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Z世代若者は「やりたいことは明確だが、教えてくれる人がいなくて不安」だった件

はじめに

筆者は生命保険会社のデジタル共創オフィサーとして、社内のデジタル戦略を立案して執行も実施しています。また社外の企業のDX人材育成支援、自治体向けのビジネス発想支援、官公庁のDX推進委員を務め、DX人材育成のあり方を考える活動をしています。

最近、コロナ禍で入社したZ世代の若者たちと密着して仕事を教える機会が増えています。きっかけは、部門内で

「コロナ入社Z世代の若者たちの成長が遅いのではないか、もっと指導しないといけないのではないか」

という「ステレオタイプJTC企業的悪い雰囲気」になったからです。Z世代の若者たちもそれに気付き、不安になったようだったので、筆者が自分の子供くらい離れているこの世代と一緒に仕事をすることになりました。

Z世代若者の不安


彼彼女らに聞くと、不安は二つあったそうです。一つは

「自分たちはやりたいことが明確なのに、そのやり方がわからない。コロナ中は特に誰も教えてくれないし相談できなかった。だから転職も考えた」

ということ。もう一つは

「会社は仕事の一部しかやらせてくれない。仕事をやり遂げた実感がない」

ということでした。

これらの不安は、コロナ禍で入社した若者たちが直面している問題を端的に表しています。コロナ禍中は在宅勤務が主流となり、先輩社員からの直接の指導を受ける機会が減ったことで、仕事の進め方やスキルアップの方法がわからず、不安を抱えている若者が多かったのです。

コロナ禍がおさまった今でも放置されている人達も多いでしょう。また、仕事の一部分しか任されないことで、達成感を得られずにいるのも事実です。これはJTC大企業では仕事が細分化されているので若者だけでなく誰でも仕事を最初から丸っとできないというJTC大企業の特性が関係しています。

若者の力を引き出す

筆者は、こうした若者たちの力を引き出すために、通常のデータ分析の仕事に加えて、オープンイノベーションやDX人材育成の講師、生成AIを使ったビジネス検定の問題作成をやってもらうことにしました。また、彼彼女らと一緒に本を書こうと考えています。

講師を務める若者


1オープンイノベーション活動
2DX人材育成の講師
3生成AIを使ったビジネス検定の問題作成
4一緒に本を書く
5地方活性化活動
6企業との共創活動

これらの取り組みを通じて、若者たちは自分の能力を発揮する機会を得ることができます。オープンイノベーションに関わることで、社外の人々との交流を通じて新しい視点を得ることができますし、DX人材育成の講師を務めることで、自分の知識を他者に伝える力を身につけることができます。また、生成AIを使ったビジネス検定の問題作成では、最新のテクノロジーに触れながら、ビジネスに関する理解を深めることができるでしょう。

Z世代の特徴と企業の対応

Z世代の若者は、思った以上にしっかりと考えています。また、横のつながりが強く、情報を取り合って自分の会社での処遇を共有しているのも特徴です。企業は、お客様だけでなく、社員にも本当の価値を提供すべき時代になっていると言えます。

Z世代の若者たちが抱える不安や悩みに耳を傾け、彼らの力を引き出すための取り組みを進めることが、企業にとって重要な課題となっています。単に仕事を与えるだけでなく、若者たちが自分の能力を発揮し、成長を実感できる環境を整えることが求められているのです。

まとめ

コロナ禍で入社したZ世代の若者たちは、やりたいことは明確であるものの、そのやり方がわからずに不安を抱えていました。企業は、若者たちの不安に寄り添い、彼らの力を引き出すための取り組みを進めることが重要です。

オープンイノベーションやDX人材育成への参画、生成AIを活用した問題作成など、若者たちが能力を発揮できる機会を提供することで、彼らの成長を支援していくことが求められています。Z世代の若者たちの可能性を信じ、共に歩んでいくことが、企業の発展につながるのです。

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