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神様になったいたずらタヌキ⑬

「そ・村長さん!?」
留吉どんは、またまた腰を抜かしました。
村長さんは、留吉どんをにらみつけながら言いました。
「留吉どん!こんな事をして、村中の人が怒っているぞ!」
「・・・」
「食べ物がないからと言って、他人の物を盗んでどうする?」
村長さんは、とても怒っています。
「盗られた家にも、子供がいるぞ!
お前さんは、その子供たちの食べ物を盗んだのだぞ!」
「ごめんなさい、どうかお許しください」
「いや!だめだ!それに、もしワシが許しても村の人たちは、どうかな?」
村長さんは、留吉どんをもう一度にらんで言いました。
「ぜったい許してくれないだろう!」
吾作どんも村長さんの言うとおりだと思いました。
村の人たちは、みんなやさしい人たちです。
でも泥棒は、許しっこありません。
さすが村長さんです。
吾作どんは感心しました。
その時、吾作どんは、見つけてしまいました!
なんと村長さんのお尻に、尻尾がありました。

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