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神様になったいたずらタヌキ⑰

 空を見あげると、細い月のそばに明るい星がありました。
空のどの星よりも大きくて明るい星でした。
「あの星は、金星といってな知恵の星だ。お前さんが、頑張ればあの星がお前さんに知恵を与えてくれるぞ」
「はい!ありがたいことです」
留吉どんは、なんだかよく分かりませんでしたが、がんばりたくなりました。
それを見ていた吾作どんがポン太村長さんに近よりました。
「ポン太もずいぶん大人になったな。ここまで来たら、もう安心だな。わしは、ここらでうちに帰って寝るとするか・・」
吾作どんは、あとはポン太に任せることにしたのです。
畑には、ポン太村長さんと留吉どんだけです。
空気は、益々冷えてきました。

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