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渋谷区で子育て施設なのにおむつが捨てられない問題について

二児のママ議員、くわずるゆき子です。
私は未就学児と小学生を育てながら、渋谷区の子育て政策を全力で前に進めるために奮闘しております。今日は、その渋谷区のここが残念!改善してほしい!という点を詳しく紹介します。

区長の答弁に驚きました!

先日、区に「子育て広場」などの施設におむつを捨てられる環境を整えてほしいと要望を出しました。小さなお子さんを持つ親にとって、おむつの処理は日々の大きな課題の一つですから、施設でおむつが捨てられない現状に対して改善をお願いしたのです。

対する区長の答弁は、正直驚きでした。「保管場所の確保が難しい。導入の考えはない。」というものだったのです。

信じられますか?
子育て世代のニーズを理解してもらえていないようで、とても残念です。

私は理想として、区内のすべての公共施設でおむつを捨てられるようになってほしいと願っていますが、今回お願いしたのは「子育て広場」など、子どもが集まる場所に限った話です。それでも、その小さな一歩すら難しいという答えには、正直、憤りを感じました。

特に、私自身も未就学児を持つ親で、子どもが早生まれなこともあり、まだおむつを使っています。子どもと一緒に出かけた際、施設内でおむつを処理できないのは本当に不便です。子育てにやさしい社会を目指すためにも、こうした現実的な問題にしっかり向き合ってもらいたいと強く願っています。

では、おむつが捨てられない問題について、少し振り返りたいと思います。私は2023年に議員に当選してから、すぐに区長にこの問題を改善してほしいと要望をし続けてきました。しかし、現時点では大きな進展がない状況です。

これまでの経緯をこの記事でまとめておきます。いったい何年経過すれば、区長が考えを改め、「子育て広場」でおむつが捨てられるように改善されるのでしょうか。

2023年11月27日の定例会

2023年11月27日の定例会で、私は区長に区内の子育て施設や図書館を使った際に、おむつが捨てられず、持ち帰ったときに、他自治体では、おむつが捨てられているのに、渋谷区は何で捨てられないのだろう?と疑問に思い、区長に質問しました。小さなお子さんを連れて区の施設を利用する際、おむつを持ち帰らなければならない不便さは、子育て世代にとって大きな負担です。こうした現状を少しでも改善し、子育てしやすい環境づくりに一歩踏み出してもらえないかと、区長に初めてこの問題を質問しました。

次は、紙おむつの廃棄について伺います。(原稿より抜粋)

渋谷区の子育て広場区立図書館の利用において、現在はネウボラを除き、おむつは各自で持ち帰るよう案内がされており、施設側での処分体制は整っていません。ほかの自治体では、おむつ用のごみ箱が図書館や子育て広場などで設置が進んでいる状況などから、区の施設でおむつの廃棄ができる体制を求めます。区長の見解を伺います。

区長の答弁はこちら

次に、おむつの廃棄についてのお尋ねです。
乳幼児と保護者が利用する子育て広場や図書館などの施設のうち、神南ネウボラ子育て支援センターは飲食が可能なため長時間にわたり滞在される方や、区内全域や区外からの利用者も多いことから、試験的におむつの廃棄ボックスを設置しています。
現在、他の子育て支援センターや図書館は、利用者に使用済みのおむつを持ち帰っていただくことで、ごみの削減に御協力いただいているところですので、全ての区施設におむつ廃棄の体制を整備することについては、今後の検討課題といたします。

その時、今後の検討課題であれば、、、課題が整理されたらきっと
子育て施設ではおむつが捨てられるようになるはず、と思い区を見守ることにしました。

渋谷区の子育て広場は5か所あります。

親子で自由に遊べるひろばです。子育てに関する相談や講座も実施している

この子育て支援センターは通称ネウボラと呼ばれ、唯一おむつが捨てられます。ほかの4つの子育て広場ではおむつが捨てられません。

1年が経過しましたが、区の子育て広場では相変わらず、おむつが捨てられない様子を目にして、2024年にも、再度、区長にこの問題を取り上げることにしました。

一般質問の原稿抜粋

昨年、ネウボラ以外の子育て施設でおむつが捨てられない問題を指摘し改善を要望しましたが、1年経っても改善されていません。子育て支援センターには、おむつ用ゴミ箱を早急に設置すべきだと考えます。区長の見解を伺います
ネウボラでは、普通の大きめゴミ箱でおむつを廃棄し、可燃ごみとして出していると聞いています。この方法なら、他の子育て施設でも大きなハードルはないと思いますが、1年経ってもおむつ廃棄の整備が進まなかった理由をお聞かせくださいまた、港区や品川区のように、渋谷区でも子育て施設に紙おむつやおしり拭きの設置、液体ミルクの自販機導入をしていただきたいです。伺います

ネウボラのおむつのゴミ箱は、例えば専門のおむつ用の高機能なゴミ箱でもなんでもなく、普通の大きめのゴミ箱を「おむつ専用で使ってください」とご案内する運用です。(写真のように)このような運用であれば、他の子育て広場でも、すぐに導入できるはずです。なぜ、できないのか。


それに対しての区長の答弁には驚きました!
「保管場所確保は困難。導入の考えはない。」とのことでした。

子育て世代のニーズを理解してもらえていないようで、とても残念ですね。

私は理想として、区内のすべての公共施設でおむつを捨てられるようになってほしいと願っていますが、今回お願いしたのは「子育て広場」など、子どもが集まる場所に限った話です。それでも、その小さな一歩すら難しいという答えには、正直、憤りを感じました。

他自治体の事例

渋谷区のように「子育て広場」なのに、おむつを持ち帰らなければならない自治体がある一方で、他の自治体では、子育て支援がしっかりと行われています。ご紹介していきましょう。事例をみつけたら今後も追加していきます。

港区

港区では、おむつが捨てられるのは当然として、なんと!おむつやおしりふきを無料でもらうこともできます。

港区では、令和6年2月から試行的に、子ども家庭支援センターにおいて、区民等から寄付された未使用の紙おむつとおしり拭きの無料提供を実施しています。多くの保護者から好評の声が寄せられたことから、提供場所を拡大して本格的に開始します。これにより、おむつをはじめ、多くの荷物を持ち歩く保護者の負担を減らし、乳幼児との外出を支援します。

品川区では、職員の方の提案で、子育て施設でおむつ自販機や液体ミルクの自販機などが設置されているそうです。

子育て世代の外出を支援 液体ミルク等の自動販売機を設置
品川区は令和6年6月5日(水)、一本橋児童センター(大井2-25-1)に液体ミルクや紙おむつなどを購入することができる自動販売機を設置した。
本自販機設置により、子育て支援物品を移動先でも入手できるようになり、施設利用者の満足度の向上のみならず、子育て世代の外出しやすい環境整備を目指す。本事業は、令和5年度職員事業提案制度(9事業を採択し予算化)を活用し、実現。提案した職員は「自身が東日本大震災直後に、水道水でミルクを作ることが困難となりミネラルウオーターでミルクを作らなければならない日が続き、その時に『出来上がったミルク(液体ミルク)が購入できれば良いのに』と思ったことがきっかけです。育児中の方々が児童センターにいらっしゃった際に、利用していただければ幸いです。自身の育児の経験が数十年の時を経て、形となり区の取り組みに生かすことが出来たのは励みとなり嬉しく思います」と話した。


こうした事例から、区長の考えや子育て支援に対する姿勢が、自治体の取り組みに大きく影響することが分かります。渋谷区の長谷部区長にも、ぜひ港区や品川区の子育て支援への姿勢を大いに見習い、より一層子育て支援に力を入れていただきたいものです。


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