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インナーチャイルド

見えない支配からの覚醒~感情の噴火~

  母親が他界してから1ヶ月くらいたった頃、お墓の掃除に行った。 墓前で語りかけるように話すのが日課だったある時、不意に「私はあなたに認められたかった」と発していた。 スルッと出た自分の言葉に驚いた。
そして、あぁそうか、私はこの人に認められたくて頑張っていたんだ、と気づいた瞬間、溢れ出る涙が止まらなかった。

母親の支配から覚醒した瞬間だった。

この日から堰を切ったように母親への恨みつらみや怒りが止まることなく出てきた。
自分のこの感情を恥ずかしい事、理解してもらえない事だと思い、ノートにひたすら書いた。書いて書いて書き続けた。

書きながら自分がどんなに可哀想で不憫な子だったんだろうと泣いた。涙もまた止まらなかった。
母親に対しての罪悪感など感じなかった。
それ以上にされてきた事に対しての怒りや恨みつらみが勝った。



 



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