015: 『頭のおかしな男の昔話②』

2023年1月26日(水)の備忘録② 3 of 3

 すると、今まで親子の霊をいじめていた四人の霊が驚いて怒り出しました。いじめて、『おもちゃ』にしていた霊を奪われたと思って敵意をむき出しにしてきたのだそうです。その時、霊感の強い友人は男女四人の霊を牽制しながら僕を護り、その場から立ち去ってきたのだそうです。僕達にも逃げられた男女四人の霊達は仲間割れを起こし、お互いに罵り合いながらケンカをし始めたていたそうです。友人のアパートでこれまでの経緯を聞いた私は「男女四人の霊も成仏させる方法は無いのかなぁ」と言ったところ。彼は「もう関わらない方がいいよ」と言いながら、目をキョロっとさせて何かを見ています。

 霊感の強い彼は遠隔地の透視が出来る『千里眼』の持ち主で(情報量が多くなってゴメン、でも当時は普通に状況を受け入れていた)川の辺りを透視した彼は「あの馬鹿ども、まだケンカしているよ」と軽蔑の表情で教えてくれました。僕が住んでいるアパートのすぐ前の川辺にたむろしている男女四人の霊に恨みを買うことになってしまい、怖くなりましたが、僕に悪さをしたらタダじゃ措かないと、友人は霊力を全開にして幽霊たちを脅迫してくれたそうです。霊の親子が見えないし、声も聞こえない僕が、花火やタバコの衝動買いをした事や、車を少し擦った事や、非常に霊感の強い友人が近くに住んでいて花火に火を付けるときに護衛をしてくれた。そんな巡り合わせも不思議で、何かしらのシナリオを書いている存在を感じました。

 今でも夏になると近所の子供たちが手持ち花火で遊んでいる風景を見ると、あの親子の事を思い出します。そして、あの男女の四人は今でも、諍いにまみれた世界にいるのだろうか、と思うと少し悲しい気持ちになります。『気ままな車中泊での一人旅』や『霊感の強い友人』の話の記憶は古く、僕自身の記憶に障害があり前後関係や時期の辻褄が合わない所もありますが、記憶の整理の為にも、ある程度まとまった分ずつ書き残していこうと思います。

ありがとうございました。

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