神様になったいたずらタヌキ③
タヌキは、夜みんなが眠ると、村に現れて畑の作物を盗ることもあります。
だから村人たちが、タヌキが犯人だと思うのも無理がないのです。
その時村長さんが、両手を広げて村人たちに話し始めました。
「みんな!静かにして聞いてくれ!」
村人たちの声がだんだん小さくなりました。
村長さんは、みんなの顔を見てから話しを始めました。
「どうかな?ここは、吾作どんにお願いしようと思うが・・」
吾作どんは、猟師です。
山のことならなんでも知っています。村人たちが、いっせいに吾作どんを見ました。
吾作どんは、少し困った顔をしました。
このままでは、村に近づくタヌキは、全部ひどい目にあうでしょう。
そんなことになったら大変です。