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事務職歴18年なのに、なぜweb系フリーランス?の話

私立大学文系卒業の私。
卒論のために中古ノートPCを買って、インターネットに接続したときに、ノートPCから果てしなく広がる世界(可能性)を感じて感動したのを覚えています。

webとの出会い

きっかけは20代前半、webページのソースを見たことです。
普段ブラウザを通して見ている各種webページは、実はhtmlという言語で作られている事実。
文字だけでこんなに表現ができるのか、と驚愕。
それから、今でいう沼落ち状態となりました。

独学でhtmlを勉強

当時、「Yahoo! ジオシティーズ」で自分のホームページを持つことが周りではやっていて、毎晩友達とお互いのホームページを行き来していました。
自分の理想のホームページに近づけたく、夜な夜なタグを調べては手入力でソースを書いてアップロードして、を繰り返していました。

webスクールへ入学

もっとできるようになりたい、ホームページを作る仕事をしたい、との思いが日々あふれるようになり、webスクールへの入学を決意。
(webデザイン、html、css、Flashを学ぶ15~20万円くらい・数ヶ月通うコースだった記憶)
卒業制作でホームページをひとつ制作し、それをポートフォリオとして営業事務からweb制作会社を目指し転職活動をしました。

Web制作会社に入れた!

卒業制作のホームページはセンス良いと褒めてもらったものの、実務経験がないのでアルバイトからスタート、という話をいただけすぐ転職。
やりたいことに向かう時のパワーってすごい。
まあ、まだ独身だったしね。
(今思うけどこの時のパワーは、フリーランスを決意したときのそれと似ているかも)

配属先はソリューション提案を行う部署。
私はwebディレクターのアシスタントでいろんなお仕事を経験しました。

  • ホームページの更新作業

  • バナー制作

  • 画像の加工(切り抜き、サイズ変更、リネーム作業)

  • メルマガ配信(原稿や素材を配信システムにセットする)

  • ECサイトに掲載する撮影のお手伝い

入社半年で正社員になり、webディレクターとしてひとりで複数サイトを担当しました。

当時から企業がホームページにかける期待値は大きく、でも予算や納期は決まっている中で、webディレクターという職業は、私にとって想像以上にストレスでした。
プレッシャーに押しつぶされそうな毎日。楽しい時間はほとんどなかったです。
でも、根は真面目で責任感だけはあるので、そこを会社から評価していただいていました。

入社して2年になった時、結婚して地方へ引っ越すことになりこの制作会社から退職しました。

たった2年でしたが、重圧から解放され、もうweb系は当分いいや(苦笑)と思ったのを今でも覚えています。

引っ越し先でまた事務職へ(web担兼任のはじまり)

転職した製造業の会社に事務職で入社しました。
前職の経験から自社のホームページ更新も任されました。
それに加え、もともとwebツールも大好きだったので、無料で使える範囲で業務に取り入れ、事務作業の効率化up、生産性向上ですよ!と上長にもPRしていました。

そのうち、
「PCの使い方含めたweb系(よく分からないカタカナのやつ)はよんこへ聞く」という図式が社内でできあがっていました。

世の「DXだ」「SNSだ」の話題が出た時も、異論なく私が担当することになりました。

  • ホームページのリニューアル、

  • メルマガ配信、

  • MAツール・SFAツールの導入、

  • 認知度を上げるための広報活動

社内でこれらの旗振りをした時に、フリーランスへのきっかけとなる「社外とのつながり」ができていたのです。

制作会社さん、webツールのベンダーさん、社外のwebや広報担当の方とのコミュニティを築けていました。
(当時は意識していません。でもほんと良かった)

あ、あと夫が言ってくれた
「事務職でこんなにwebのことできるやついないから、お前は貴重な存在だと思うよ」
もだいぶ背中を押してくれました。

そしてweb系フリーランスへ

こんな理由で事務職キャリアの長い私がweb系フリーランスへ転身できました。
webディレクターはとても大変な仕事だったけれど、あの2年間が今の私の礎になっているのは確実です。
あとはやっぱ好きなんですね、webのこと。
ノーコードでホームページが気軽に作れるようになった今でも、ソースはよく見ています。
ctrl+Uで。

おわりに

私は運が良い方だと思います。
でも今思うのは、デジタルが進んでも大事なのは「人と人のつながり」です。
社内で孤独なweb担だった時、少しでもwebのことを話せる(相談できる)社外のコミュニティがあったから、前向きに頑張れていたし、
フリーランスになれたのも、そのつながりがあったから。

人と人のつながり」を大事に、感謝を忘れず日々精進していきます。



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