそのターンに発動できる
 魔法使い族は少ないが、ブラマジとガールが名称指定されているので沼地の魔神王が使える

・超魔導戦士-マスター・オブ・カオス(変更なし)
 カオス・ソルジャーとブラマジで融合する超重量級モンスター。光属性の絵札と闇属性のブラマジが合わさっているため、②の効果は比較的発動しやすい。
 ただし素材が重く、沼地の魔神王をブラマジの代用として使ってもカオス側はカオス・ソルジャーを使う必要がある。幸いイゾルデでサーチすることが可能であるが、伝説の剣闘士カオス.ソルジャーも盤面をひっくり返す効果を持つ。どちらを使うかは手札と盤面で見極めたい。
 ③の効果は使用した融合を回収しても良いだろう(キーカードであるジョーカーズ・ストレートは自己回収効果があるため)。墓地にあるなら、死者蘇生や存在するだけでアドを稼いでくれる切り裂かれし闇も候補。

・アルカナナイトジョーカー(変更なし)
・アルカナエクストラジョーカー(変更なし)
 トライアンフ以外の絵札の終着点。どちらも対象を取る効果を無効にできる(破壊はできない)
 ジョーカーズ・ストレート発動後に優先されるのはほかのカードが必要なく、戦闘破壊された時の効果があるエクストラジョーカーである。なるべくイゾルデを経由したいため、ストレート発動後に余った召喚権を使って戦士族モンスターを4体並べたい。
 神速召喚を握っている場合はオシリスやトライアンフが優先される。融合やロイヤル・ストレートを握っている場合にナイトジョーカーを優先するかと言われたら微妙である。ナイトジョーカーとエクストラジョーカーはほぼ同じ効果であり、単純に1枚アドバンテージを失う。ロイヤル・ストレートやワイルドでロイヤル・ストレートをコピーして相手ターンに出すことができるため、それを狙いたい。3800打点と疑似対象耐性が相手ターンに出てくるのは圧がある面もある。
 またナイトジョーカーの素材に沼地の魔神王は使えないので注意。

・覇勝星イダテン(変更なし)
 事故要因となりやすい戦士族上級カードをまとめて融合できるモンスター。光属性・戦士族のため、ジョーカーズ・ストレートの制限に引っかからない点で相性が良い。
 主に手札に来てしまったトライアンフ、ジャックス・ナイトなどを素材として融合する。カオス・ソルジャーやジョーカーズ・ナイトも素材にできるが、カオス・ソルジャーは単体で自身の召喚を狙える。ジョーカーズ・ナイトも単体性能が高いため、優先して素材にする必要はない(トライアンフは墓地からも特殊召喚できるため、素材にしたい)
 ①の効果でサーチするのはジョーカーズ・ナイトである。ジャックス・ナイトをサーチする意味はほぼない。②の効果もコストにしても戻ってくるジョーカーズカードとは相性が良い。イダテンを場に維持できれば毎ターン攻撃力があがる。

・覇雷星ライジン(新規追加)
 レベル5以上光属性戦士と地属性戦士で融合するモンスター。自身も光戦士なため、ジョーカーズ・ストレートの制限に引っかからない。
 ギルティギア・フリードからの変更である。どちらも緩い素材縛りだが、このデッキの地属性モンスターはカオスソルジャーのみである。ギルティギア・フリードは妨害的な役割も担っていたが、バスターブレイダーが抜けて安定しないためライジンへと変更した。ライジンも素材に地属性戦士を求めるが、カオスソルジャーとはまた違った攻撃的な性能と③効果の絵札とのシナジーからギルティギア・フリードより優先した。

・ガーディアン・キマイラ(新規追加)
 
カード名が異なる3体のモンスターで融合召喚できる言わずと知れた汎用融合モンスター。混成デッキであるため、素材は揃えやすい。有翼幻獣キマイラ枠として採用(無理があるだろ)。
 
相手ターンに発動できる融合カードを採用していないため奇襲性はない。しかし『融合』を採用しているため対象耐性を得られるので硬いモンスターとして呼び出せる。
 破壊をしつつドローできる効果も強力であり、手札で腐った絵札やブラマジ、オシリスなどを素材にしつつ手札の質を変えられる(唯一オシリスとマジクリボーを融合素材にできる)。墓地にジョーカーズカードが存在していれば素材となった絵札はデッキに戻して再利用も狙える。

・副話術士クララ&ルーシカ(新規追加)
 
通常召喚されたモンスター1体でリンク召喚できるモンスター。ただしリンク召喚はメイン2にしか行えない。あくまで融合素材としての選択肢を増やすのが役割である。あと可愛いから。
 一見使い道がなさそうなカードではあるが、3つのテーマを使うこのデッキにおいて種族変換ができるのは大きい。魔法使い族であるため、ミュステリオンやブラック・マジシャンズが融合できるようになる。特にブラック・マジシャンズの融合召喚補助は魔法使い族が少ないこのデッキではありがたい。


・聖騎士の追想 イゾルデ(変更なし)
 採用理由解説で一番名前が上がっていたであろう戦士族汎用リンクモンスター。このデッキの潤滑油であり、ほぼ言うこと言ったのでトリで解説。恋人がトリスタンなだけに。
 光属性・戦士族であり、ジョーカーズ・ストレートの制約に引っかからない。主な用途は①のサーチである。この効果で次ターンの切り札を用意する。カオソル、トライアンフのサーチもできるため、状況に応じて欲しいカードをサーチする(だいたいカオスソルジャーを加えれば返せることが多い)
 ジョーカーズ・ストレートからイゾルデになった場合はトライアンフ捻出のコストは確保できているようなものである。またインペリアル・バウアー1枚から出てこれるのも魅力。
 ②の効果は使わない。そもそも採用している戦士族のレベルが軒並み高いので狙えない。
 

【終わりに】


 解説を書いて思いましたが、とてつもなくはちゃめちゃなデッキです(笑)。混ぜているため、まず思ったような盤面は形成できません!……と思ったのですが、カオス・ソルジャーは割と安定して出ます(実戦によるフィードバック)。
 
とはいえ基本的に安定した初手はなく、プレイヤーに臨機応変な対応を求めるのがこのデッキの面白さだと思います。こんなデッキを使いこなしてデュエルキングになる武藤遊戯……いったい何者なんだ……?

 またマスターデュエルのSPデッキチャレンジにも似たようなデッキがあります(このデッキはマスターデュエル配信以前から組んでいた絵札ブラマジを再構築したものです)。デッキ内容を見た時、「これ俺だ!!」と思いました(笑)。やっぱり上手く回せないですが、遊戯さんを体感できる楽しさがあります。マスターデュエルやっている方は是非SPデッキチャレンジを体験してください。

 オシリスやカオソルやブラマジ融合。遊戯さんの切り札を体感したい欲張りなデュエリストにはおすすめな楽しいデッキです!是非ごっこ遊びのお供にいかがでしょうか?(首にはアルティマギア千年パズルを下げて)。
 
 長文にお付き合いいただきありがとうございました!


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