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【エッセイ】坂本龍馬は、なぜ「りょうま」なのか?

坂本龍馬は、「さかもとりうま」と言われている。
しかしだ、「龍」は普通「りう」だよね。
「りう」で変換すると、たしかに最後のほうに「龍」という
漢字が出てくる。
だから「りうま」で、間違いはなさそうだ。

でもさ、でもさ、だったら「りうま」でもいいんじゃないの!?
気になる……。

その昔、ある歴史研究者から聞いたことがある。
  「良馬って書かれた手紙がある。これは普段「りうま」と呼ばれて
   いたから書かれたものだと考えられている」
なるほど! 歴史家はそういうふうに推定していくんだな。

歴史上の衣服、髪型、生活の様子などは文献のほか、絵から推測していくの
だとも教えてくれた。
日本では、庶民でも読み書きができる人がいたので、日記などが多数残されている。そこから、取捨選択、推測するので比較的事実に即した歴史を残すことができるのだとも。
寺子屋に感謝!

ところでさ、最近の歴史って、私が中高生だったころとエライ違っている。
藤原定家は、「さだいえ」になっている(一部地域の中学校だけのようだが)。
イスラムはイスラームだし、チンギス・ハンはカンになってみたりハンになってみたりイロイロ。コーランだって、クルアーンだし、もうわけわかんない。

受験生のころ、あれだけ時間をとって覚えたことが現在は、ちっとも役に立たない。
私の思春期を返して!


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