見出し画像

特殊奏法を通して自分の奏法を見直す。【金管楽器】特殊奏法7選

おはようございます。英国式金管バンドImmortal Brass Eternally(通称IBE)でeuphonium,baritone hornを吹いていますモアイです。



特殊奏法。いくつできますか?
日常の演奏には全く使用しないし、できなくても何にも困らない!

でも出来たら楽しいし普段の奏法の改善のヒントが沢山あります。



重音奏法

重音奏法とは、何らかの方法で二つ以上の音を同時に演奏する奏法です。
今回では楽器を演奏しながら声を出す奏法を指しています。

ソロ曲でも多用される奏法ですが、体に変な力が入っているとうまくいきませんし
ソルフェージュして歌える状態でないと重音状態の音を安定させられないのでいい練習になります。

※うちのベース吹きは一人でメロディも伴奏も重音でこなせる人がいますが、あれはただの変態です。



フラッター奏法

フラッターは俗にいう巻き舌をしながら演奏する奏法です。楽器の上手下手にかかわらず人によって出来る出来ないが分かれます。

歌手の声出しに巻き舌しながら歌うウォームアップ法があるように口周りの柔らかさの再確認に使用しています。

慣れると広い音域でできるようになりハイトーンやペダルトーンの奏法確認になるので、個人的にアルペジオをフラッターで確認していく練習をよく行います。



ベンディング

ピストンを押さずに口周りの調整のみで半音やそれ以上の音程の変化を行います。

楽器のツボの再確認のためによく使用しますが、リップスラーの習得と同じくらい重要視することもあるみたいですね。
ウォームアップに使用している動画が沢山あります。



ハーフバルブ

ピストンを半分から1/3程押して演奏します。
管を途中で止めてしまうため普段の 倍音列にならった音以外も鳴るのでトロンボーンのスライドの様な効果を出すことができます。

opus333の方々との基礎連会にてハイトーンの練習にハーフバルブが使用されていて、力任せでない高音。緩めすぎない低音の感覚をつかむのにとても良いなと感じました。



抜差し管を外して…

抜差し管を外して吹く=少し管が長くなったバズィングではあるのですが、抵抗感が足されるため吹きやすくなりアイデア次第では色々面白い練習になります。

楽器を吹く状態と全く同じ形でバズィングできるので、ずれたバランスを整えることができそうです。
マウロとのレッスンでは通常のリップスラーのあとそのまま管を抜いてリップスラーの音をたどる練習を繰り返しましたがどんどんリップスラーの精度が上がるのが楽しかったです。



はざまの音

できない!
重音奏法の一種だと思うのですが、倍音列が隣の音を唇から同時に出す?!奏法です。

https://senzoku.repo.nii.ac.jp/record/2678/files/ronsou_51_03.pdf

スプリットトーンとかで調べると出てきますが、何が起こっているのやら。
親愛なるうちのチューバ吹きがレッスンで習ってきて教えてくれましたがかすりもしません!



ガレスピー奏法

特殊奏法ではないかもしれませんが(笑)

ほっぺたを膨らませるな!と注意を受けた事ある人いますか?私も癖でたまに膨らむので修正中なのですが

逆にすべて思い切り頬を膨らませて演奏するのもできなくないですか。

練習してみると確かに唇が真ん中に集まる感覚がわかります。
演奏中の唇は、上下に潰しすぎてもダメだし左右に引きすぎてもダメなのでこの感覚をつかむと脱力しつつ唇を中央に寄せる吹き方ができそうです。



最後に

教本をさらってみたり、曲をさらってみたり。
真面目な練習に疲れたらこんな練習をしてみるのもいいかもしれません。

奏法の引き出しは多ければ多いほどいいですからね!
いつ使うのかわかりませんが。


最後までお読みいただきありがとうございました。
自分の調子を崩さない程度に楽しんでください!
お疲れ様でした!

いいなと思ったら応援しよう!