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やっと書き終えた駄作


「書いていない傑作よりも、書き終えた駄作の方がマシ」

そんな言葉を目にして、駄作でもnoteを始めようと思った。

わたしは、昔からさくらももこさんが大好きだった。
日々の一見なんでもない出来事を、ゲラゲラ笑えたり、時に泣けたりする文章に昇華できる。
日々の悩みなんてバカバカしくなるような、自由でおかしな世界がそこにあって、その世界に浸るのが大好きだった。

そして、お笑いも、似たような理由で大好きだ。

お笑いを見てる間は、嫌なことを忘れられる。笑いってすごい。笑わせられる芸人さんすごい。

こんな風にネタが書けて、いろんな人に笑ってもらえたらいいな、とぼんやり思っていた。

理想と現実はとても遠くて、自分にお笑いや作家の世界で生きていけるわけないと思ってたし、そんな道は考えもしなかった。

さてここで、わたしがなぜ金融業界に就職したのか。

「もし、自分が売れないバンドマンや芸人を好きになったとしても、自分が一家を養い、子どもに不自由させないくらい稼いでいれば、好きな人と結婚できる。選択肢が狭まらない。」

メルヘン少女と肝っ玉母さんのハイブリッドみたいな理由。

本気でこれを考えて仕事をしてきたわけだから、頭がいいんだか悪いんだかわからない。たぶん悪い。

そして現状、バンドマンどころか好きな人もいない。

母親のファイナンシャルプランでは、一昨年わたしは結婚している。ごめん。

私も今年で30歳。
私、このままこの会社で40年働くのかな。だとしても、何かお笑いに首突っ込みたいな。

いもしない子どもと、いもしない売れないバンドマンの旦那のために、真面目に働くだけはもうやめる。

20代最後の挑戦ということで、YCA(よしもとクリエイティブアカデミー)に入った。

まだ半年だけど、芸人さんの偉大さも改めて感じられるし、そこに自分が少しでも関われていることが嬉しくてたまらない。

そして、みーーーーーんな、面白い。バックグラウンドもさまざまで、なんでそんなこと思いつくの?!と毎回刺激を受ける。

今年度、幸運な出会いに恵まれ、賞レースにも挑戦する。
練習が夜通しになって仕事中に眠りかけることもあるけど、楽しくて楽しくてたまらない。
やっぱりお笑いが大好きだ。

この1年間、本当に大事な、大事な1年間。
3月に、どんな道を選ぶかはまだわからないけど、出会いに大感謝しながら、大切に過ごそう。

西野カナが昔、「30代が1番楽しみ」と言っていた。
憧れの先輩がその昔、「女は30から。」と言っていた。

そんなことを胸張って言える自分になって、30代の扉を開けたい。🚪

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