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【14回目のラジオ】~「いのちの電話」って?~

8月も後半になりました。
夏休みがもうすぐ終わりますね。

8月16日と8月23日(金曜日)のラジオは、社会福祉法人広島いのちの電話の事務局次長、西野とし子さんをお招きしてお話をうかがいました。

西野さんは、ボランティアを支援・後援する職場の広報部門にいらっしゃって、広島いのちの電話の資金を集めるボランティアを担当されていたことがきっかけで、事務局に入られたそうです。

「いのちの電話」って、テレビやネットで、有名人の自死のニュースが報道されたときに、画面に出てきていますね。
いのちの電話は、どのような活動をされているんでしょうか。

24時間 365日 休みなく電話を受けてくださっているそうです。
広島いのちの電話HPリンクはこちらから👇

電話をかけてくださった方の、「重い気持ち」「生の声」をお聞きする活動です。
なので、電話対応中は他からの電話がつながらないことがあるようで、「やっとつながった」と涙ながらにお話しされる方もいらっしゃるそうです。
相談員さんは複数人で電話対応されているそうですが、それでもなかなかつながらないときもある…それだけ、いのちの電話の需要は高いんですね。

西野さんがいのちの電話に携わるきっかけ、それはお母様の言葉にあったそうです。
西野さんのお母様は手話通訳をなさっていたそう。
その姿を小さいときから見ていて、きっと「人のために動く」ことを、自然に、当たり前のように受け止めておられたんでしょうね。
そしてお母様は「この世で頂いたご縁は、この世で返しなさい」と教えられたのだそう。
その言葉がずっと、西野さんの中に残っていて、「私は誰かに支えてもらっている、私も誰かの役に立ちたい」という思いにつながっていったんですね。

優しい「お母さん」の雰囲気の西野とし子さん(左)とわかゆう(右)

いのちの電話に携わって30年余、つらいと思ったことも…毎日だそうで
辛いと思いながらも、ずっと続けて来られているのは、
相談員さんたちがいるから」
電話口、最前線で対応してくださっている相談員さんのほうが、
抱えるものは大きいのではないか、私はその相談員さんを支えないと!
その思いが、西野さんを突き動かしているのだそうです。

私は、「この世で頂いたご縁は、この世で返しなさい」という
西野さんのお母様の言葉を、メモしながら聴いていたんですが
お腹の中が真っ黒だった頃の私は、「この世で受けた恨みはこの世で返す」
なんてことを考えていました。
なので、恨んだ人は数知れず…
けれど、その恨みを「この世」で返したことはまだ一度もありません💧

いのちの電話の相談員さんは、何らかの資格をお持ちの方ばかりではありません。
寧ろ資格は問わなくて、「隣のおじさんおばさん」「近所のお姉さんお兄さん」、そういった立場でお話を聴いてくれる人になっていただきたいんだそうです。
毎年、相談員さんを募集されていて、1年間かけて養成講座を開催し、相談員さんを育成されているそうです。
もし、ご興味があれば、「広島いのちの電話」のHPをご覧くださいね。

夏休みが後半になってくると、学校に通っている児童生徒学生さんたちの心が不安定になりやすいと聞きました。
学校生活に何らかのストレスを感じていたり、自分自身に何かを抱えていたりして、学校に行くのが嫌だという気持ちを持っていると、それを表に出したくない、いや、わかってほしい…そんな自分の心の葛藤も、不安定さの原因になります。

いのちの電話に電話をかけてこられる方は、若年層よりも成年・熟年層、大人の方が多いのだそうです。お子様のことで悩まれたり、お子様にどう接したらいいのか、ご自分のふるまい方に悩まれていたり…
きっと、思春期の皆さんもつらくて苦しいけど、見守る大人たちも同じように苦しい思いをしているんですね。

私は、子育てで行き詰まった時、いのちの電話ではないけど、「子育てダイヤル」みたいなのがあって、そこに電話を掛けたことがあるんです。
でも、窓口に出た男性の相談員さんは、私の悩みを聞くや否や、「そんなことで悩んでたら、親は務まりませんよ。あなた親でしょ。しっかりしなさい。」って言われたんです。
しっかりできないから、相談したのに…誰にもこの辛い気持ちはわかってもらえないんだって思って、私はとてもショックを受けました。
「母親失格なんだな」「私には親の役目なんか務まらないんだ」そうやって自分を責め、寒い冬空の中、子どもを抱いて外へ出て、「このまま凍え死のうかな…」そんなことを考えたこともありました。

そんな私の話を聴いて、西野さんは「そんなつらい思いをしたのに、よく生きていてくれました。うれしいです。」と言ってくださいました。

いのちの電話では、勇気を出して電話をかけてくださった人に、相談内容に対して「そんなこと」とは絶対に言わないそうです。
辛い気持ちを話してくれたこと、その勇気をしっかり受け止めて、話を聴いてくださるようですよ。

近々、開催されるイベント

❖9月第2週目の1週間 168時間トライアル 全国いのちの電話につながります
0120-783-556

一般社団法人 日本いのちの電話連盟

❖9月14日(土曜日)広島ビッグフロントで開催
「心といのちを守るシンポジウムひろしま2024」テーマ:依存

ラジオのリスナーさんにお伝えしたいこと

発足36年、相談員も高齢化し、だんだんと辞めていく人が増えたので、若い人たちの力をぜひ貸していただきたい!
来年1月から第30期の相談員を募集しますので、ぜひご応募ください。

また、いのちの電話の相談員さんはボランティアです。
活動、運営資金は、皆様からのご寄付が大きなウェイトを占めています。
どうぞ、事務局にお問い合わせいただき、ご寄付をいただけるとありがたいです。

そして、私からのお願いです。
いのちの電話の相談にあたってくださる方は、研修を受けたボランティアの方々です。
そして、ほんとうに苦しい思いをされている方が相談されています。
どうか、いたずらに電話することはお控えくださいね。
電話がつながらなくて困っている人がいるかもしれません。
ボランティアの方々にも、そのいたずらが要らぬストレスを与えてしまうかもしれません。
必要な人に必要な支援が届くようにお願いします。

苦しいとき、もう消えてしまいたいって悩んでいるとき、一人で悩まずに「助けて」と声を出してみてください。
きっとあなたの気持ちを受け止めてくれる人が電話の向こうにいます。
私、わかゆうのカウンセリングルームSono con teも、心に寄り添うカウンセリングを提供させていただきます。

わかゆうのラジオ番組
今日もあなたとSono con teは毎週金曜日19:30~
ラジオ放送局ゆめのたね ブルーチャンネルです


ゆめのたね 広島スタジオにて

※(^o^)丿ゲスト様募集します

ラジオに出てみたい方、いらっしゃいませんか
「こういうこと、みんなに知ってほしい!」
「自分の活動をみんなに伝えたい、広めたい!」
是非、ラジオでお話しください(*^^*)♡
上記、わかゆうのラジオ番組HPのコメント欄でご連絡くださいね。

※ありがとうメッセージ募集します

日ごろ、感謝しているけど言葉にして伝えたことがない「ありがとう」をあなたの大切なあの人に、声のメッセージとして伝えてみませんか。
あなたの「ありがとう」を、わかゆうが番組の中で発信します。
ご自分の声で伝えられるもよし、お手紙にして私が代読するのもよし
どちらでも大丈夫です。
こちらも、上記わかゆうのラジオ番組HPコメント欄でご連絡くださいね。
DMでもOKです。

※ラジオ音源はコチラ👇

https://yumepod14.xsrv.jp/wp-content/uploads/2024/07/8-3-4_sonoconte_20240710.mp3

※この音源はラジオ放送局ゆめのたねの許可を得て掲載しています。




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