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【お悩み相談】誰かといるとお腹が痛くなる…【ココロノマルシェ】
*4月のカウンセリングモニター満席→増席可能です。
リピーター様も歓迎です。どうぞお問い合わせください^ ^
こんにちは。
公認心理師×心理カウンセラーのまさこです。
“3ヶ月先まで予約のとれないスーパーカウンセラー”
根本裕幸先生のお弟子8期を先日修了いたしました。
すでに9期の募集が始まっており、4/3~4/5に二次募集もあるそうです。
今日は、ココロノマルシェに頂いたご相談に回答していきます。
ココロノマルシェとは、根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、皆さまのお悩みに無料でお答えする掲示板です。
ぜひ、ご利用ください^^
他人といると体がこわばる
(いずみさん)
ココロのオフィスの皆様、いつも回答を読ませていただいて、励みにしております。
20代のいずみと申します。
わたしは、人と関わるのが好きです。
でも、他人と2人きりになるのが怖いです。
複数人だと自由にしゃべれても、2人になった途端、体がこわばり、脇腹が刺すように痛くなります。
とくに相手があまり話さない子の場合、緊張してから回ってしまいます。
友達と2人きりでもいつも通り気楽に振る舞いたいし、恋人のような親密な関係性も築けるようになりたいです。今まで付き合った人は、遠距離の人と、会えない人でした。
母親は何かあると周りを責める、愚痴不平不満をわたしにぶつける人です。
弟も、わたしを母代わりにしていて、わたしに毎日愚痴や、ストレスをぶつけてきます。
ネガティブな気持ちをぶつけられるのが本当にしんどくて、その時もお腹が痛くなったりするのですが、どうしても無視することができずに、正面から受け止めてしまいます。
どうすれば、家族や他人と関わるときの痛みや、恐怖を癒やせるのでしょうか。
ご相談ありがとうございます。
緊張して空回りしてしまったり、
相手に遠慮して体調がわるいのを我慢してしまったり…
私にも何度も経験があります。
しんどいのに、やめられないんですよね。
そんな私からのエールをお送りします!
ご参考になればうれしいです。
*私が思う、いずみさんの魅力
わたしは、人と関わるのが好きです。
でも、他人と2人きりになるのが怖いです。
複数人だと自由にしゃべれても、2人になった途端、体がこわばり、脇腹が刺すように痛くなります。
とくに相手があまり話さない子の場合、緊張してから回ってしまいます。
人と関わるのが好きなのに、誰かと2人きりになるのが怖い。
相手があまり話さない子だと、緊張してから回りしてしまう。
いずみさんは、とても気遣いのある優しい方だなぁと、まず思いました。
自分が話題を提供しなくちゃ、その場の雰囲気を良くしなくちゃ、相手に気持ちよく過ごしてもらわなくちゃ…
そんな気持ちになって、緊張してしまうのではないでしょうか。
私ががんばらなくちゃ、何とかしなくちゃ、という責任感の強い方なんだと思います。
だから、お母さまや弟さんの愚痴やストレスも無視できずに、正面から受け止めてしまうのではないでしょうか。
場の空気を読む能力もきっと高いですよね。
だから複数人でしゃべるのが上手なんだろうなぁ、と思いました。
複数人でしゃべるのって、一度に処理する情報量が多いので難しいと思うのです。
これも、いずみさんの強みだと思います。
*3つの提案
そんないずみさんのお悩みを解きほぐすカギとなるのは、
やはりご家族との関係だと思います。
母親は何かあると周りを責める、愚痴不平不満をわたしにぶつける人です。弟も、わたしを母代わりにしていて、わたしに毎日愚痴や、ストレスをぶつけてきます。
ネガティブな気持ちをぶつけられるのが本当にしんどくて、その時もお腹が痛くなったりするのですが、どうしても無視することができずに、正面から受け止めてしまいます。
優しいいずみさんは、お母さまと弟さんの精神的な母親役をやってこられたのですね。
そしてネガティブな気持ちをぶつけられ続けて、痛みや恐怖が身体症状にまで表れている。
本当にしんどいと思います。
よく、がんばってこられましたね。
今回のご相談をきっかけに、
いずみさんが気楽に振る舞える人間関係、親密になれる人間関係を目指していきましょう。
私からの提案はこちらです。
①自分をゆるませる
②自分の本音を認める
③自分軸を作る
1つずつ、見ていきましょう。
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*心も身体もゆるませて
もし、カウンセリングでいずみさんにお目にかかれたら
「日常生活の中で、リラックスして安心感を感じられる時間や空間はありますか?」
とお伺いすると思います。
優しくて責任感の強いいずみさんは、
いつも周りに気を遣って神経を張り巡らせ、
緊張していらっしゃるのではないでしょうか?
気を遣ったり緊張したりすることが多いと、
身体がこわばって血行が滞り、痛みや疲れを感じやすくなります。
おうちでリラックスすることが難しければ、
お気に入りのカフェ、図書館、公園、自然の中…
ご自身にフィットして安心して過ごせる場所と時間を、
意識して確保するようにしてください。
そこでは自由にゆったり、身体で感じる感覚を大切に過ごしてみましょう。
鼻先をくすぐる飲み物や食べ物の香り。
手に感じるカップの温かさ。
口の中に広がっていく味わい。
本のページをめくるかすかな音。
座っているソファのやわらかさ。
髪をなでていく穏やかな風。
小鳥たちのさえずり。
空の青み…
サウナや温泉、アーシングも、心身がゆるむのでおすすめです。
(アーシングとは…はだしになって、芝生・土・砂浜などの大地にふれる健康法のこと。
私も数日前に海辺でやってきました♪
驚くほど気持ちが良くて、ゆるみます^^)
快適でリラックスした感覚を、ご自身の身体になじませてあげてください。
身体がゆるむと、心もゆるんで安心感を感じやすくなります。
そしてご自身のペースでゆっくり過ごしながら、
自分をいたわる言葉、
受け入れる言葉、
優しい目線で見る言葉
をかけてあげましょう。
深呼吸をして目を閉じ、そっと自分に語りかけてみてください。
「いつも、本当によくがんばっているね」
「みんなの話をしっかり聞いてあげて、優しいね」
「緊張しちゃう時もあるけど仕方ないよね、それだけの理由があるんだもん」
「そんな私もかわいいよね」
「一生懸命、がんばってきたよね」
いずみさんの心が解けてやわらかくなるまで、何度も、何度でも。
自分で自分を受け入れて繋がれた時、心は安心感を感じます。
カウンセリングでいっぱい話したり、涙を流したりしたあと
「心が温かくなりました」とおっしゃってくださる方が多いのも、
“たくさんの感情をため込んで我慢してきた自分” や “泣きたいぐらいにしんどかった自分”
を認めて繋がることが出来たからです。
まずは自分の心と繋がり、ゆるんだ感覚、ホッとした感覚を、そっと味わってみてください。
↑ お弟子同期の税理士×心理カウンセラー
いいど ちささん
と海辺でアーシングしたときのお話です
*あなたの本音を抱き締めて
次にお伺いしたいのは、
「普段、どのぐらい自分の本音を言えていますか?」
「本音を言える相手はいますか?」
ということです。
友達と2人きりでもいつも通り気楽に振る舞いたいし、恋人のような親密な関係性も築けるようになりたいです。今まで付き合った人は、遠距離の人と、会えない人でした。
と書いてくださっているからです。
気楽な関係、親密な関係になるには、
お互いにある程度、本音を言えることが必要になってきます。
いずみさんには、自分の本音や感情を我慢して、呑み込んでしまう癖はないでしょうか?
もしそんな癖があるとしたら…
まずは自分が自分の本音・感情を認め、受け入れてあげてほしい
と思います。
呑み込んでしまっている本音・感情を表現する=身体の外に出す
ことにチャレンジしてみましょう。
・日記を書く
・ジャーナリング
(心に思い浮かんだことを、自由にどんどん書いていくワーク。「書く瞑想」とも言われています)
・「お恨み帳」を書く(根本先生のブログ参照。すでにご存知かと思いますが…)
・紙にイラストや線を描いたり、自由に色を塗って表現してみる
・カウンセラーに話す
・1人カラオケで歌いまくる
・誰もいない場所で叫んでみる
などなど…。
安全・安心な場所で、ゆっくり・少しずつ、自分の感情を表現してあげてください。
心の奥底に抑圧していた本音・感情を認めて表現できたとき、
それを受け入れ、感じきることができたとき、
私たちは自分の心と繋がり、癒されることができます。
最初は怖いかもしれません。
少し時間がかかるかもしれません。
「難しいな」「何の感情も出てこない…」「何か怖い」
と思われたら、ぜひカウンセラーと二人三脚で、やってみてください。
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*私は私、母は母
自分の本音と繋がり、心と繋がれたら…
最後は
相手との境界線を引く → 自分軸を作る
というフェーズに進んでいきましょう。
「バウンダリー」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。
心理学で「自分と他者との境界線」を意味する言葉です。
この境界線が弱いと、
相手が土足で自分の心の中に踏み込んできても気づかずコントロールされてしまったり、
相手の感情を自分のものとして引き受けてしまってしんどくなったり…
ということが起こりやすくなります。
お母さまと弟さんの精神的な母親役をやってこられたいずみさんは、
この境界線が弱いのではないかな?と私は思いました。
身体症状まで出現するほどに、ご家族のネガティブな感情を引き受けていらっしゃるからです。
それはいずみさんの心優しさ、愛情深さゆえでもあるのですが。
でも、ご家族と、そしてご友人や恋人と、
対等で気楽で親密な関係が欲しいですよね。
そのためには、
今は弱く、揺らいでいるご自身の境界線を、
強く、はっきりとさせていく行程が必要だと思います。
具体的には…
・つねに自分の感情に注目する
→ 自分に問いかけてみてください
「今、何を感じている?」
「これって、本当にやりたいこと?」
「私は、本当はどうしたい?」
・自分の快・不快に敏感になる
→ 自分を大切にする選択をする
犠牲をしない
(イヤだけどやっていることをやめる)
小さな我慢をやめる
(暑い・寒い、空腹、喉の乾き、疲れ…
などを我慢せず、快適さを自分に与えてあげる)
・意識して、線引きをする
→ 自分に問いかけてみてください
「これって、本当に私の問題?」
「これって、本当に私が引き受けなければいけないこと?」
→ 「ここまでは出来るけど、ここからは出来ない」と意識をする
そのことを、勇気を出して相手に伝えてみる
相手より自分を優先しているように感じて、
最初は落ち着かないかもしれません。
ご家族に対して冷たくしているように感じて、
罪悪感が出てくるかもしれません。
そんなときには、強力なアファメーション
「私は私、人は人」
「私は私、母は母」
です。
揺らいでいた境界線がはっきりしてくると
ご家族以外とのコミュニケーションにも変化が出てくると思います。
こんなことを意識されてみると、より楽になるかもしれません。
“私は私、相手は相手”
コミュニケーションは、私:相手=50:50です。
お互いに責任があるんです。
いずみさんだけが背負わなくてもだいじょうぶです。
だから、“緊張してもいい”、“から回ってもいい”
だって、それはいずみさんの優しさと気遣いゆえ、なのですから。
そして、“間ができてもいい”、“沈黙になってもいい”
あまり話さない人は、沈黙や間ができても、気になっていないことも多いです。
さらに、“うまくいかないときは、仕切り直してもいい”
調子の良い時もあれば、うまくいかない時もあります。
そんなときは…
・ちょっとお手洗いに行ってくる
・場所を変える
・体調がわるくなってきたと正直に言ってみる…
仕切り直して流れを変えてみましょう。
明日は明日の風が吹く、です。
ご自身の心と身体を大切にしながら、
お互いにとって心地よい、気楽な関係・コミュニケーションを
お相手と2人で作り上げていくんだ、と思ってみてくださいね。
いずみさんのこれからを、心より応援しています。