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神様になったいたずらタヌキ⑭
(冷たい風がヒューと吹きました。
ポン太村長さんは、寒くて思わず首をすくめました。
(そうか!ポン太が村長さんに化けたのか!)
それにしてもみごとなポン太村長さんです!
ポン太だって自分でびっくりしちゃいました。
だって、村長さんに化けたら、考え方まで立派になっちゃたのですから。
ポン太村長さんは、吾作どんと目が合うとイタズラっぽく笑いました。
留吉どんは、気がついていません。
「村の人たちに知られたら、もうこの村には住めません」
留吉どんは、ポン太村長さんが、本物の村長さんだと、信じきっています。
「村長さま!どうかお助けを・・」
「お前さんが、この村に住めなくなるのはしかたないな・・」
「はい・・」
「でも、それではお前さんの子供たちが、かわいそうだ」
ポン太村長さんは、堂々としています。
留吉どんは、地面に頭をこすりつけて謝っています。
「そんなに助かりたいのか?」
「はい!どうかお願いします」
留吉どんは、何度も誤りました。
ポン太村長さんは、怖い顔で留吉どんを、にらみつけています。
冷たい風がヒューと吹きました。
ポン太村長さんは、寒くて思わず首をすくめました。