[ 今日の出来事 ] No.04
[ 今日の出来事 ] 2023.05.24(Wed)
長居公園のバラ園に行ってきました〜
天気も良くて、絶好のお散歩日和。太陽の光と自然の空気を浴びて、少し元気になりました。
世界バラ会連合が開く世界バラ会議世界大会が、2025年に日本の広島県福山市で開催されるらしく、各国のバラが植えられていました。少し紹介しようと思います。
ピース
選出 : 1976年 第3回オックスフォード大会(イギリス)
作出 : 1939年 フランシス・メイアン(フランス)
系統 : ハイブリッド・ティ
花色 : 黄色にピンク色の覆輪
花径 : 15cm
香り : 微香
樹形 : 半横張り性
記念すべき最初の殿堂入りバラ。
ドゥフトボルケ
選出 : 1981年 第5回エルサレム大会(イスラエル)
作出 : 1963年 タンタウ(ドイツ)
系統 : ハイブリッド・ティ
花色 : 朱色
花径 : 13cm
香り : 強香
樹形 : 横張り性
ドイツ語で「香りの雲」という意味のドゥフトボルケ。「フレグラント・クラウド」とも呼ばれ、香りのバラの代表品種です。名前の通り、甘くフルーティーな芳香をもちます。
クイーン・エリザベス
選出 : 1978年 第4回プレトリア大会(南アフリカ)
作出 : 1954年 ラマーツ(アメリカ)
系統 : グランディフローラ
花色 : ピンク色
花径 : 12cm
香り : 微香
樹形 : 直立性
大輪房咲きのグランディフローラ(大輪四季咲きのハイブリッド・ティと中輪房咲きのフロリバンダの両方の特性をもつ)系統の第1号品種として作出され、殿堂入りも果たした有名品種です。非常に花付きが良く、何より全バラ中屈指の強健さを持っています。丈夫に育ち樹高も高く、典型的な完全直立樹形で太い枝を真っ直ぐ上に伸ばします。丸みを帯びた照葉も美しく、白花種、淡黄色の変種もあります。エリザベス女王の戴冠にちなんで命名されました。香りは薄いですが、微かにティーの香りがします。エリザベス女王に捧げられ、女王の公邸のひとつウィンザー城の芝生の周囲に数千本栽培されていると言われています。
アイスバーグ
選出 : 1983年 第6回バーデンバーデン(ドイツ)
作出 : 1958年 コルデス(ドイツ)
系統 : フロリバンダ
花色 : 白色
花径 : 8cm
香り : 微香
樹形 : 半横張り性
フロリバンダの名花中の名花です。「アイスバーグ(氷山)」の名前の通り、透明感のある真っ白な半八重咲きの花弁で、細めの枝がたおやかに伸び、花首は俯くのですが、その風情が大変美しく、ほのかなティーの香りがあります。ドイツでは「シュネーヴィッチェン(白雪姫)」と呼ばれており、フランスでは「フェ・デ・ネージュ(雪の妖精)」と呼ばれています。枝代わりに花色がピンクの「ピンク・アイスバーグ」や「つるアイスバーグ」があります。
ダブル・デライト
選出 : 1985年 第7回トロント大会(カナダ)
作出 : 1977年 スイス&エリス(アメリカ)
系統 : ハイブリッド・ティ
花色 : 白色に赤色の覆輪
花径 : 8cm
香り : 強香
樹形 : 横張り性
ダブル・デライトとは「二重の喜び」を意味し、花弁の色がクリーム色から赤色に移りゆく美しさと、濃厚なフルーツの香りを楽しめる、二重の喜びを得られることから命名されました。
パパ・メイアン
選出 : 1988年 第8回シドニー大会(オーストラリア)
作出 : 1988年 第8回シドニー大会(オーストラリア)
系統 : ハイブリッド・ティ
花色 : 黒赤色
花径 : 15cm
香り : 強香
樹形 : 直立性
いわゆる「黒バラ」の頂点に立つ名花です。ベルベット調の黒赤色の花を咲かせます。気温が低いほど黒味が強調され反対に夏場の花は赤味が強く現れます。紅のビロードを思わせる花は気品が溢れ、強く情熱的で洗練されたダマスク・モダンとよばれる香りがあります。「パパ・メイアン」とは、フランスの育種家アラン・メイアンの祖父アントワーヌ・メイアンの愛称であり、一家を支えてきた祖父に対する尊敬の念と感謝の気持ちを込めて命名されたものです。
パスカリ
選出 : 1991年 第9回ベルファースト大会(イギリス)
作出 : 1963年 ランス(ベルギー)
系統 : ハイブリッド・ティ
花色 : 白色
花径 : 10cm
香り : 微香
樹形 : 直立性
四季咲き品種最強の強健種と名高い「クイーン・エリザベス」の子品種で、耐寒性、耐厚性ともに優れています。「パスカリ」とは、キリスト教の復活祭を意味し、復活祭に捧げられる純白の花をイメージして名付けられました。
ジャスト・ジョーイ
選出 : 1994年 第10回クライストチャーチ大会(ニュージーランド)
作出 : 1972年 カンツ(イギリス)
系統 : ハイブリッド・ティ
花色 : オレンジ色
花径 : 15cm
香り : 強香
樹形 : 半横張り性
特徴は、フリルのような弁先が波を打ち、直径15cmにもなるパステル調のアプリコット色の花が次々と咲くことです。品種名の「ジョーイ」は作出者ロジャーの妻ジョアンナのニックネームから付けられました。(バラ園では花が咲いてなかった…)
ニュー・ドーン
選出 : 1997年 第11回ベネルクス大会(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)
作出 : 1930年 サマーセット・ローズ・ナーセリー(アメリカ)
系統 : クライミング
花色 : ピンク色
花径 : 8cm
香り : 中香
樹形 : つる性
返り咲くつるバラの先駆的品種。花名の「ニュー・ドーン(新しい夜明け)」にその思いが良く表れています。
イングリッド・バーグマン
選出 : 2000年 第12回ヒューストン大会(アメリカ)
作出 : 1984年 ポールセン(デンマーク)
系統 : ハイブリッド・ティ
花色 : 赤色
花径 : 13cm
香り : 微香
樹形 : 横張り性
緋赤系品種のなかでは最高クラスの完全度を誇り、大女優の名を頂くに相応しい輝くような色彩が美しい。赤バラと聞いて多くの人がイメージするような、誰が見ても美しい代表的な赤バラと言えます。(バラ園では花が咲いてなかった…)
ボニカ’82
選出 : 2003年 第13回グラスゴー大会(イギリス)
作出 : 1982年 マリー・ルイーズ・メイアン(フランス)
系統 : シュラブ
花色 : ピンク色
花径 : 8cm
香り : 微香
樹形 : 半つる性
サーモンピンク色の丸弁平咲きの花を、樹を覆うように咲かせるので、見栄えが良く評価が高い。メイアン家2代目フランシス・メイアンの妻マリー・ルイーズ・メイアンの作出で、名称の由来は、本種が作出された時、既にメイアン社には、ボニカと命名した他の品種があったため、作出年の「’82」を付けたそうです。
ピエール・ドゥ・ロンサール
選出 : 2006年 第14回大阪大会(日本)
作出 : 1988年 マリー・ルイーズ・メイアン(フランス)
系統 : クライミング
花色 : ピンク
色花径 : 12cm
香り : 微香
樹形 : つる性
フランスのルネサンス期を代表する詩人ピエール・ド・ロンサールにちなんで名付けられました。ピエール・ド・ロンサールは、バラに関する詩を多く残し、「バラの詩人」とも呼ばれています。花が大きく重いので俯き加減に咲くため、見上げるような高いフェンス、壁面、アーチに咲かせます。下から見上げるように仕立てると美しいことから、別名「エデンローズ(天国のバラ)」と呼ばれています。
エリナ
選出 : 2006年 第14回大阪大会(日本)
作出 : 1983年 ディクソン(イギリス)
系統 : ハイブリッド・ティ
花色 : クリーム色
花径 : 12cm
香り : 微香
樹形 : 木立性
2006年、日本で開催されたバラ会議で殿堂入りしたもうひとつの品種で、複数のバラが殿堂入りしたのは大阪大会だけです。耐寒性、耐暑性、耐病性があり、樹形は直立性でよく伸びるため、花壇に植える場合は後列に配置したり、比較的狭いスペースでも植えることができ、育てやすいバラです。
グラハム・トーマス
選出 : 2009年 第15回バンクーバー大会(カナダ)
作出 : 1983年 デビット・オースチン(イギリス)
系統 : シュラブ
花色 : 黄色
花径 : 9cm
香り : 中香
樹形 : 半つる性
山吹色の深いカップ咲きで、イングリッシュローズを代表する品種で、さわやかで強いティーの香りがします。作出者デビット・オースチンの師であり、イギリスでオールドローズの研究に多大な貢献をした、園芸研究家のグラハム・トーマスにちなんで名付けられました。
サリー・ホームズ
選出 : 2012年 第16回ヨハネスブルク大会(南アフリカ)
作出 : 1976年 ロバート・ホームズ(イギリス)
系統 : シュラブ
花色 : 白色
花径 : 8cm
香り : 微香
樹形 : 半つる性
イギリスのアマチュア育種家、ロバート・ホームズ作出のバラ。名前のサリー・ホームズは作出家の妻の名前です。アイボリーホワイトの一重咲きで、ボール状の大きな房になって開花し、花数が多いのが特徴。丈夫で耐病性も強く、初心者にも育てやすい品種。
カクテル
選出 : 2015年 第17回リヨン大会(フランス)
作出 : 1957年 フランシス・メイアン(フランス)
系統 : シュラブ
花色 : 黄色に赤色の覆輪
花径 : 5cm
香り : 微香
樹形 : つる性
シュラブに分類されている品種ですが、日本では一般的にはつるバラとして、古くから庭に植えられて親しまれている。明るい紅色で、花の中心の黄色は咲いてから日数が経つとだんだん白色になっていきます。ひとつの花の中で美しいグラデーションを見ることができ、これがカクテルという名前の由来にもなっています。
ノックアウト
選出 : 2018年 第18回コペンハーゲン大学(デンマーク)
作出 : 2000年 メイアン社(フランス)
系統 : フロリバンダ
花色 : ローズピンク
花径 : 7cm
香り : 微香
樹形 : 横張り性
世界的に耐病性の高いバラが求められるようになり、優れた耐病性から病気をノックアウトするとして名付けられました。春から晩秋まで約6週間ごとに花が咲き続け美しい景観を提供します。市場に出回るバラの中で最も耐病性があるとされており、とても育てやすい。
世界バラ会連合
世界バラ会連合とは、約50年の歴史を持つ、世界約40カ国のバラ会が加盟する組織です。3年に1度の世界大会のほか、地域大会やヘリテージローズ会議を実施し、加盟各国のバラ愛好家の交流や情報交換、知識の共有、研究の促進、バラの分類、コンテストの審査基準の標準化などに取り組んでいるそうです。
世界バラ会議世界大会
世界バラ会議世界大会は、世界バラ会連合が、3年に1度開催するバラに関する国際会議です。大会には、バラの研究家、生産者、愛好家、芸術家など、世界のバラ関係者約600~700人が集まります。
この世界大会は、バラについての知識の啓発と普及、研究の促進、分類やコンテストの審査基準の提示などについて、それぞれの課題の解決や目標達成のための方策を議論する場であり、世界のバラ愛好家の交流、情報交換の場です。具体的には、各国のバラ会の代表がおこなう各種委員会、最新のバラに関する情報等の講義、開催国のバラ園の視察などが実施され、各国から参加したバラ関係者が交流を深めます。さらに、優秀庭園賞の決定や栄誉の殿堂入りのバラの審査・決定などが行われます。
今大会が広島で開催されることとなったのには理由があるそうで、2018年の第18回世界バラ会議デンマーク・コペンハーゲン大会において、戦後60年以上に及ぶバラのまちづくりやローズマインド(思いやり・優しさ・助け合いの心)を大切に育んできた取組が認められた為でした。しかし、2020年に始まった新型コロナウィルス感染症の世界的な感染拡大の影響を受け、2021年に第19回世界大会の開催を予定していたアデレード大会が1年延期されることとなりました。それに伴い、2024年に福山市で開催を予定していた第20回大会も2025年に延期されることになったそうです。
---追伸---
バラをテーマに多くの人が集まるこの大会を契機に、まちや人々にもたらされる効果を大会開催後もレガシー(未来への有形・無形の遺産)として残していくために取組の基本方針が策定されています。しかし、オリンピックといい万博といい、30年間経済が衰退している日本で果たして開催する意味があるのか甚だ疑問です。そのような大会やパーティーなどの儀式なんかよりも、貧困に苦しんでいる日本国民のためにまずお金を使って欲しいのですが、開催を決めたからには、しっかりとやっていただきたいと思います。100%支持するということは出来ませんが、無事に大会が終わりますよう祈っておこうと思います。
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