育児日記。いいとこどりの夫と尾石晴さんの記事が重なって震撼した日曜の朝。
ワーママはるさんのツィッターでこちらの記事が時間限定で無料公開されていると知り読んでみた。
他人事ではない。怖い。
勇気を持って一言で言うなら、子育てと家事で何もできない夫の手当をする余裕なく一人で頑張り抜いて、介護時代に突入した妻が、夫婦で乗り越えなかったツケに気づくという話。
我が家は育児に夫婦であたっているとは思うけど、細々したことは私はに偏っているし、家事は完全に私に寄っている。
新婚の頃はそこそこ、分担していたと思っていたけど何故なのか。
育児が始まってから偏りは加速した。おそらく、母親というのは赤ちゃん到来とともに、OSをアップデートし、身体もアップデートし、全身全霊で適応していくのだ。父親は残念ながらそこまでではないと思う、我が家の場合。本人の性格か加齢もあってか、逆に複雑で泥臭いことからは手を引いていく気がする。
夫婦の負担の適正化を図ろうとしても、やる気もキャパも違うというのが最近の成り行きになっている。
ところで、ワーママはるさんの記事に背筋がゾッとしたあと(ホラー記事ではありません)、こんなことがあった。
息子が上演終了間近の某映画が観たいと突然言い出した。平日は小学校があるため、休日行こうにもうちから良いアクセスのところがなくあれこれ探しなんとか行く算段を立てた。
昼頃戻るから朝に昼ごはんを作って、下の子のご飯も冷蔵庫にスタンバイして昼寝には間に合うから布団もセットして…とブツブツ独り言を言っていた。
最初は、なんで今頃観たくなったの?他の映画じゃだめなの?などと野次を入れて傍観していた夫。計画が具体的になって、息子に出発時間や行き先を告げる私を横目でチラチラ見ながら「ぼくが連れて行こうか?」とのたまう。
なになに?なにこれ?
横取り?
かかりつけ医や歯医者に連れて行くのは代わってくれないのに、映画はいくの?
昔、第一子の育休復帰後のことを思い出す。いろいろな手配をしてなんとか仕事をがんばろうとしているところに「無理しないで。やっとくからいいよ」って横からいいところだけさらっていかれるあの感じ。
被害妄想だ。職場の人も、夫も、基本的にはいい人だ。
でも、どうも、いいとこ取り感が拭い去れない。
いや、夫はいいとこをとってるのでなく、泥臭くまたは細々したことが見えてないのではないだろうか。しかしなんなら、日常はそんなことの宝庫だ。
結局、私が連れて行くことになってもやっとした気持ちを葬ることができた。そして映画で大泣きした。やはり映画はいい。私も映画が観たかったのか、雑念だらけだ。
しかし、もし気を抜くと、あるいは私が夫の生産性を低めてしまうと、ワーママはるさんの記事のように、何もできない夫と何でもしないといけない妻という恐怖の介護時代に突入しかねない。子どもにも迷惑をかけかねない。いや、逆に、先に私が病に倒れ惨めな最期を迎えるかもしれない。
結婚したときはそこまで意識していなかった、ポスト子育て時代。
親の病気や介護、そして、自身の介護時代のことも頭に入れておいた方がよいかもしれない。ワーママはるさんの問題提起はまさに身を助けてくれる。