不登校生徒の対応1 --適応指導教室との連携
もう数十年前
公立学校教員への道を志し
塾講師として個別指導していた頃
当時 私は 児童・生徒を数名みていました
塾長から
「ほとんど来てもしゃべらない生徒がいて 対応に困っている」
と話を聞き
中学校1年生A君を 担当することになりました
予定では 英語と数学を 週2回でした
ただ A君が
塾に通塾できるのは
2週間に1回でした
3か月か4か月経ったある日
A君と信頼関係ができ
本人の口から
「自分は小学校6年生から 通学できなくなった」
と 話をしてくれました
また別の日には
「夜遅くまでおきていて 朝は起きれない」
「別にゲームをしていて 遅くまで起きているわけではない」
「だから 学校へ行くのは難しい」
と話をしてくれました
それから 半年ほど経った頃
私は A君と話をして
適応指導教室への通学を提案しました
A君は その提案に 乗り気ではありませんでした
「考えてみる・・」
といって 私から資料を受け取りました
この話をする1か月前
私は 適応指導教室を訪問し
先生方へ話を聞き
資料をもらってきました
その間に 塾長へ相談し
適応指導教室と
塾として 連携できるかどうかを
確認していました
それから 2か月後
A君は 適応指導教室へ
通学し始めました
「話かけてくるのがいて
ちょっと 最初は嫌だった」
A君は 初日の感想を 話をしてくれました
それ以降
適応指導教室側と塾とで
連携が始まり
相互に 塾での状況 適応指導教室の
A君の状況を 報告することとなりました
ここまで A君が心を開いてくれるまで
とても時間がかかりました
通塾しても
寝ていることも 多く
話ができるようになるまで
とても時間がかかりました
ただ 私は A君を
信じ 粘り強く 待ち
少しづつ 関係を作っていきました
意識していたのは
とにかく
こちらから しゃべらないこと
家庭への 報告資料では
本来は 学習面の報告のみですが
A君の 塾での様子を
丁寧に書くことも
意識していました
A君との 1年目は
本人が
適応指導教室へ
通学できるように なったことが
大きな1歩でした