001: 精神障がい者の僕がnoteに投稿してみる(投稿にあたって抱負)

(匿名:濁乃れざいす)

 かつて毎日が憂鬱だった僕が、今では就職し『様々な事に挑戦しようする意欲』が出てきました。精神病を患った、こんな奴がいることを知ってほしいのです。
 いや、実際に30歳を前にして精神を病んで仕事に就けなくなった時には、「人生終わった」と思いました。
 3~5年で身の周りを整理して、人生も後始末するつもりでもいました。頑張って生きるのには疲れていたけれども、積極的に死ぬ気になれるほど元気でもなかったのです。とにかく、金を掛けずに時間を潰すことだけ考えていました。とりあえず、テレビを見て時間を潰していました。当時、『はぐれ刑事純情派』を見る日々を過ごすうちにオープニング曲を聴くだけでウンザリする様になっていました。糞つまんなくて、あんなにテレビがつまらないものだったとは思いもしなかったです。そのうち、生きることも死ぬことも、どうでもよくなってしまいました。ダラダラと5年ほどの歳月が流れていました。

 読書は時間潰しをするのには最もコスパがいいです。少し分厚い本を読むといくらでも時間を浪費します。やることがないから読書をして時間を潰しました。本を買う金は親からせがんでいました。勉強はしたくなかったです。特に資格業界が提供する教材での勉強は絶対にやりたくなかったです。でも、気ままで自由な読書には期限はないし、義務もない。そう思うと純粋に知識を得るのが楽しくなりました。学問の自由の行使です。知識を得た事で次の知識欲が湧いてきます。読破した書籍の参考文献まで読むようになりました。人間が生きるためには『パン』と『ワイン』だけでなく『欲望』も必要です。最初に出来るだけ、ギトギトした『欲望』が生きるために必要かもしれない。当時は、「欲望がまだあるじゃん。」こう呟いて、ニヤけることが多かったです。

 この頃に何の見返りを求めることもなく読んだP.F.ドラッカーの名著集やA.トフラーの古い本、古典SF小説は自分の人格の再形成に大きく寄与しています。後にAmazonのお世話になるのですが、最初は街の本屋さんに通い詰めました。当時は今とは違ってお金もなかったし時間が有り余っていたので積読することはなく購入した本はすべて読破していました。本を読む速度は遅いものの、そのうち本棚は本で一杯になっていました。本に囲まれる生活が心地よく、次第に大いなる野望というか、欲望が湧いてきました。僕を取り囲む書籍の中に「一冊のぐらいは自分が著した本があってもいいよね」と思うようになりました。

 『僕の経験した世界』のことを文章に残してみたくなりましたが、一人で一冊の本を書くのは大変です。何冊も出版している作家は尊敬に値します。財力があれば自費出版で書籍を出そうと思えば出来るのですが中々そうもいかないでしょう。有志が集って原稿を持ち寄って一つの書籍を作り上げることが出来れば、それでも共同著者ということで物書きの仲間入りになるかもしれません。
 この度、そんな僕の企みを知ってか知らずか事業所のスタッフを含め有志が集まり「出版物を出すことを最終目標にしよう」ということになって、プロジェクトが動き始めました。とりあえずnoteで世間に受け入れられるか様子を見ることになったのですが、文章のテーマが『障がい者の就労』ということでした。そういう訳で『幻覚』で感じたものや『妄想』の世界についてはテーマから外れるので、こちらで公開していきます。暇つぶしに読んでいただければ幸いです。『僕の経験』と『記憶の世界線』を書き散らしていきます。ですが、そのために原稿は『純粋』に『真摯』に『記憶』に忠実に書く所存で御座います。

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