白雪姫が実写化されるらしい!

来年3月にディズニーの『白雪姫』が実写化されるらしいのだが、


白雪姫役の人がディズニーの原作を批判的に捉えてるらしく、それが悲しくて。


製作陣が原作に対してリスペクトがなければ、それはリメイクではなく、パロディになってしまうと私は思うのだ!
そうなると、公式のリメイクとしての意義や価値はないんじゃない?

いったい、その白雪姫役レイチェル・ゼグラーさんとは、どんな人なんだろう?と歌声を聴いてみたんですね。



そしたら、めちゃくちゃうまくて!!
これは、期待できる!映画館に観に行こうという気になった。私は単純ですね。


実写版アリエルも歌声がめちゃくちゃ素晴らしくて、ディズニーは歌唱力に力を入れてるのかな。外見がアリエルじゃない!と思って映画館に観に行くのを渋ったものの、結局観に行ってその歌声に圧倒された…!

子供の頃、ピアノの先生に「説得させる演奏をしなさい」とよく言われ、説得とはなんぞや?とずっと思ってたけど、まさに説得とはこういうことだ!と体感した。



アリエルの歌うpart of your worldは、海の中で歌う長いバージョンよりも、リプライスの方が好き。part of that worldだったのが、王子を知ったことで、part of your world~「あなたの世界の一部になりたい」に歌詞が変わってるところがなんとも切なくて好き。リトルマーメイドで一番泣けるシーン。

実写版のは、なんというか、すごく執念深さ(と狂気)を感じる歌い方と顔の表情なんだけど、ぞくぞくする。伝統的な人魚本来の怖いイメージを彷彿とさせるような…

結果として、私は映画を見たから、この人(ハリー・ベイリーさん)がめちゃくちゃ歌が上手いことがわかったけど、ぱっと見て万人が納得するキャスティングではないし、この人が余計な賛否論争に巻き込まれ、そういう目立ち方をしてしまう結果となったことに対してはなんだかモヤっとする。

だいたい、『シンデレラ』『美女と野獣』『リトルマーメイド』と実写王子役はみんなイギリス人男性なのに。アメリカ人女性はイギリス英語に憧れがあるらしいから、そういうのは意識してるのかな?

今度の白雪姫も、ぱっと見ただけで誰もが納得するキャスティングではないと思う。

せめて、白雪姫役のレイチェル・ゼグラーさんが白雪姫じゃなくてアリエルでよかったんじゃないか?
アニメ『リトル・マーメイド』はカリプソという音楽が使われてたり、カリブ海がモデルらしいので、エキゾチックな容姿にぴったり。髪を赤くしても似合いそう。

そしたら、アリエル役のハリーさんが人種のことで余計な批判をされることも、白雪姫なのに肌の色が違うとレイチェルさんが批判されることも無かったんじゃないかな?と思うのだが…

まぁ、私は周りの人たちに比べて、人種変更には寛容に楽しめる方なのかもしれないと気づいた。なんでだろう?と考えたら、バレエやオペラでは、実力があれば、東洋人も主役をやるし、ましてや年齢も体型もイメージ通りでなかったり。だから、慣れてるのかな。映画と舞台はまた別物だとは思うんだけど。

また、近年次々に発表されるディズニー・アニメの実写化・リメイクに肯定的な姿勢で楽しめているのも、自分がクラシック音楽をやってきたからなのかなと思う。

クラシック音楽は、乱暴な言い方をすれば、過去の作品のカバー、リメイクが全ての世界だ。オペラなんて何百年間も再上演。過去に偉大な演奏はもう存在しており、自分より上手い人はたくさんいることは解りきった上で、新しい演奏を聴いたり、下手ながら自分でも弾いたりする。

映画は大衆娯楽だからクラシック音楽と同列に語るのは違うけど、カバーされるということは、それだけ、傑作になりつつあるんだろうなって私は捉えている。

『白雪姫』なんて長編カラーアニメの先駆けだし、アニメ界の古典(原点)とはいえる。

そして、何より実写化で毎度追加される新曲もすばらしい!!『美女と野獣』『アラジン』『リトルマーメイド』は音楽担当がアラン・メンケンだった!

『美女と野獣』の野獣の歌うevermoreという曲はディズニー史上でも10本の指(好きな曲多すぎて順序はつけられない)に入るほど好きな曲!

映画館でエンドロールで流れて、放心状態になって、余韻に浸った。観客も誰もしばらく立たなかった。映画は終わってたけど、最高に素敵な瞬間だった。

劇中とエンドロールと違う人が歌っており、劇中のダン・スティーヴンスの方が個人的には野獣らしさを感じて好き(演じてる本人だし)。言葉が鮮明でストレートな印象。語感がいい。アメリカ人がイギリス英語に憧れるのがなんとなく理解できる。
ただ、声を野獣ヴォイスにフィルターされてて、生の声でないのが残念。


エンドロールのジョシュ・グローバンのは詩的で抒情性がある。マイルドな印象。人間になった後の野獣って感じかな。

どっちも素晴らしい。


美女と野獣、アラジン、リトルマーメイドに続き、来年の白雪姫も楽しみにしている!

その前に、12月の『ライオンキング』にマッツ・ミケルセンが声優で出てるらしく、これもまた興味深い。聞き取りやすい英語を喋るわけでもなく、大袈裟な話し方はせずに間や余韻で静的に表現するタイプの人だと思うんだど、声だけとなるとどんな感じなんだろう?と気になる。

ディズニーらしくはないタイプだと思うけど、インディ・ジョーンズに続き、ディズニーにもジワジワ進出しつつあるのかな。
ファンタスティックビーストに出たのが大きいのかな。ディズニーといえばジョニー・デップっていうイメージだったのに、なんだか最近のジョニーデップの様子では難しそう。ジャック・スパロウはもちろんネバーランドもすごく好きだったのにな。

ディズニーはイメージを大切にしてるらしく、問題ありそうな人はキャスティングしないと聴いたことあるけど、どうなんだろうか。

白雪姫は観に行きたいけど、ライオンキングはストーリーや映像に興味があるわけではないので、映画館に観に行くかは迷っている。

それにしても、年度末にかけて楽しみが増えたので嬉しい!


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