田中っち作戦
2月28日 金曜日 晴れ
今日は苦手なお客様、田中様(仮名)とのアポがあった。
世の中には「お客様は神様」の考えを、お客様側として適用してしまう人がいる。店員側が「お客様には神様のように丁寧に接するべき」と考えるのではなく、お客様側が自ら「私はお客様だから神様のように扱われて当たり前」と考えてしまうパターン。田中様もそういう人だ。
以前から田中様には、全くもって理不尽な理由で文句を言われたことが何度かあるので、声をかけるのは憂鬱だ。
どうせ曲者と話さなきゃいけないなら、少しでも心を軽くして臨もうと思い、試しに心の中で「田中っち」と呼んでみた。ガミガミ言ってるけど私の中では「田中っち」。そう思ったらちょっと可愛く見えてきた。
そのマインドを胸にアポに入る。間違っても本当に田中っちと呼ばないよう細心の注意を払った。
そして、あえてテンション高めに話しかけてみた。声をワントーン上げて、楽しそうに。
すると心なしか、田中っちも普通の態度で接してくれた。以前は最初から不機嫌そうで、文句のつけどころを探ってくる感じだったが、それは私の身構えた態度、緊張感が伝わっていたからかもしれない。なぜか私がこんな努力をする必要に迫られている事実には納得してませんけどね。
でも意外に効果があった。田中っち作戦。
今度は大島っちにも使ってみよう。