どうする団塊ジュニア世代(#13)<ホワイトベースの人員編成>
「団塊世代」は文化的、思想的な部分で共通しているという特徴を有しており、この特徴こそが戦後日本復興の大きな要因であると考えます。
敗戦後の第一次ベビーブームにより誕生した世代は「団塊世代」と呼ばれ、戦後日本の復興に大きな影響を与えました。
私は戦後日本を早急に復興せさるため、何者かが恣意的に第一次ベビーブーマーを団塊化させたのではと推察します。
あくまで個人的な見解ですので、ホラ話と思って読んで下さい。
『空母いぶき』の人員編成
こちらは映画『空母いぶき』のキャストと艦内幹部の役割です。
『空母いぶき』の艦内編成には砲雷科、航海科、船務科、機関科、補給科、衛生科などがありますが、序列は艦長がトップです。艦長に次は副長がいて2番目に偉い人です。
幹部の序列はまちまちですが、役割の重要性から艦長の次には船務長が来ることが多いようです。
イージス艦などは動くコンピューターの塊なので、CIC任務に精通した船務長や、攻撃システムを熟知している砲雷長あたりが、艦長への登竜門らしくエリートコースとなっています。
一方、ホワイトベースの人員編成はどうでしょうか?
前回、ホワイトベース艦長のブライト・ノア少尉は、正規軍人が全滅するという非常事態を乗り切る為に女性を積極登用したという話をしました。
*前回の内容はこちら
ブライト君の革新的な人事運用
こちらはホワイトベースの役割です。
艦長のブライト・ノアは順当な人選ですが、副長兼航海長にミライ・ヤシマが任命されています。
ミライはホワイトベース出港の際に、スペースグライダーのライセンスを持っている理由で操縦手に志願しました。
スペースグライダーとはどのような乗り物かは分かりませんが、全長約260メートル、重量32,000トンの宇宙戦艦の運転を申し出るあたり相当の胆力であり、年齢が18歳であること考えると若さ故の行動力だったとも考えられます。
ブライトが体調不良となった際には、艦長代理を務めたことから、実質的な副長の役割を担っていました。
船務長には17歳のセイラ・マスを任命しています。
ホワイトベース出港の際は、看護学生だったこともあり医療班の手伝いをしていましたが、後にオペレーターの役割となります。
彼女が実際に担っていた仕事は、通信・連絡であり、モビルスーツ各機に的確な情報を提供するあたりは、CIC的な役割も果たしていたと推測されます。
またパイロットに声かけを行いモチベーションを高めるなど、マネジメント能力も高く、扱い難いアムロを上手くコントロールしていることからも、船務長と言っても過言ではありません。
前回に説明した第3話「敵の補給艦を叩け」の中で、戦況を冷静な分析で対応している両名をブライトは評価し、任命を決定したと思われます。
特筆すべきは2名とも女性であり、民間人であることです。
平時では自分よりも高い階級の軍人が担当するはずの役割を、適材適所を重視して任命したのです。
結果的に、この英断により生き延びることが出来ました。
但し両名とも普通の女の子では無く、ヤシマやジオンによる英才教育が成せる業であったということも補足させて頂きます。
要するにブライト君はついていたのです。
しかしながら非常時における「通常人員の損失」「民主制の採用」「女性登用」という「やむを得ずの産物」であることには違いありません。
戦後日本においても大きな変革を目的に「やむを得ない」状況をGHQが意図的に作り出したのでは?と推察されます。
次回は「封建制」と「女性の権利」について考えます。