幻聴

#創作大賞2024年部門
#ホラー部門

前書き

「もうこんなことしたらだめよ」
うっすら開いた目には天井がうつっていた。
母の声で私は目覚めた。
「あれっ?どうしたっけ私. . . そうだ、私睡眠薬を家にあるだけ沢山水で口に流しこんで布団にはいったんだ. . . 」
「4日間眠り続けて、起こしてもおきないし、もうこんなことしたらだめよ、あわてて学校の保険の先生に電話したら、薬が身体からぬけたらおきますから、そのまま安静に寝かせておいてあげてください。って言ってらしてとても心配してたわよ」
そっか私また学校にいかなくちゃいけないんだ。
また明日から. . .
どうしても行きたくない。
教室に入れない
「やっぱり精神科のお医者さんの所にいってみて貰った方がいいんじゃない?」
「ううん。いい、いかない」毎日毎日からだのだるさがとれない。
「身体がうごかない」
ずっとそんな事が続き
ある時ある職場で働き始めた頃から幻聴が聴こえるようになった。
それから仕事も身体がおもうようにうごかなくなり、働きにいくこともままならなくなった。
精神科でお薬を渡されたが、飲み始めた最初の時点から副作用が出て、手の過剰な震え、激しい動機、喉の異常な渇きなどに見回れた。
そんな中でもなりやまない幻聴。
聴こえてくるボリュームも大きくなってきたように感じる。
「私どうなってしまったんだろう

副作用に耐えながらお薬を飲んでも幻聴はなりやまない。
そしてどんどんエスカレートして行く幻聴
「怖い」「助けて!」薬の副作用は目にまで及んでしまって、自転車に乗ってると目が痛くて開けていられなくなり何回も転びそのたびに壁などに衝突し転び足や顔にものすごい痣を作っていた。
誹謗中傷の声が何時も付きまとい追いかけてくる。
もうどうすることもできない。
それからの私は毎日泣いていた. . . 


これは小さい頃から霊感の強かった私が体験した幻聴という恐怖体験のお話しです。


あれは7年前くらいになるだろうか. . . 
その女性とはその時に働いていた職場で出会った。初めは休憩時間などに、少し話す程度でまあ、普通の会社のよくある同僚との会話をしたりの付き合い。
お互いにも可もなく不可もなく、好きでも嫌いでもない関係。
しばらく
その職場に通いはじめてから、私はなんとなく体調が優れず、疲れやすいな~とは感じてはいたが、まあ、私もお年頃ですので、体力も若い時のようにはいかないよね~と軽く考えていた。
仕事から帰ると、何故かその同僚の視線を感じる、「彼女の家は私の家の近所とか確か言ってたな」。
視線を感じる方に目をやる。
「すぐ家の前に彼女がきてるとかではないんだから大丈夫だよね」
それからも仕事場には行くが、仕事場についても身体がだるくて重くてつらい。
仕事が終わり家に帰ってからは
だるさ疲れをとるため早めに布団に入るのだが、寝つきが悪くやっと眠れても毎晩のように悪夢にうなされる。
それこそリングに出てくる貞子とそっくりな幽霊が夢に出てくる日もあった。
ある時から声が聴こえてくるようになった。
「みんながあなたを嫌いなのしってた?」
「性格が暗いのよ」「調子にのっているからそうなるのよ」「いい加減にしてよ」等々、だんだんその同僚の女性の声で1日中聴こえてくるようになった。精神科の病院にも何回も行ってみるが、先生いわく「精神的なものからくる幻聴ですね」としか毎回言われない。
声は最初は聴こえてるか勘違いかわからない程度の音量だったが、だんだん大きくなってきていると感じるようになった。
ある日からその職場でその女性に直接に悪口を言われるようになった。
彼女「あなたと仲良くしたい人はいないのよ」
彼女「私あなたとは付き合いたくないからお断りするわ」
私「身体もずーとだるいし彼女に毎日勝手に悪口言われてやりにくいしこの職場は止めて次の所をさがそう」
私はその職場をあきらめて辞めてしばらくは体調が回復するまで家にいて安むようにした。
その中でも声は聴こえてくる、毎日毎日おんなじような私をばかにし、侮辱し、罵倒してくる耳に刺さるような辛辣な言葉たち。
できるだけ声の方に意識を向けないよう声を無視するようにしてみるが、
「ちょっときいてる?」「耳がきこえないのか!!」「耳がわるいの?!」「今なにをしてるの?」「無視するなよ!」等々、声の主の彼女が私の意識を自分に向けさせようと何回意識をそらしても声で邪魔してくる。
聴こえてくる音量もだんだん大きく、声が私の身体を刺すような圧迫感や彼女が四六時中こちらをにみはりにらんでいる視線も強くなってきた。


私「これはスピリチュアルでよく聞く、念を飛ばされていると言うことなのかしら」
私は霊感みたいなものは以前からも自分にもあり、感じやすい方ではあると自覚していたので、自分でできるお祓いを本や霊能者の方のブログなどを読み調べ色々やってみた。
音叉をならす、パワーストーンを身に付ける、人からの災いを避ける有名な神社にいく、お守りを持つ、塩を持ち歩く、有名な御札を家の中に張るetc.
でもこんなに色々やってもそれでも全然よくならない。
外を自転車に乗っているときも声が追いかけてくる。
四六時中どこにいても彼女の視線に監視され彼女の声が聴こえる。
それに何回確認しても私だけに聴こえてきててほかの人には聴こえていない。
もうダメだ毎日こうなら、身体も気力ももたない…私「神様、おばあちゃん助けてください。」
ある日、色々な占い師さんがリーディングや占いを出品している占いサイトを視ていると、「家の浄化をします。」という見出しの鑑定の見出しが目にはいった。
家の浄化と書いてあるけど、何かこの出品主のヒーラーさんがどうしてか気になるので、視ていただく事にした。
ヒーラー「この女性は貴方と過去世からの強い繋がりのあるですね今世というより過去世で色々彼女とありました」「彼女の背後に黒いモヤのような目玉のギョロッとした存在がついつおり、その黒いモヤから貴方の身体に同じどす黒いコードが繋げられています」
「貴方も霊感が強い体質ですが、彼女も同じような体質の持ち主ですね」
「過去世からの悪い因果から生霊や念を送られています」
「彼女は自分が送る声や念で貴方が凄く苦しんでるのも知っています。毎日泣いているのもわかっています。それを知っていて面白がってやってきています
「貴方の魂は今世で許すということをチャレンジしにきている魂なんです!」
「今が正念場です、覚悟を決めてください!」
そんな事ってあるんだ…
リーディングを呆然としききながらもうただだだびっくりの知らない不思議な世界のお話しをそのヒーラーさんは続ける。
ヒーラー「家にも霊道があったので移動させておきました。」「彼女から繋げられてる黒いコードを切り浄化します」
ただ何回コードを切って頂いてもまた繋げてこられるを何回も繰り返し…
ヒーラー「ダメですね、貴方の方の悪いものもよいものも惹き付け安くいろんな波動を受け取りやすい体質をまず治さないといけませんし、貴方ほどの霊感の強い体質なら自分で自分を浄化できるようになる方が早いです」
私はもう何をきいてもびっくりで進められるままヒーラーさんの師匠を紹介してもらい、
毎日携帯で繋がって頂いて、自分の霊媒体質の整え方や内観法、浄化、妖怪、悪魔、幽霊など目にみえない存在たちを成仏へと導くエスコートの仕方などを一年間かけて教えて頂き命懸けで毎日血のにじむ思いで泣きながら必死に学んだ。
毎日毎日取り組みだんだん家の中や視界も明るくなってきた。
そうして何年もの時をえて私を悩ました恐ろしい幻聴は幕を閉じることとなった               終わり


あとがき     以上は私がこの募集のために作った作り話ではないんです。私に本当にあった出来事です。この出来事をきっかけに私は退魔師、浄化浄霊師、スピリチュアルリーダーになりました。
私などのような霊感の強い方ばかりではないので読んで「胡散臭い?ほんとかしら?」と疑う方もいらっしゃるかもしれませんが、こんな不思議な世界もあるんだなと楽しんで読んで頂けてたら嬉しいです。

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